連載
インディーズゲームの小部屋:Room#445「Pan-Pan」
牧場を散策して,そのちょっと先にある滝を見て戻るつもりが思った以上に道が険しくて難儀した筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第445回は,SPELKRAFTが開発した「Pan-Pan」を紹介する。本作は,マップを探索しながらパズルを解いていくというパズルアドベンチャーだ。皆さんは,くれぐれもうかつに山道に足を踏み入れないように十分ご注意ください。
気球のような形をした宇宙船に乗って旅をしていた主人公。しかし,宇宙船が壊れてとある星に墜落してしまったから,さあ大変。原住民の助けを借りて,宇宙船を修理しなくてはならない……といった感じのオープニングで幕を開ける本作。宇宙船を直すためには,いくつかのパーツが必要となるようで,主人公はマップを探索してパーツを集めてくることに。
本作は,それなりの広さがあるマップを自由に歩き回りながら,あちこちにあるパズルを解いていくという,オープンワールド型のパズルアドベンチャー。あるパズルを解くために,ほかのパズルをクリアして手に入れたアイテムが必要になる場合もあり,完全に自由に攻略できるわけではないが,プレイヤーはある程度,自分の好きな順番でパズルに挑戦できる。
多くのパズルは,物を持ち上げて運び,それに対応したスイッチに載せると仕掛けが作動して先に進めるようになるといったもので,主人公の移動や,物を持ち上げたり下ろしたりといった動作は,すべてマウスのみで操作できる。もちろん,こうした単純なパズルのほかにも,この星に住んでいる動物の習性を利用したり,途中で手に入れた道具を活用したりといった仕掛けも用意されており,プレイヤーを飽きさせない。
中には,少し頭を使わないと解けないパズルも存在するが,どのパズルもそれほどいじわるなものではなく,肩の力を抜いて楽しめる本作。ほのぼのとした世界観と,シンプルながら可愛らしいグラフィックスも魅力的で,雰囲気のあるゲームに仕上がっている。パズルの解き方がひらめくかどうかには個人差があると思うが,順調に進めば2〜3時間でクリアできるだろう。そんな本作はSteamにて1280円で発売中だ。
■「Pan-Pan」公式サイト
http://www.spelkraft.com/pan-pan/- この記事のURL:
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