連載
インディーズゲームの小部屋:Room#435「Roguelands」
そろそろ今期のアニメも最終回を迎えつつあり,来期の放映予定のチェックに余念がない筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第435回は,SmashGamesの「Roguelands」を紹介する。本作は多彩なクラフト要素が魅力の,ローグライクな横スクロールアクションRPGだ。個人的には,バンド活動に夢中なおなじみのメンバーによる,ゆるく楽しいスピンオフショートストーリーが楽しみぴゅる〜。
エーテル技術の進化によって発生した次元の裂け目から,“破壊者”と呼ばれる太古のクリーチャーが銀河に解き放たれてしまった。今や,この強大なクリーチャーは次から次へと惑星のコアを貪り尽くし,銀河は滅亡の危機に瀕している。プレイヤーは銀河軍の士官となり,残された惑星を探索して資源を手に入れ,強力な装備を作って,破壊者に立ち向かわなくてはならない……。
というわけで,キャラクターメイクを終えたら,プレイヤーはさっそくモンスターだらけの惑星に降り立つことに。モンスターを倒してレベルを上げつつ,拾い集めた素材から新たな装備を開発して,キャラクターを強化していこう。本作はローグライクな横スクロールアクションRPGで,拠点である宇宙船から惑星に出発するたびに地形や敵の配置が変化するのが特徴の1つ。また,充実したクラフト要素も備えており,集めた素材からさまざまなアイテムを作り出せる。
ローグライクと言えば,死亡するとレベルや装備がリセットされてしまうのがお約束だが,それは本作でも同様だ。ただし,本作で死亡時に失うのは,そのときにインベントリに入っていたもの(=持ち歩いていたもの)のみで,宇宙船のストレージに保管していたものは,そのまま残される。この仕組みを利用して,日頃からちまちまと資源を集めておけば,万が一,死亡したときにも装備を作り直せるというわけだ。まあ,レベルは1に戻っちゃうけど……。
宇宙船で何かアイテムを作るには,エンブレムフォージ,ギアフォージ,アルケミーステーションという,3つのクラフト用設備を使用する。順番に軽く説明していこう。
まずエンブレムフォージは,その名のとおり,集めてきた素材をエンブレムに加工するためのもの。エンブレムは武器や防具などを作成するために必要で,これを使ってギアフォージで新たなアイテムに加工できる。採ってきた素材のままでは,武器や防具を作れないという点に注意が必要だ。3つめのアルケミーステーションは,回復薬などを作るための設備で,こちらではエンブレムではなく,素材をそのまま利用する。
宇宙船には主人公のほかにNPCが乗っており,ゲームのヒントを教えてくれたり,不要なアイテムを買い取ってくれたりするほか,達成すると報酬がもらえるクエストボードが置いてあったりする。ゲームを開始したら船内をひと通り歩き回ってみるといいだろう。また,かなり根気が必要になりそうだが,宇宙船そのもののカスタマイズも可能だ。
ちょっと変わっているのが,宇宙船のカスタマイズ度合いやストレージに保管したアイテム,ゲーム中にアンロックした要素などが,全キャラクターで共有されるという点。これによって,例えば新しい種族や職業でキャラクターを作り直した際には,それまでのプレイで蓄積した資産が,すぐに活用できるようになっている。
ボリュームがありすぎて,すべての要素を紹介することはできないが,可愛らしいドット絵に軽快なアクション,ローグライクのお約束を踏襲しつつ,プレイ結果を少しずつ蓄積していけるゲームシステム,そして多彩なクラフト要素と,ハマる人にはどっぷりとハマりそうな本作。接続先のIPアドレスとポート番号を指定する必要があるものの,マルチプレイにも対応しているので,友達と協力プレイをするのも楽しそうだ。そんな本作の製品版はSteamにて980円で発売中なので,興味を持った人はぜひお試しあれ。
■「Roguelands」公式Facebook
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