連載
インディーズゲームの小部屋:Room#418「CALENDULA」

最近は寝ても覚めても悪魔合体のことばかり考えている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第418回は,Blooming Buds Studioの奇妙なホラー風アドベンチャー「CALENDULA」を紹介する。コンゴトモヨロシク……と書いたところで,筆者は早くも困惑している。果たして,このゲームをどのように紹介すればいいのか分からないからだ。とはいえ,これでは話が先に進まないので,なんとか頑張ってみようと思う。
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本作は,“CALENDULA”というタイトルの奇妙なゲームの謎を解いていくゲームだ。こう書くと「そりゃそうだろう。だって,“CALENDULA”というゲームだもの」と多くの人は考えると思うが,話はそう簡単ではない。と言うのも,このゲームはバグっており,タイトル画面から一向に進まないからだ。試しに「NEW GAME」を選んでみても,身に覚えのないエラーメッセージが表示されるばかりである。
一体何事かと思い,ゲーム内の設定(CONFIGURATION)をあれこれといじっていると,突然画面が乱れて最初のタイトル表示に戻ってしまう。なんじゃこれ? ためしにもう1度,NEW GAMEを選んでみたが,やっぱりゲームは始まらない。ここで,もしやと思って「LOAD GAME」を見てみると,いつ作られたのか分からないセーブデータがあるではないか。恐る恐るそれをクリックすると,今度は暗闇の中に伸びる謎めいた通路が現れた。
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いよいよゲームが始まったのかと思い,その通路を進んでいくと,ほんの少し進んだところで再びが画面が乱れ,タイトル画面に戻ってしまった。そして今度は,画面に表示される文字がすべて鏡文字のように反転されているではないか……。
本作の目的は,こんな風にして,バグって先に進まないタイトル画面の謎を解き,なんとかしてゲームを始めることにある。「全然,始まってないじゃん!」と思うかもしれないが,ゲームを始めるためのゲームなのだ。
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本作では,素直にNEW GAMEを選んでも,すんなりとゲームが始まることはまずない。ほとんどの場合は,いつの間にか次々と更新されていくセーブデータをクリックしてシーンを進めていくことになるのだが,それらはなぜかパスワードでロックされているため,これまた一筋縄ではいかない。プレイヤーはなんとかしてこのパスワードを見つけ出す必要があり,そのためのカギはゲームのCONFIGURATIONに隠されている(ことが多い)。
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基本的には,CONFIGURATIONをあれこれと変更していくと,ゲーム画面に奇妙な現象が起こり,セーブデータをアンロックするためのパスワードを発見できるという仕組みだが,どうしても分からないというときは,タイトル画面の一番下にある目玉のアイコンにカーソルを当てる(もしくはクリックする)とヒントが表示される。ヒントの文章の意味をよく考えれば,どれもそれほど難しい謎ではないだろう。
どうにかパスワードを見つけ,ゲームを再開(?)しても,謎めいた短いシークエンスが表示されたあとに,やはりタイトル画面に戻されてしまい……という感じで,ひたすら不気味なバグだらけのタイトル画面と格闘を続けることになる,常識破りのこのゲーム。冒頭では“ホラー風アドベンチャー”としているが,それが正しい表現なのかも定かでなく,まるでデイヴィッド・リンチ監督のテレビドラマ「ツイン・ピークス」に登場する“赤い部屋”に迷い込んだクーパー捜査官になったような,掴みどころのない感覚に襲われる作品だ。
果たして,プレイヤーはゲームを始めることができるのか,そして“CALENDULA”の意味するところとは? すべては,本作を最後までプレイすれば明らかになる……かもしれない。そんな本作はSteamにて698円で発売中。おそらく,3〜4時間もあればクリアできるボリュームなので,「いっちょ,その謎を解いてやるぜ!」という人は,チェリーパイとブラックコーヒーを用意して挑戦してみよう。
■「CALENDULA」公式サイト
http://calendulagame.com/![]() |
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