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インディーズゲームの小部屋:Room#416「Rabi-Ribi」
本日2月3日は節分の日。というわけで,エア鬼にエア豆まきをしながらお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第416回は,台湾に拠点を置くインディーズデベロッパ,CreSpiritが開発した「Rabi-Ribi」を紹介する。本作は,ある日突然,人間の姿になってしまった,元はウサギのウサ耳娘を操作して冒険を繰り広げるという,探索型横スクロールアクションだ。今日のお昼はエア恵方巻きを食べようかな。
ウサギのエリナは,優しいご主人と平和に暮らしている,ごく普通のウサギ。しかし,ある時エリナが目を覚ますと,そこは見知らぬ部屋だった。おまけに,いつの間にか人間の姿になってしまっていたから,さあ大変。自分の身に一体何が起こったのか分からないまま,とりあえず周囲の様子を探っていたエリナは,その途中で妖精のリボンに出会う。そしてエリナはリボンの助けを借りて,家に帰るための冒険を始めることに……。
上述のとおり,本作は探索型の横スクロールアクションとなっており,シナリオを進行させるために必要な手順はあるものの,固定のルートは存在しない。プレイヤーは,どこからどう見てもバニーガールなエリナとなり,ジャンプや攻撃を駆使して敵と戦いながら冒険を進めていく。エリナの攻撃方法には,ピコハンマーを使った近接攻撃,頭上に放り投げて使うキャロットボム,お供のリボンによる魔法の遠隔攻撃があり,それぞれの方法で敵を倒すことで性能が上がって威力が強化されていく。
ゲーム画面はほんわかとした雰囲気の2Dグラフィックスで,大きめのドット絵で描かれたキャラクターが特徴的。舞台となるラビリビ島では,ウサギが大好きすぎて自分達もウサ耳を付けている「UPRPRC」というグループが勢力を増してきており,エリナを見つけると是が非でも捕獲しようと襲い掛かってくる。リボンに言わせると,捕まると何をされるか分からないそうなので,可愛い見た目にだまされず,遠慮抜きでやっつけてしまおう。
また,本作にはたくさんのキャラクターが登場し,そのどれもが可愛らしい女の子ばかりというのも見逃せないポイント。ストーリーはキャラクター同士の会話によって進行し,特定のシーンではイベントCGも挿入されるのだが,仕事中はいつも寝不足で目をしょぼしょぼさせている筆者が思わずしゃっきりし,たちまち心がぴょんぴょんしてしまうほどだと言えば,どれほどの可愛らしさなのかお分かりいただけるはずだ。さすが,台湾。
そしてもう1つ,本作はばっちり日本語ローカライズされているというのも嬉しいところ。ちょっと不自然な部分も散見されるが日本語訳はおおむね良好で,多彩なキャラクターが織りなすストーリーを十分に楽しめる。
もちろん,ただキャラクターが可愛いだけでなく,ショップで冒険に役立つアイテムを購入したり,エリナの能力をアップさせるバッジを集めて自由に装備したりと,探索型のアクションゲームとしてしっかり遊べるゲームになっているので,ウサギが好きだけどウサ耳娘はもっと好きという人は,ぜひお試しを。そんな本作は,Steamにて2100円で発売中だ。
■「Rabi-Ribi」公式サイト
http://rabiribi.kano-bi.com/- この記事のURL:
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