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インディーズゲームの小部屋:Room#404「Nova-111」
コンシューマ版を持っているのに,同じゲームのPC版まで買ってしまう筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第404回は,Funktronic Labsの「Nova-111」を紹介する。本作は,時間の流れがねじれてしまった宇宙空間でエイリアンと戦いながら,科学者達を救出していくというアクションアドベンチャーだ。好きなものは,いくつ持っていてもいいんです。
本作の舞台となるのは,何かの実験の失敗によって時間の流れがおかしくなってしまった宇宙空間。プレイヤーはここで,オレンジ色の宇宙船を操作してエイリアンと戦いながら,あちこちに取り残されている科学者達を助け出していくことになる。
基本的なゲームシステムは,自分が1回動くと相手も1回行動するというローグライクゲームでおなじみのターン制で,ゲーム画面はステージを真横から見た形になっている。
ゲームの目的は,科学者達を助けながらステージのどこかにある出口を見つけ出して脱出すること。ステージをクリアするために必ずしもすべての科学者を救出する必要はなく,一度クリアしたステージをあとでもう一度プレイすることもできる。
本作ではゲームを始めるたびにステージが変化するといったことはないが,初めからステージ全体を見渡せるわけではない。障害物などで視界がふさがれている部分は隠されており,宇宙船を進めることで少しずつ視界が開けてくる。
また,最も大きな特徴となっているのが,基本となるターンベースのシステムにリアルタイムのアクション要素が混ざり合っているという点。つまりどういうことかと言うと,次のような仕組みになっているのだ。
本作において時間が進むのは,自機である宇宙船を操作したとき。つまり宇宙船を停止させていれば相手も動かないというのが基本だ。しかし,ステージ内のギミックは一度発動すると,ターンとは無関係にリアルタイムで動き続けるのである。
例えば,つららのギミックは宇宙船が真下を通ったときに発動し,宇宙船が止まっていようといまいとお構いなしに落下してくる。これを避けるために移動すると,またターンが進んだことになり,ほかの敵やギミックも動き出すというわけだ。
文章で書くと少々ややこしいが,このあたりは一度プレイしてみればすぐに感覚がつかめるはず。また,敵の攻撃の中にもターンとは無関係に時限式で発動するものがあり,これらの攻撃やギミックをうまく利用して敵を攻撃することもできる。
むやみに動き回ると危険だが,立ち止まっているとリアルタイム性のある攻撃にやられてしまうという,なんとも言えない絶妙なゲームバランスの本作は,Steamにて1480円にて発売中。興味を持った人は,ぜひプレイしてみよう。
■「Nova-111」公式サイト
http://www.nova111.com/?lang=jp- この記事のURL:
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