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インディーズゲームの小部屋:Room#383「Sylvio」
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印刷2015/06/10 10:00

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#383「Sylvio」



 生まれてこの方,心霊現象とはとんとご縁のない筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第383回は,Apostropheの「Sylvio」を紹介する。本作は,古風なオープンリールのテープレコーダーで霊の声を録音し,それを手掛かりに謎解きを進めていくホラーゲームだ。何だか,久しぶりに月刊ムーを読みたくなってきた……。

画像集 No.005のサムネイル画像 / インディーズゲームの小部屋:Room#383「Sylvio」

 本作の主人公,ジュリエット・ウォーターズEVP(Electronic Voice Phenomena)の専門家だ。日本語では「電子音声現象」と呼ばれるこの現象は,テープレコーダーなどの電子機器に“霊の声”が録音されるというもので,有名アーティストのCDに不気味な声が入っている……みたいな話は,最近でもしばしば話題になっている。中には,そんなCDを聞いたことがある人もいるかもしれない。

画像集 No.001のサムネイル画像 / インディーズゲームの小部屋:Room#383「Sylvio」

 それらのうちどの程度が“本物”なのかは分からないが,ゲームではその道のプロであるジュリエットが,40年以上前に閉鎖された古い遊園地に隠された秘密を,特殊なマイクと録音機器を使って霊の声を記録しながら調査していくことに。真っ暗な夜の遊園地にやって来たジュリエットは,その調査中に突然足元が崩れ,謎の建物の中に閉じ込められてしまう。まずはここから脱出することが当面の目的だ。

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 ジュリエットが使うマイクには,その付近にいる霊の反応や距離を判別するセンサーが搭載されており,怪しい場所まで近づいてマイクを差し出すことで,この世ならざる声をオープンリールのテープレコーダーに録音できる。しかし,録音したテープをただ再生しただけでは霊の声が聞き取れないというのがポイント。プレイヤーは,テープを早送りしたり,逆再生したり,ゆっくりと回したりといった操作を行い,それによってかすかに記録された霊の声を判別するのだ。

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 こうして聞き取った霊の声は謎解きのヒントになっており,それを聞くことで初めて周囲のオブジェクトを調べられるようになるほか,声の主がいつ,どのように死んだのかといった秘密が解き明かされていく。また,少しゲームを進めると,あちこちにある割れたガラスの破片や釘などを圧縮空気で飛ばす空気銃が手に入り,これを使って悪霊と戦ったり,離れた場所にあるスイッチを操作したりといったこともある。


 とはいえ,ゲームのメインとなるのはあくまで探索のほう。ホラーゲームとしては,急に暗がりからモンスターが飛び出してきてびっくり! といったタイプではなく,じわじわと染み込んでくるような恐怖感や謎解きを楽しむタイプのゲームとなっている。テープレコーダーを操作して霊の声を聞き取るという,これまでになかったコンセプトが新鮮なゲームなので,英語のヒアリングに抵抗のない人は挑戦してみてほしい。そんな本作は,Steamにて1280円で発売中だ。

■「Sylvio」公式サイト
http://www.sylviogame.com/

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