連載
インディーズゲームの小部屋:Room#355「Sproggiwood」

ついに地球を旅立ち,未知の惑星開拓に乗り出した筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第355回は,Freehold Gamesの「Sproggiwood」を紹介する。本作は,フィンランドの神話を下敷きにした,ストーリー形式のローグライクRPGだ。人類の英知で異星に理想の新天地を築き上げようとしたものの,ちょっと周囲を探索するだけでエイリアンに取り囲まれてボコボコにされてしまうので,ちょっぴり地球が恋しくなってきました。宇宙ヤバイ。
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主人公は普通の農夫だったが,言葉を話す羊に誘われて不思議な世界に迷い込んでしまう。そこは,いたずら好きの妖精Sproggiが支配する,Sproggiwoodと呼ばれる森の中の村だった。Sproggiが言うことには,すっかり荒れ果ててしまったSproggiwoodの再建を手伝ってほしいのだという。人をさらっておいて,なんと図々しいと思わないでもないが,それはそれとして主人公はSproggiの手助けをすることに……。
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本作は,こちらが1回行動するごとに敵も1回行動するという,おなじみのローグライクRPGで,主人公はSproggiからクエストを受けてさまざまなダンジョンを探検していく。ダンジョンは毎回ランダムに変化し,キャラクターのレベルも1からスタートする。基本的には,ダンジョンの最下層にいるボスを倒すことで地上への出口が開くので,途中で手に入れたアイテムなどを駆使して敵を倒し,レベルを上げてボスの攻略を目指そう。
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一般的なローグライクRPGと同様,本作でもダンジョン内で力尽きると持ち物をすべて失い,レベル1からやり直しとなるが,ダンジョン内で手に入れたお金だけは持ち越せる。また,ダンジョン内で発見した装備やアイテムはSproggiwoodの道具屋に入荷され,購入が可能になる。村で購入した装備などは,ダンジョンに出かける際に持って行けるほか,力尽きても無くならずに何度でも使用できるのがありがたい。
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どのダンジョンもそれほど深い階層があるわけではないが,そのぶん浅い階層から手応えのある難度になっており,運の要素に左右される部分もあるものの一筋縄にはいかない。そのため,力尽きる前にできるだけたくさんのお金を集め,より良い装備を見つけておき,村に戻った時にそれらを購入してダンジョンに挑むというのが大まかなゲームの流れになっている。
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さらに,ダンジョンを攻略するたびにストーリーが進み,村が発展していくというのも本作の特徴だ。ダンジョンをクリアすると新たな住人がやって来て村が賑やかになるだけでなく,新しい建物を作れるようになり,その建物に応じた職業のキャラクターがアンロックされる。職業は,農夫のほかに戦士や盗賊,弓兵など6種類あり,それぞれ異なるアビリティを持っている。また,木や建物などの配置は自由に変更可能なので,プレイヤー好みの村づくりも楽しめるのだ。
可愛らしいキャラクターとほんわかとしたグラフィックスで,筆者のようにフィンランドの神話にさっぱり詳しくない人でも楽しめる本作。手ごわいながらも,少しずつ装備を揃えることで攻略できるローグライクRPGと,村づくり要素を組み合わせたゲームシステムも個性的な一本なので,興味を持った人はぜひお試しを。そんな本作は,Steamにて1480円で発売中です。
■Freehold Games公式サイト
http://www.freeholdgames.com/![]() |
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