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インディーズゲームの小部屋:Room#278「Mini Motor Racing EVO」
ブラジルの沖合にある大西洋の海底で大きな陸地があった痕跡が見つかり,もしや伝説のアトランティスではないかと胸を躍らせている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第278回は,The Binary Millの「Mini Motor Racing EVO」を紹介する。本作は,おもちゃのようなデザインの車が可愛らしい見下ろし型レースゲームだ。ところで,やっぱりアトランティスにはモアイ像とかピラミッドがあるんだろうか……って,そりゃ「よみがえる帝国 アトランチスの謎」でした。
さて,すでに書いたとおり,本作はミニカーのような車が主役の見下ろし型レースゲームである。もうこれだけで,説明の9割5分は終わってしまったような気がするので,興味を持った人はぜひプレイしてみよう。それでは,また来週。サヨナラ!
……というわけにもいかないので,もう少し詳しく紹介していこう。もう大体分かっちゃったという人も,ここはぐっとこらえて最後まで目を通してほしい。
本作のメインとなるのは,レースに出場して獲得した賞金で車の性能をアップグレードし,さらに上位ランクのレースに挑戦していく「CAREER」モード。ゲーム開始時に,すでに15種類の車が用意されており,好きなものに乗ることができる。どの車も,男の子なら誰でも1つは持っているであろう,ゼンマイでプルバック走行が可能なあのミニカーのような,ちょっと寸詰まりのデザインになっており,筆者の子供心が大変くすぐられる。
それぞれの車は,ハンドリング性能や加速性,トップスピードなどが異なり,カラーリングの変更や,レースに出場して獲得したキャッシュを使って各項目のアップグレードが行える。また,残りの車はCAREERモードをプレイすることでアンロックされる仕組みだ。ゲーム中はいつでも車を変更できるが,まずはこれと決めた1台に絞って強化していくのがいいかもしれない。
車の操作方法は,方向キーの上でアクセル,左右でハンドル操作,Shiftキーでニトロというもの。ブレーキはないが,筆者の人生にそんなものは必要ない。というか,アクセルキーを離すと自然に減速するので,ゲーム的にもあまり必要ではない。また,おそらく説明不要だろうが,ニトロとはいわゆるブースト装置のことで,画面左上のニトロゲージを消費して使用する。本作の場合,一時的に速度を増加させるというより,使った瞬間にとんでもない勢いで前方にかっ飛んでいくので,上手に制御するにはそれなりの練習が必要だ。
このほかのゲームモードとして,好きなコースを選んですぐにレースが楽しめる「QUICKRACE」や,最大4人で遊べる「MULTIPLAYER」モードなどが用意されているが,ここで特筆しておきたいのは「TRACK EDITOR」モード。名前のとおり,自分で自由にコースエディットが行えるモードで,作ったコースをSteam Workshopにアップロードし,ほかのプレイヤーと簡単に共有できるという点が面白い。Steamでは2013年5月2日にリリースされたばかりの本作だが,すでに100種類以上のコースが公開されており,これからの盛り上がりにも期待できそうだ。
そんな本作は,Steamにて9.99ドルで発売中なので,頭をからっぽにして遊べるゲームを探している人は,ぜひどうぞ。
■「Mini Motor Racing EVO」公式サイト
http://www.thebinarymill.com/mini_motor_racing_evo.php- この記事のURL:
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