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インディーズゲームの小部屋:Room#205「Acceleration of SUGURI2」
基本的なゲーム内容は,円形のステージで1対1の対戦を繰り広げていくという,前作からのスタイルを踏襲したもの。本作では,同サークルの2作品からキャラクターが登場,初期に選べるキャラクターも12名と一気に増加しており,誰を選ぶか迷ってしまいそうだ。また,ゲーム中で特定の条件を満たすことで使えるようになる隠しキャラも用意されており,最終的に15名のキャラクターが選択できるようになる。
キャラクターの操作方法も基本的に前作とほぼ同じだが,かなりややこしいので,改めて紹介しておこう。本作では,各キャラに2種類の通常ウェポンがあり,多くの場合,片方がビーム系攻撃,もう片方が実弾系攻撃に割り当てられている。そして,敵のビーム系攻撃は,ダッシュ移動ですり抜けられるのが特徴だ。ただし,ダッシュするとヒート値が上昇していき,それに比例して被ダメージが増加するので要注意。
また,ダッシュにはビーム系攻撃を回避するだけでなく,ダッシュ中にキャラクターの後方に発生するリングに敵の攻撃をくぐらせることで,ハイパーゲージを溜めるという役割もある。ハイパーゲージは3本までストックでき,ゲージを1つ消費して強力なハイパーアタックが行えるほか,3本のゲージをすべて使って,さらに強力なアクセルハイパーを繰り出すこともできる。
このほかにも,ゲージを半分だけ消費して相手の攻撃をガードしたり,それぞれの通常攻撃が,ダッシュ中や特殊ウェポンボタンと組み合わせることで性能の異なる技に変化したりと,多彩なアクションが組み込まれており,最初のうちは覚えることが多くてなかなか大変。使用するボタンも多いので,ゲームパッドでのプレイをおすすめしたい。
多数登場するキャラクターの性能には癖の強いものが多く,どれも動かしているだけで楽しくなってくるのが本作の魅力。そのぶん,キャラの性能差はかなりバラけている印象だが,個人的にはツィー(というキャラ)を使ってビームをばら撒きながら相手を追い回し,岩石でガンガン殴るのがお気に入りだ……ただし対CPU戦限定で。また,前作よりも演出が派手になり,爽快感が増しているほか,ゲームスピードが若干下がって,より遊びやすくなっているのも嬉しいところだ。
ゲームモードはCPUと対戦を繰り広げていく一人プレイ用の「Arcade」モードのほか,ネット対戦も可能な対人戦用の「Match」モード,保存したリプレイを視聴できる「Memory」モードなどが用意されている。慣れないうちは,キャラクターを思いどおりに操作することすら難しいが,慣れてくると多数の弾幕が飛び交う中を高速でくぐり抜けながら行う,本作ならではのハイスピードバトルを思う存分堪能できるようになるだろう。橙汁の公式サイトでは,4名のキャラクターが使える体験版が用意されているので,興味を持った人はぜひお試しを。また,製品版は1890円(税込)で発売中だ。
■橙汁公式サイト
http://daidai.moo.jp/- この記事のURL:
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