連載
インディーズゲームの小部屋:Room#204「ばいおるる弐」
タイトルを見てお気づきの人もいるかもしれないが,本作は本連載の第103回で紹介した「天才科学者ばいおるる」の続編だ。前作で,“豪姫”の治療薬の精製に成功した“おるる”。本作ではそこから6年の月日が流れ,すっかり大人っぽくなったおるるが登場する。町では最近,何だかダルくてやる気が出なくなる「無気力病」が蔓延しており,その治療薬を作るのが今回の目的だ。ヤバイ,筆者も自覚症状あるよ,これ……。
ゲームの基本的なルールは前作とほぼ同じで,さまざまな色のエレメントを決められたビーカーへと導くこと。スタート地点からポコポコと湧き出してくるエレメントを,マウスの左クリックで壁を作ったり,右クリックで壁を消したりしながら誘導し,正しいビーカーに集めていこう。すべてのビーカーが一杯になればステージクリアだが,間違った色のエレメントを入れると純度ゲージが赤くなっていき,これが真っ赤になるとゲームオーバーになってしまう。
前作では,赤,紫,黄,水色,青,緑の6種類のエレメントが登場したが,本作ではそこに濃い紫のエレメントが追加され,全7種類になっている。この新エレメントは鉄のような性質を持ち,比重が重く,磁石に引き寄せられるのが特徴だ。また,新エレメントだけでなく,軽いエレメントを吹き飛ばす“扇風機”や,結合したエレメントを引き離す“分離器”,そして新エレメントを吸い寄せる“磁石”や“電磁コイル”といった新ギミックもどっさり追加されている。
新たなギミックが登場したことで,見た目に楽しいだけでなく,ステージ構成もさらにバラエティ豊かになっているのが本作の魅力。前作はちょっと少なくて物足りなく感じたステージ数が,全50ステージと一気に倍増しているのも嬉しいところだ。さらに本作では,待望のステージ作成機能も追加され,ゲームをクリアしたあともオリジナルステージを作って,たっぷり楽しめるようになっている。
前作から着実に改良を重ね,さらに遊び応えが増した本作の製品版は,1575円(税込)で発売されている。神奈川電子技術研究所の公式サイトでは,PC,iPhone,iPad,Android用の可愛らしい壁紙が公開されているので,そちらも合わせてチェックしてみよう。
■神奈川電子技術研究所公式サイト
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