連載
インディーズゲームの小部屋:Room#203「Scoregasm」

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ということで,ゲームの紹介に話を戻すと,本作のストーリーは一言で言ってしまうと「宇宙人が地球に攻めてきたからやっつけなきゃ!」というもの。自分で書いておいてなんだが,あえて語るほどの深いストーリーではない。まあ,敵がいたら撃ち落としたくなるのがゲーマーの性というもので,そこには深い理由など必要ないのだ。
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冒頭でも触れたように,本作は固定画面のトップダウンシューターで,自機の操作はW/A/S/D(もしくは方向キー)での移動,マウスで狙いをつけての攻撃という,おなじみのスタイル。また,Xbox 360コントローラのような2本のアナログスティックを備えたゲームパッドにも対応しており,その場合は左アナログスティックで移動,右アナログスティックで360度に攻撃という操作方法になる。
この手のスタイルのシューティングゲームは海外では人気が高いのか数が多く,「Beat Hazard」や「Squid Yes! Not So Octopus! Squid Harder!」など,本連載でも何度か取り上げてきたが,基本的なゲーム性そのものは本作もこれらのタイトルと大差ない。そんな中で本作の大きな特徴であり,魅力ともなっているのが多彩に変化するステージだ。
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多くの類似ゲームの場合,最初から最後までステージの形は固定で,敵の出現パターンのみが変化していくものが多いが,本作では星型だったり楕円形だったり不定形だったりと,ステージの形がどんどん変化していく。さらに,敵の出現パターンやステージ中のギミックも凝っており,敵がスペースインベーダー風の隊列を組んで出現したり,弾幕シューティング風の攻撃をばら撒いてきたりと,とにかくプレイヤーを飽きさせない。その多彩さは,本作が固定画面シューティングであることを思わず忘れてしまうほどだ。
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そんな本作では,いかに敵を連続して撃破し,コンボ数を稼ぐかが重要となる。一定以上のコンボを叩き出すと自機の攻撃力がパワーアップするので,攻撃を途切れさせないように心がけよう。また,一つのステージには3つの出口が隠されており,より多くのコンボ数を稼ぐことで,難度の高いステージへの出口が開くようになっている点も見逃せない。さらに3つの出口をすべて開放すると,メインゲームとは異なるルールの“Challenge Games”が遊べるようになるなど,やり込み度の高さもなかなかのものだ。
そして,本作のもう一つの特徴となっているのが,自機の周囲にパルスを発生させて敵や敵弾を破壊する“Close Range Attack”と呼ばれる攻撃だ。自機の周りにあるリングがClose Range Attackのゲージになっており,満タンの状態だと約15回使用できる。ゲージは時間と共に回復していくほか,コンボを続けることでも溜まっていく。敵の攻撃はかなり激しいうえ,Close Range Attackで敵を破壊すると2倍のコンボポイントを獲得できるので,攻防の切り札として上手に活用しよう。
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ゲーム性は単純ながら,変化に富んだ全43ステージはどれも見た目に楽しく,さらに各ステージに上述のChallenge Gamesが用意されているなど,ボリュームたっぷり。Close Range Attackで敵の猛攻を凌いでいく爽快感もあり,頭を空っぽにして楽しめる一本だ。そんな本作の公式サイトでは,デモ版が公開されているほか,製品版が10ドルにてダウンロード販売中。ちなみにPC版のほか,Mac版とLinux版も販売されており,10ドルで3バージョンまとめて購入できる。MacやLinuxで遊べるゲームを探している人もぜひどうぞ。
■「Scoregasm」公式サイト
http://www.scoregasm-game.com/![]() |
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