連載
インディーズゲームの小部屋:Room#143「Delve Deeper」
対戦マップには,参加チーム数の異なるものが数種類あり,ゲーム開始時にどのマップでプレイするかを選択可能。参加チームは自分を含めて2〜4チームで,自分のチーム以外はCPUが操作することになる。参加チームが多いほうが盛り上がるのは間違いないが,ゲームに慣れないうちは2チーム用マップで感触をつかむのがいいだろう。
さて,プレイヤーが率いるのは一チーム5人のドワーフ達だ。ドワーフには,Miner,Fighter,Scoutという3種類の職業があり,それぞれ一度に運べる採掘品の数や戦闘力,移動力が異なる。これら三つの職業でどのようなチーム編成にするかはプレイヤーの自由だが,初期設定ではカバンが大きいMinerが二人,攻撃力の高いFighterが二人,移動力が高いScoutが一人というバランスのとれた編成になっており,とくにこだわりがなければ無理に変更する必要はない。
マップとチーム編成を決めたら,いよいよゲーム開始。ゲームは自チームと敵チーム,そして鉱山内をうろつくモンスターチームが順番に行動するターン制で,ターンの始めにさまざまなトンネルの形をしたパネルを使って,1ブロック分だけトンネルを掘れる。パネルは,すでにあるトンネルにきちんと接続する形でしか設置できず,イメージとしては「水道管ゲーム」のような雰囲気だ。
当然ながら,深く掘り進むほど価値の高いものが出やすくなるが,その分,出現するモンスターも強くなるので要注意。さらに,鉱山内で敵チームと遭遇しても戦闘になる。モンスターは一番近くにいるドワーフを狙って動くので,うまくトンネルを掘って敵チームのほうに誘導できれば,かなり有利。鉱山内にはこのほかにも,地上まで戻らなくてもアイテムをポイントと交換してくれるノームの銀行などがあり,計画的にトンネルを拡張していくのが勝利への近道だ。
トンネルを掘り,ドワーフ達に指示を出し終えたらターン終了。敵チームやモンスターチームの行動を見守り,自分のターンが回ってきたら,同じ手順でトンネルの拡張と採掘を繰り返していく。そうして,規定ターン内でできるかぎり多くのポイントを稼ぎ,チームの勝利を目指そう。
冒頭では,本作をアドベンチャーゲームと紹介したが,パネルを使ってトンネルを広げていくところはパズルゲーム的であり,ドワーフ達に指示を与えて鉱山内を探索していくところはストラテジーゲーム的でもあるという,ちょっと変ったゲーム性が特徴の本作。ちょこまかと動く2Dグラフィックスのキャラクター達にも,なかなか味がある。公式サイトではデモ版が公開されているので,興味を持った人はぜひお試しを。また製品版は,5ドルというお手ごろ価格にてダウンロード販売中だ。
■「Delve Deeper」紹介ページ
http://www.lunargiantstudios.com/games/featured/delve-deeper- この記事のURL:
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