連載
インディーズゲームの小部屋:Room#106「Grappling Hook」
Portalでは壁などに穴を開け,空間を自在につなげられる銃が登場したが,本作ではその不思議な銃の代わりにフックガン(Grappling Hook)を使う。フックガンは緑色に光っている壁や天井のみに撃ち込むことができ,フックを使って体を引き寄せることでジャンプでは届かないような場所まで移動できる。また,遠くにある押したいスイッチをフックガンで狙い撃つといった使い方も可能だ。
ゲームの目的は立体迷路の出口を探し出すことだが,要所では進むべき方向を示した矢印が壁や天井に書かれているので,完全に迷子になってしまうことはないだろう。人をヘンテコな場所に閉じ込めたわりには,微妙なところで親切なことだ。だが,ただ出口に辿り着けばいいわけではなく,出口となるポータルを起動するためのアクセスコードをすべて集めなくてはならない。アクセスコードは菱形をしたオレンジ色のアイテムで,何個のアクセスコードを入手したかは画面左上に表示される。
動く足場へジャンプで飛び移ったり(当然,下はダメージ床),ジャンプの落下中に壁に向かってフックガンを撃ったりと,アクロバティックなシーンの連続で,何度もやり直すハメになるだろう。幸いチェックポイントは細かく用意されているので,ストレスを感じずにすむのはありがたい。
本作の公式サイトでは序盤の5ステージが遊べるデモ版が配布されているので,興味を持った人はぜひ一度プレイしてみよう。一人称視点のパズルゲームということで“Portal系”と紹介したが,Portalはかなり違ったプレイ感覚が楽しめるはずだ。また,製品版は公式サイトで19.95ドルにてダウンロード販売されている。さらに,本作は今回紹介したPC版のほかに,Macintosh版とLinux版も近日リリース予定となっている。
■「Grappling Hook」公式サイト
http://ghook.speedrungames.com/- この記事のURL:
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