連載
インディーズゲームの小部屋:Room#84「Malstrums Mansion」

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本作の特徴はご覧のとおり,オールドMacintoshの雰囲気を再現したような白黒画面で,これが実に筆者のような特定の年代の人々の郷愁をそそる。
そう,Macintosh用の日本語OSがまだ漢字Talk 6とか7などと呼ばれ(8からはMac OSという名称に統一された),Macintosh SE/30が堂々の最高機種として君臨し,そしてなぜか,英語なんて読めやしないのに「The Uninvited」をわけも分からず必死にプレイしていた遠い夏の日のことを(?)。人によっては,「The Uninvited」ではなく「Shadowgate」あたりを思い出すかもしれない。
そんな過去を持つ人ならば(あまりいないと思うけど),本作を一目見れば,たちまち筆者と同じ思いを抱くはずだ。同志よ。
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さっそくMalstrums Mansionフォルダを開き,その中に置かれた同名のアイコンをクリックすればゲームスタート……だがその前に,同じフォルダにある「About this Game」に目を通しておこう。その理由はすぐに分かる。
ゲームの中でゲームを起動すると(ややこしい!)タイトル画面が表示されるが,いざプレイを始めようとするといきなりパスワードを要求される。しかしよく見ると,“About this Gameの7行目の最初の単語”と英語で書かれているのが分かるだろう。ここまで書けば,ここでいきなりつまずく人はまずいないだろうが,ずばり正解を書いてしまうと“zenoclash”と入力すればよい。そう,本作は4月22日にSteamでリリース予定のファンタジーFPS「Zeno Clash」を開発した,ACE Teamの新作なのだ。デビュー作が発売される前に新作とは何とも気の早い話だが,事実そうなんだから仕方がない。
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ゲーム開始時は館の門前に立っているので,メッセージを読み,周囲をひとしきり調べたら(Examine),門を開けて(Operate)館の敷地に踏み込もう。館の玄関には鍵がかかっており,まずは鍵を見つけることから始める必要がある。ここでは,途中で拾える(Take)シャベルで,あるものを叩き壊すのがポイントだ。
さて,鍵を開けて館の中に入ってからがいよいよ本番。無人のはずの館の内部には,なぜか灯りがともり,ダイニングルームは今にもディナーが始まるかのようにセッティングされている。プレイ中はさまざまなアイテムを入手できるが,中には使う必要がないものや,誤った使い方をすると即死してしまう罠アイテムなどもある。途中でセーブできないうえ,館のいたるところに,一歩間違えると速やかに死んでしまう仕掛けが隠されているので,最後まで気を抜かずに館の謎を解き明かしてほしい。
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無料で遊べるブラウザゲームながら,なかなかにやり応えがあり,ホラーとアドベンチャーが三度の飯より好きという4GamerのデザイナーM氏と二人がかりで,クリアまでたっぷり半日かかってしまった。勘のいい人ならばもっと短時間でクリアできてしまうかもしれないが,白黒ながら緻密に描かれたグラフィックスは雰囲気満点で,ホラーアドベンチャーファンにぜひプレイしてほしい作品だ。ブラウザ(とFlashプラグイン)があればMacintoshでも遊べるので,かつてオールドMacユーザーだったという現役Mac使いにもお勧めしたい。
ちなみに最後までクリアすると,Zeno Clashで入力するための隠しコマンドが表示されるので,同作をプレイするつもりの人もぜひどうぞ。
■「Malstrums Mansion」公式サイト
http://www.aceteam.cl/retro/- この記事のURL:
























