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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第456回「エースの条件」
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印刷2017/11/16 12:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第456回「エースの条件」

画像集 No.001のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第456回「エースの条件」

著者近影
画像集 No.003のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第456回「エースの条件」
 「エース」って言葉をよく聞くし,よく使うわ。
 例えば,「日本代表のエース」とか「チームのエース」とか。スポーツでなくとも,「我が部署のエース」という使われ方もあるわよね。これって,どういう意味なのかしら。ニュアンスでは分かるんだけど,しっかりと分かっていないまま使っている気がしてきたの。
 そこで一応,調べてみると「トランプのAで表示されている1の札。転じて最高のもの,とくに優秀なもの」を意味するらしいわ。でもね,私はエースってもうちょっと概念的なものだと思ってるのよね。言葉にするなら,チームにとって心のよりどころというか,精神的支柱。この人がいるからウチのチームは形になっている,という身内からの信頼感がエースの条件なんじゃないのかな? って。
 では。エースと呼ばれるようになるためにはどうすればいいのか。これはシンプルで,認められればきっとなれるのよね。誰からって? それはみんなから。敵からも味方からも。あとはファンからだったり,ファンでなくても同ジャンルの顧客だったりからも。場合によっては顧客ではない人からもね。とにかく,広く認められる必要があるの。「あのチームのエースはあいつだ」って,誰もが思う。それがエースなのね。
 では,どうすれば認められるかって話になるんだけど……こればっかりは方法がいろいろあるからね。ほかの誰よりも結果を出せばそう呼ばれるかもしれないし,ほかの誰よりも有名になればそう呼ばれるかもしれない。はたまた,一番才能のあるヤツがそう呼ばれるのかもしれない。
 ただ,これらの条件を満たすだけでエースと呼ばれるかというと,そうでもない場合もある。だから難しいのよね。そもそも,他人に認められようとしてする行動って,本末転倒だからね。自分の行動や成績で,結果的に認めさせるっていうのが正しい。ほら,認めてほしいからする仕事よりも,効果を最大限にするための仕事のほうが認められやすいものでしょ。きっと,エースってそういうものの積み重ねなのよね。

画像集 No.004のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第456回「エースの条件」
 で,ゲイム界のエースと言えば。そう。マリオ。ここに異論はないはずよ。個人的な好き嫌いは置いておくとして,マリオがゲイム界のエースだというイメージが現実にあるということは,誰もが認めざるを得ないでしょ。きっと,エースってそういうことだと思うのよ。
 ゲイムに興味がない人も認める,ゲイム界のエース。そのマリオが主人公のゲイムの新作「スーパーマリオ オデッセイ」が発売されましたよ,と。
 これね,もはや,何がどう面白いかなんて私ごときが語るまでもない。それでも一応,ゲイムの説明だけしておくと,今回のマリオも当然アクションゲイムではあるんだけど,用意された箱庭を自由に散策していくタイプなのね。ま,当然面白いわけだけども。実際にエースと呼ばれるにふさわしい感じに仕上がっているわ。
 このゲイムの凄さを私なりに一言で説明すると,“エースの風格”。ゲイムしてる感。操作するだけで楽しい感。マリオの世界に没頭できる感。いい感じで頭使う感。「俺スゲー」って思わせてくれる接待感。誰がプレイしても楽しめるだろうなって思える感。やっぱマリオにハズレはない感。ハズレはないばかりか,新しい遊びを提供してくれている感。で,それらを総合した安定感。
 マリオはね,最初からエースになろうとして登場したんじゃないと思うの。でも,気付いたら,いつしか任天堂のハードを引っ張るエースになっていた。そして,ゲイム界,もっと言えば世界のエンターテイメント界を代表するスターになっていた。マリオやそれを作る人達も,マリオがエースであるという自覚があると思うのよ。ちゃんと,エースでい続けるための作品を作ってくれている。これがすごい。

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 今回のオデッセイなんか,とくにそう感じるんだけど,みんながイメージしているマリオでい続けてくれているのよね。アクションだったり,キャラクターのリアクションだったりの細かいところまで。例えば,穴に落ちてしまった時の「アワワワワワ」っていう声,リアクションまでもが何の違和感もなくマリオなの。
 だから,本当に無意識にマリオの世界に入り込める。何の気ないジャンプだって,適当に作っていたらプレイヤーは「マリオはもうちょっとジャンプできるだろ」って思っちゃうようなジャンプになっちゃうのよ。その違和感がまったくない。操作していて,何の不思議もなくマリオとして受け入れられるのよね。
 きっと,ジャンプ一つにしてもものすごい試行錯誤して作られているはずなの。でも,その試行錯誤が見えないのがすごい。当たり前のように,万人が納得するマリオを提供する。そこがエースたるゆえんなの。マリオにハズレはない。私はそう思っているわ。でも,それも当然の話で,はずさないように作っているからハズレがないのよね。ゲイム会社としてのプライド。ハードメーカーとしてのプライド。そして,ゲイム界のエースとしてのプライド。

 勘違いないように言っておくけど,スーパーマリオ オデッセイは,別に「プライド」とかそういう感じを押し付けてくるわけではないわ。帽子を投げて相手に乗り移ったりするという新要素すら,プレイしていて素直に楽しいし,操作していて楽しい。今までどおりの部分も新しい部分も,これを突き詰めたような作品よ。
 でも,だからこそ思うの。「当たり前」は当たり前に作られているわけじゃない,と。当たり前のようにただ楽しいものを提供するその姿に,私は限りなく高いプライドを感じちゃうのよね。

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 いや,実際スゲーよゲイムのエースは。我々が「今のゲイムってすごいでしょ?」って,ゲイムをしない人に胸を張って紹介できるんだから。それもこれも,エースであるマリオがいてくれるから。
 だから,我々は絶対的エースであるマリオに感謝しつつ,何も考えずに楽しめばいいんだと思うわ。我々が楽しくプレイすること。それが,一生懸命作られたゲイムに対する,最大の敬意だと思うから。
 と,いい感じでまとめたところで今週はこの辺で。また来週!

※次回は11月24日掲載予定です

今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「アサシン クリード オリジンズ
PlayStation Vita:「GOD WARS 〜時をこえて〜
Nintendo Switch:「スーパーマリオ オデッセイ
ニンテンドー3DS:「スナックワールド トレジャラーズ
iOS:「クラッシュ・ロワイヤル

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手がプロデューサーを務めるDDTプロレスは,今週末の11月18日に静岡・クリエ−ト浜松大会「出世大名ドラマティッくん2017」,19日に大阪・大阪市鶴見緑地ハナミズキホ−ル大会「花のドラマティック博!2017」,20日に広島・広島アステールプラザ多目的ホール大会「鯉に鯉焦がれ鯉に泣く!2017」,21日に滋賀・ボートレースびわこ1F中央多目的ホール大会「DDTプロレス in びわこ〜ボートレースは水上の格闘技!〜」,そして23日に東京・後楽園ホール大会「ウチコミ!presents God Bless DDT 2017」を開催します。移動につぐ移動でこれまたたいへんそうですが,ディーノ選手が一番心配しているのは「原稿,いつ書けばいいのかしら……」ということでした。でもきっと,ちゃんと書いて〆切までに送ってくれるんだろうなぁ。
  • 関連タイトル:

    スーパーマリオ オデッセイ

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