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ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者
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印刷2014/07/04 12:00

連載

ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

画像集#001のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者の独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,見えている地雷をあえて踏みに行く上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第28回は,無法地帯と化した宇宙で運輸業を営むストラテジーゲーム「Space Run」をメインに紹介しよう。このほか,抽象画の中に迷い込んでしまったかのような世界観が特徴のローグライクFPS「Fancy Skulls」や,「Cry Engine」で描かれる孤島でサバイバル生活を送る「Marooned: Arcanus Island」も合わせてお届け。



画像集#002のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

無法地帯と化した宇宙で運輸業を営むストラテジーゲーム「Space Run」


画像集#006のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

 今回は独立系開発会社Passtech Gamesが手掛ける「Space Run」を紹介しよう。本作は宇宙海賊が跋扈する銀河系を舞台に運輸業を営むストラテジーゲームだ。プレイヤーは,運輸業者の1人である「Buck Mann」となり,顧客の荷物を安全かつ迅速に目的地まで運ぶことになる。

画像集#013のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

 本作の舞台となる宇宙は無法地帯と化しており,貴重品を積んだ船が単機で飛んでいようものなら,街灯に集まる蛾の如く宇宙海賊が寄り集まってくる。プレイヤーには,ゲームソフトを発売日の午前中にお届けするという義務があるので(たぶん),なんとしても積荷を守らなければならない。

 そこで重要になるのが,これらの海賊を撃退するための兵器だ。兵器にはタレットやミサイルのほか,積荷や兵器をダメージから守るシールド,船体の速度を上げるブースターなどが存在し,これらをうまく活用できるかが“安全・迅速”という理念を守るためのポイントとなる。

画像集#008のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

 兵器にはそれぞれカバーできる範囲が決められているので,四方八方から押し寄せてくる海賊を撃退するには,設置する場所や向きが重要だ。加えて,兵器を設置するにはリソースである部品が必要となり,プレイヤーがミッション開始時に所持している部品は,タレットがいくつか設置できる程度の量なので,設置する場所を間違えると一方的に攻撃を受ける羽目になる。

画像集#011のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

 部品を無駄にしないためにも,兵器を設置する前にまず,レーダーを確認しよう。レーダーは,海賊や隕石の接近を察知すると,どの方向から何秒後に接触するか表示してくれるので,この情報を参考に向きなどを考えながら兵器を設置するのがベストだ。

部品は時間経過と共に少しずつもらえるほか,海賊船や隕石を破壊すると大量に入手できる
画像集#010のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

 海賊は非常に厄介な存在だが,それ以上に厄介なのがライバル業者だ。この宇宙には,プレイヤー以外にも運輸業者が複数存在しており,彼らはプレイヤーと同じクライアントから配達依頼を受けていることがある。当然ながら運輸業にはスピードも求められるので,クライアントが被ってしまった場合は,ライバル業者よりも先に荷物を届けなければ,次の依頼はないと思ったほうがいい。

画像集#014のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

 海賊から積荷を守りつつ,ライバル業者よりも先に目的地に着くために必要となるのが,ブースターだ。ブースターを増設すれば船体スピードを上昇させられるので,より多く設置すればライバルの船を猛スピードで追い抜くことが可能だ――と言いたいところだが,ブースターの設置には兵器と同じく部品が必要になるので,そうもいかない。

 スピードを重視すると守りが薄くなり,守りを重視しすぎるとブースターの数が足りず,ライバルに先を越されてしまうので,限られた部品をどちらに割り当てるかが全体を通じたマネージメントのポイントとなってくる。

画面右下のミニマップで,ライバル業者の位置が確認できる。表示されている数字は速度の差を表しているので,この数字がプラスになるようブースターを積んでいきたい
画像集#012のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

 1度の設置ミスで窮地に立たされることもあり,なかなかシビアな難度となっている本作「Space Run」は,試行錯誤しながら最適解を求めていくタワーディフェンスに近いゲーム性を持った作品だ。兵器のアップグレード要素もあり,リプレイ性も高いので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。


「Space Run」Steamページ(14.99ドル)




画像集#004のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

抽象画のような独特のビジュアルが目を引くローグライクFPS「Fancy Skulls」


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 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,tequiboが開発中の「Fancy Skulls」を紹介しよう。本作は,抽象画の中に迷い込んでしまったかのような世界観が特徴のFPSだ。

 プレイヤーは,壁に描かれた落書きのようなモンスターを銃で倒しながら,自動生成されるダンジョンを進むことになる。

画像集#016のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

 開発者がローグライクと謳うように,本作は序盤で手に入るアイテムやコインの量によって攻略難度が大きく変わる運の要素が備わっている。プレイヤーの初期装備はリボルバー一丁なので,道中でどれだけ良いアイテムを手に入れられるかがポイントだ。
 ただし,運まかせのRPGとは違い,こちらはFPS。プレイヤーの腕さえあれば,良いアイテムを拾えずとも,初期装備だけでダンジョンを踏破できてしまうのが,本作の面白いところだ。

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 ダンジョンは,いくつかの部屋が連結して構成されている。未踏の部屋に入ると箱根名物の黒たまご(モンスター入り)が配置されているので,うっかり割らないよう注意しよう。とはいっても,卵の中にいるモンスターを倒さなければ次の部屋に移動できないので,戦闘の準備ができたら,部屋の中央にあるスイッチを踏んで,黒たまごを孵化させよう。

画像集#017のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

 モンスターにはそれぞれ弱点が存在する。弾が弱点にヒットすると歯車が飛び散るので,ヒットエフェクトを確認したら,その箇所を覚えておこう。弱点を狙えば大抵のモンスターは2発ほどで倒せるので,エイムに自信があれば積極的に狙っていきたい。

戦闘のコツは,Quakeのごとくジャンプを交ぜながら常に動き回ることだ。体力は稀に拾えるハートでしか回復しないので,なるべく動きまわって被弾しないよう心がけよう
画像集#029のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

 モンスターを倒したり,ノーダメージで部屋のモンスターをすべて倒すと,ボーナスとしてコインや回復アイテムなどが手に入る。コインはアイテムの購入や,武器のアップグレードに使用できるので,必ず回収しておきたい。

 アップグレードには,さまざまな種類が用意されているが,中でもリボルバーのアップグレードにある「装弾数が6発から1発になる代わりに,1発で6発分のダメージを与える」が非常に強力。これを習得すれば,すべてのモンスターを一撃で倒すことが可能だ。

参考までに,筆者が9階層すべてを踏破した時の習得済みアップグレードはこんな感じだ(画像右上)。全財産をリボルバーにつぎ込んだおかげで,終盤はこれ一丁だけで乗り切ることができた
画像集#019のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

 Quakeばりのハイテンポなシューティングに,運要素が絡むローグライクのゲーム性をうまく混ぜ込んでいる本作「Fancy Skulls」。どちらのジャンルも好きな人は間違いなく楽しめる作品だが,問題はステージが9階層までしかないということ。キャラクターが良い感じに強化されてきて“これから”という頃にはすでにクリア目前となっていることが多く,なんだか拍子抜けしてしまう。
 とはいっても,まだアーリーアクセスが始まったばかりのゲームなので,改善の余地は十分ある。ゲームのベースは面白いので,ローグライクFPSというジャンルに興味のある人は遊んでみてほしい。


「Fancy Skulls」Steamページ(8.99ドル)



画像集#003のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

「Cry Engine」で描かれる孤島でサバイバル生活を送るサンドボックスゲーム「Marooned: Arcanus Island」


画像集#021のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

 「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,今週登録された作品の中で特にコメントを集めていた「Marooned: Arcanus Island」を紹介しよう。

 本作は,Crytekのゲームエンジン「Cry Engine」のサブスクリプションプログラム「Engine-as-a-Service」(EaaS)を使って開発中のサバイバルFPSだ。Cry Engineで描かれたとある島が舞台となり,プレイヤーは最大4人で協力しながら,少しでも長く生き延びることを目標とする。

画像集#022のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

 高い没入感を実現するため,HUDには最低限必要な情報しか表示されないとのこと。プレイヤーは自らの視覚情報を頼りにサバイバル生活を送ることになりそうだ。

 本作においてプレイヤーの脅威となるのは,主に野生動物と自然環境だ。これらから身を守るために,家を建てたり,武器を作ったりといった,クラフト要素も用意されている。また,島にある古代遺跡を探索して,レアアイテムを手に入れるといったアクティビティもあるようだ。

画像集#023のサムネイル/ハロー!Steam広場 第28回:抽象画の世界に取り残された運輸業者

 また島には先住民が生活しており,彼らはプレイヤーの行動によって敵対することもあれば,手を貸してくれることもあるとのこと。島で生き残るためには彼らとのコミュニケーションも重要なポイントになるだろう。

 本作「Marooned: Arcanus Island」は,現在開発チーム内でαテストを行っているとのこと。「Cry Engine」での作業経験が5年以上あるベテラン開発者達によって制作中のゲームなので,GREENLIGHTコミュニティ内での期待値もかなり高めだ。ゲームシーンが確認できるムービーも公開されているので,これを確認しつつ興味が湧いたなら“いいね”を押そう。


「Marooned: Arcanus Island」GREENLIGHTページ

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