Epic Games，無償のゲーム開発キット「Unreal Development Kit」の最新β版をリリース。最新版の特徴がよく分かるような気がするムービーも合わせて公開

　現地時間の2010年11月24日，北米のパブリッシャ/デベロッパであるEpic Gamesは，同社が開発を行うゲームエンジン「Unreal Engine 3」の開発キットである「Unreal Development Kit」の最新β版を公開した。2009年11月6日に掲載した記事でお伝えしたように，Unreal Development Kitは非商用の場合，無料で使うことができる。公開された最新のβバージョンは，Unreal Development Kitの公式サイトからダウンロードが可能だ。

「Unreal Development Kit」公式サイト

　このリリースに合わせてEpic Gamesは，最新β版の特徴が分かるムービーを公開した。上に掲載したムービーがそれで，前半にはUnreal Development Kitによって制作されたシーンが収録され，後半は，それぞれの場面でどのような技術が使われているかを紹介している。もっとも，音声は入っていないので，例えば「Directional Light Shafts」とか「Color Grading」とか，使われたフィーチャーの名称が分かるだけだ。
　「Seamless Time of Day Transition」などはなんとなく理解できるが，これってどういうこと？　というものもあり，やはりそれなりに専門家向けだ。ただ，黙って見ているだけでも，最近のゲームエンジンはすごいことになっているのね，という雰囲気だけは感じられるので，ぜひご覧あれ。



　とはいえ，これが個人で利用できるというのだから，やはり驚く。公開当時は英語のドキュメントばかりだったが，初公開から約2年を経た現在は日本語資料も充実しつつあり，日本のアマチュアゲーム開発者でも使いやすい環境が整いつつあるようだ。
　Unreal Development Kitの使い方などについては，2009年12月28日に解説記事を掲載してるので，興味のある人はどうぞ。