![]() |
今回のビジネスモデル変更に関して,昨日(10月29日),エヌ・シー・ジャパン本社にてプレス向けの発表会が開催された。本稿では発表情報の中から,新たなビジネスモデルを導入した経緯や狙いについて紹介していきたい。
![]() |
「定額課金」と「基本無料+アイテム課金」を融合
双方のメリットを生かした新たなビジネスモデルが登場
![]() |
エヌ・シー・ジャパンが設立されたのは2001年。日本国内におけるオンラインゲームの黎明期から運営を続けてきた企業といえるが,これまでの約11年間で,オンラインゲームのサービス形態は常に変化し続けてきた。
とくに大きな変化といえるのは,「基本プレイ無料+アイテム課金」を筆頭とした課金モデルの多様化である。リネージュ2が国内サービスを開始した2004年は「月額課金」のタイトルが多く,「基本無料+アイテム課金」を採用したタイトルがちらほらと現れてきてはいたが,まだ少数派であった。その後,アイテム課金制のタイトルは年々増加していき,2011年には月額課金制のタイトルのほうが珍しいという状況になってしまったのは,4Gamer読者ならご存じのとおりである。
主にアジア圏で発生したこの流れは,今では欧米のオンラインゲーム業界にも影響を及ぼしており,MMORPGジャンルにおける「Free-to-Play」を視野に入れたゲームデザインは,もはや一般的なものとして認知されている(関連記事)。
![]() |
![]() |
たとえば「基本無料+アイテム課金」は,興味を持ったときに気軽に始められるが,課金アイテムがゲームバランスを崩しやすく,ひどい例だと,課金アイテムを購入しないとろくにゲームが進められないタイトルもある,と指摘。
しかし一方の「月額課金」も,課金者が皆同じサービスを享受できるが,個人的な事情などでログインできない日が続いてしまうと,明らかに「損」をしてしまう。これらのメリット/デメリットについては,普段からオンラインゲームをプレイしている4Gamer読者なら,常々意識していることだろう。
そういった中,同社は,安易に「基本無料+アイテム課金」に頼ることなく,時代の流れを受け止めつつ,ビジネスモデルの試行錯誤を続けてきた。具体的には,「リネージュ」はサービス開始当初は月額課金だったが,2009年3月に基本無料+アイテム課金制へと完全移行。またリネージュ2とAIONに関しては,月額課金とアイテム課金を組み合わせた“ハイブリッド課金”を採用している。
パク氏は今回,これまでと違ったアプローチで,双方のビジネスモデルを組み合わせ,メリットは生かしデメリットを抑えるやり方を模索。そして出来上がったのが,今回発表された新たなビジネスモデルというわけである。
![]() |
![]() |
初〜中級レベル帯は基本プレイが完全無料に
さまざまな方法で“ゲージ”を貯め,各種サービスを享受
![]() |
まずは,両タイトルにおける無料プレイ範囲が大幅に拡大される点についてだが,AIONではキャラクターレベル50まで,リネージュ2ではキャラクターレベル84までの範囲が,完全無料でプレイできるようになるとのこと。
アカウント内のキャラクターが無料レベル範囲を超えると,それ以降にプレイするためには,料金の支払いが必要となる。その際の料金も,従来の月額課金と比べて一気に引き下げられる。AION,リネージュ2ともに,新課金モデルは以下のとおりだ。
・30ゲージ(30日プレイ相当):2000円(従来は3000円)
・90ゲージ(90日プレイ相当):6000円(従来は7000円)
・1DAY FREE(仮称):100円
※そのほかの各種課金プランは廃止
![]() |
![]() |
「ゲージ」の詳細については,後日あらためての発表となるが,とりあえず上で紹介した「無料プレイ範囲の大幅拡大」「月額料金の引き下げ」の2点だけを見ても,既存/新規プレイヤーの双方にとって,無条件で歓迎できる内容といえるだろう。
無料プレイ範囲の拡大によって新規/復帰プレイヤーが増えることで,対人戦要素が盛り込まれているAION/リネージュ2のゲーム内コミュニティは,今まで以上に活性化するだろう。そういった流れは,既存プレイヤーにとって何よりも嬉しいものだろうし,最低限必要なプレイ料金も引き下げられるというのだから,期待せずにはいられないはずだ。
![]() |
なお,4Gamerでは発表会の終了後,登壇したお2人へのインタビューを行っている。その内容については後日あらためてお伝えするので,新課金モデル「ゲージ」の詳細発表とあわせて楽しみに待っていてほしい。






























