ニュース
G-Tune,ゲーマー向けPC計5製品を発表。GeForce 800M搭載ノートPCや1ボタンオーバークロック機能搭載デスクトップPCをラインナップ
ノートPCは全機種が,GPUに発表されたばかりの「GeForce 800M」シリーズを採用している。また,デスクトップPCの「MASTERPIECE i1440
ここでは事前に開かれた製品説明会の情報をもとに,各製品の特徴を簡単に説明しよう。
GeForce 800M世代搭載のゲーマー向けノートPC 4機種
まずは,ゲーマー向けノートPC 4製品から見ていこう。
最上位モデルの「NEXTGEAR-NOTE i1110BA1」は,「Kepler」アーキテクチャの「GeForce GTX 880M」2基をSLI構成で標準搭載し,「NEXTGEAR-NOTE i990BA1」「NEXTGEAR-NOTE i790BA1」は「GeForce GTX 870M」を搭載している。
一方で,13.3インチ液晶パネルを採用する小型の「NEXTGEAR-NOTE i4
GeForce GTX 880M×2のSLI構成を採用するNEXTGEAR-NOTE i1110BA1 |
GeForce GTX 860Mを搭載するNEXTGEAR-NOTE i420BA1 |
そのほかに,周波数特性を改善した高音質スピーカーの採用も特徴として謳われている(※NEXTGEAR-NOTE i420BA1は除く)。低中音域の出力が改善され,高音域は均一になったほか,筐体内部への音漏れを抑制するバックチャンバーをスピーカーユニットに取り付けているとのことだ。正直「今までなかったのか」という気がしないでもないが,内蔵スピーカーの音質が改善されていることは期待できそうである。
ノートPCとしては,ストレージ構成の選択肢が幅広く用意されているのも特徴だ。
NEXTGEAR-NOTE i1110BA1とNEXTGEAR-NOTE i990BA1の場合,2.5インチサイズのストレージやmSATA接続のSSDなどを,複数台内蔵できる。2.5インチストレージは2台,mSATA接続SSDも2台の計4台まで内蔵できるし,4台のストレージを組み合わせたRAID構成での購入も可能という。
15.6インチ液晶パネルモデルのNEXTGEAR-NOTE i790BA1と,13.3インチモデルのNEXTGEAR-NOTE i420BA1の場合,2.5インチストレージは1台だけだが,mSATA接続SSDは2台まで内蔵可能だ。
製品のラインナップとBTO標準構成仕様,およびBTO標準構成価格は以下のとおり。各製品の発売日は,NEXTGEAR-NOTE i990BA1とNEXTGEAR-NOTE i790BA1が3月13日,NEXTGEAR-NOTE i1110BA1とNEXTGEAR-NOTE i420BA1は3月24日の予定だ。
表 NEXTGEAR-NOTEの新製品ラインナップ
液晶パネル | CPU | GPU | ストレージ | 価格 | |
---|---|---|---|---|---|
NEXTGEAR-NOTE i1110BA1 | 17.3インチ 1920×1080ドット |
Core i7-4700M | GeForce GTX 880M×2 | 500GB HDD | 24万9800円(税抜) |
NEXTGEAR-NOTE i990BA1 | GeForce GTX 870M | 16万9800円(税抜) | |||
NEXTGEAR-NOTE i790BA1 | 15.6インチ 1920×1080ドット |
13万9800円(税抜) | |||
NEXTGEAR-NOTE i420BA1 | 13.3インチ 1920×1080ドット |
Core i3-4000M | GeForce GTX 860M | 320GB HDD | 8万9800円(税抜) |
MASTERPIECE i1440SA1-DOC-CVL
MASTERPIECE i1440SA1-DOC-CVL(以下,i1440)は,従来のMASTERPIECEシリーズで使われていたAbee製G-TuneオリジナルPCケースの改良版を採用したデスクトップPCである。本体前面パネルに新設の「オーバークロックボタン」が用意されており,これを押すとCPUの動作クロックが4.2GHzに固定され,GPUの最大動作クロックは967MHz以上まで引き上げられる。
i1440SA1の筐体(左)は,従来からあるAbee製G-TuneオリジナルPCケースの改良版で,天板に放熱穴が開けられたのが大きな違いだ。本体前面には,電源ボタンの下に「OVER CLOCK」と書かれたボタンを装備(右)。ただし,オーバークロック状態でもボタンは光ったりしないのが少し残念かも |
CPUには「Core i7-4770K」,グラフィックスカードには「GeForce GTX 780」搭載カードを採用しており,それぞれに簡易液冷ユニットが装備されている。CPUとGPUの両方を液冷化する場合,1つのラジエータで両方を冷やすシステムもあるが,i1440では冷却効率を重視して,それぞれに別々の簡易液冷ユニットを装着する構成を採用したそうだ。
ちなみに,今回発表された製品はGeForce GTX 780を採用しているが,今後はGeForce GTX 780 Tiの液冷仕様カードも検討しているとのことだ。
CPUとグラフィックスカードは,個別の簡易液冷ユニットを装備している。GPUのラジエータは本体背面に,CPUのラジエータは前面に配置されている |
動作クロックをモニタするツールで,CPUとGPUの動作クロックを表示した状態。見てのとおりMSI製である。オーバークロックボタンを押すと,1秒程度で4.2GHz動作に跳ね上がった |
メーカーレベルのオーバークロック機能を備えるゲーマー向けPCの中には,
CPUとGPU以外のスペックも見てみよう。まずマザーボードはMSI製で,型番は不明だがIntel Z87 Expressチップセットを採用している。ストレージはBTO標準構成の場合,2TBの3.5インチHDDを1台内蔵するが,最大構成ではmSATA接続タイプのSSDを2枚と3.5インチサイズのストレージ2台の計4台を搭載可能だ
。
そのほかに,メモリモジュールは,PC3-19200の8GBモジュール2枚の計16GBを搭載。電源ユニットには80PLUS GOLD認証電源を採用といったところが主な仕様となっている。
BTO標準構成価格は22万9800円(税抜)で,本日から受注開始の予定である。メーカー保証が有効なオーバークロック機能を備えつつ,BTOでパーツ構成も変更可能な本機は,簡易液冷ユニット装備のPCを自作する手間はかけずに高性能なゲームPCを手に入れたいという人にとって,有力な選択肢になるのではないだろうか。
G-Tune 公式Webサイト
ProLite GB2488HSU
2014年3月13日に発表された「ProLite GB2488HSU」(以下,GB2488HSU)は,垂直リフレッシュレート144Hzに対応する24インチサイズで解像度1920×1080ドットのゲーマー向け液晶ディスプレイである。メーカー想定売価は3万5800円前後で,3月下旬発売の予定だ。
ProLite GB2488HSU。スタンドはチルトとスイーベル,高さ調整に加えて回転(ピボット)機能にも対応する |
マウスコンピューターがiiyamaブランドで販売するゲーマー向け液晶ディスプレイとしては,27インチサイズで144Hzに対応する「ProLite G2773HS-2」(以下,G2773HS-2)が,2013年7月に発売されている。G2773HS-2は,国内メーカー製品では唯一の144Hz対応ディスプレイだったが,今回のGB2488HSUもまた,国内メーカー製の24インチ液晶ディスプレイとしては唯一の144Hz対応製品という点は注目に値しそうだ。
GB2488HSUでは新たに,プリセットの画質モードとして「シューティングゲームモード」「シミュレーションゲームモード」「スポーツゲームモード」という3種類のゲーム向けモードが用意された点も特徴である。G2773HS-2では,ゲーム向けのモードを1種類しか用意していなかったので,ゲーム向けにふさわしい機能拡充を図ってきたといえそうだ。
ちなみに,シューティングゲームモードはFPS向けとのことで,一番明るくやや青みが強いプリセット,シミュレーションゲームモードはやや明るさを押さえて,赤みがかったプリセットになっているとのことだ。
採用する液晶パネルはTN方式で,中間調(Gray to Gray)応答速度は1ms。輝度は350cd/m2で,ダイナミックコントラスト比は500万:1※,バックライトにはちらつきを抑えたフリッカーフリーLEDを採用している。
※画面が暗いときにはバックライトの輝度を落として計測したコントラスト比。
入力インタフェースとしては,HDMI入力×2と,DisplayPort×1,DVI×1を装備。スピーカーを内蔵しているほか,3ポートのUSBハブ機能も内蔵するなど,インタフェース周りが貧弱だったG2773HS-2に比べると,充実した機能を備えたといえるだろう。
iiyama 公式Webサイト
- 関連タイトル:
G-Tune,NEXTGEAR
- この記事のURL: