ニュース
「GeForce Driver 285.27 Beta」公開。性能最適化とバグ修正が進む
対応GPUシリーズは下記のとおりで,未発表のGPU「GeForce GTX 460 v2」および「GeForce 405」が新たにサポート対象として加わっている。
- デスクトップPC向けGeForce 6〜500シリーズ
- ノートPC向けGeForce 8M〜500Mシリーズ
- ノートPC向けQuadro FXおよびQuadro NVS(※DirectX 10以降に対応した製品のみ)
- GeForce 6以降のGPU機能を統合したチップセット
すぐに入手したい人は,下に示したリンクからどうぞ。なお,統合される「HD Audio Driver」と「PhysX System Software」のバージョンは順に1.2.24.0,9.11.06.21で,前者は北米時間2011年5月17日の「GeForce Driver 275.27 Beta」以来約4か月ぶり,後者は2010年9月13日の「GeForce Driver 260.63 Beta」以来,ちょうど1年ぶりのアップデートとなる。
→32bit版Windows 7&Vista用GeForce Driver 285.27 Beta(146MB)
→64bit版Windows 7&Vista用GeForce Driver 285.27 Beta(187MB)
→Windows XP用GeForce Driver 285.27 Beta(126MB)
→32bit版Windows 7&Vista用Verde Driver 285.27 Beta(150MB)
→64bit版Windows 7&Vista用Verde Driver 285.27 Beta(190MB)
で,Release 285で何が変わったかだが,少なくとも目立った機能追加はないようだ。英文リリースノートの和訳を試み,リリースハイライトの内容ともども本稿の最後にまとめたので,ぜひ参考にしてほしいと思うが,そこからあえて言うなら,新味があるのは,先に開発者向けドライバでサポートが始まった「OpenGL 4.2」に,GeForce&Verde Driverでも対応したことくらいだろうか。
ただ,SLI構成時に向けたものを中心として性能面での最適化は進んでいるほか,比較的大きめなバグフィックスもなされており,相応に意義深いものになっているのも,また確かだ。
最近のNVIDIAは,新しいドライバ世代を迎えたときはまず公式最新β版を公開し,1〜2週間してWHQLをパスしたら公式最新版を公開するという動き方をしている。そのため,待てるなら待ったほうがいいように思われるが,同時に,NVIDIAはゲーマーに対して公式β版ドライバの利用を推奨していたりもするので,時間に余裕があるなら自己責任で試してみるのもアリだろう。
●Release 285 27 Betaの新要素
・対応GPUの拡張(Windows 7・Vista&XP)
- 未発表GPU「GeForce GTX 460 v2」「GeForce 405」のサポートを追加
・OpenGL対応の拡張(Windows 7・Vista&XP)
- GeForce 500&400シリーズにおけるOpenGL 4.2サポートを追加
・HD Audio Driverの拡張(Windows 7・Vista&XP)
- バージョン1.2.24.0へ更新
・PhysX System Softwareの拡張(Windows 7・Vista&XP)
- バージョン9.11.06.21へ更新
・3D Visionの拡張(Windows 7&Vista)
- 3D Vision Photo Viewerのデフォルト設定をウインドウモードへ変更
- 「Dead Rising 2: Off the Record」「Diablo III」「Defense of the Ancients 2」「From Dust」「Game Stock Car」「Harry Potter and the Deathly Hollows - Part 2」「」「Men of War:Assault Squad」「The Tower of Aion」「ラスト レムナント ベンチマーク」に向けた3D Visionプロファイル追加
- 「DiRT 3」用3D Visionプロファイル更新。レーティングが「Excellent」に
●Release 285.27 Betaにおける3Dゲーム性能の向上(Windows 7・Vista・XP)
(パフォーマンス向上率は64bit版Windows 7環境においてRelease 280.26と比べたときのもので,対象となるGPUはGeForce 500&400シリーズとのこと。なお,アンチエイリアシングは「AA」と表記する)
・GeForce GTX 580搭載環境の例
- 「Call of Duty: Black Ops」で最大5%
- SLI構成時に「Crysis 2」のDirectX 11モードで最大5%
- SLI構成時に「F1 2010」で最大7%
- SLI構成時に「Mafia 2」で最大5%
- SLI構成時に「Metro 2033」で最大13%
- SLI構成時に「Sid Meier's Civilization V」で最大7%
- SLI構成時に「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Prypyat」で最大8%
- 「StarCraft II」で最大5%
- SLI構成時に「ロスト プラネット2」で最大5%
・GeForce GTX 560搭載環境の例
- 「Bulletstorm」で最大4%
- SLI構成時に「Battlefield: Bad Company 2」で最大5%
- 「Call of Duty: Black Ops」で最大6%
- SLI構成時に「Crysis 2」のDirectX 11モードで最大5%
- SLI構成時に「Dragon Age 2」で最大7%
- SLI構成時に「F1 2010」で最大7%
- SLI構成時に「Just Cause 2」で最大5%
- SLI構成時に「Mafia 2」で最大4%
- SLI構成時に「Metro 2033」で最大7%
- SLI構成時に「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Prypyat」で最大11%
- 「StarCraft II」で最大7%
- SLI構成時に「ロスト プラネット2」で最大5%
●Release 285.27 Betaで解決した問題(32bit版Windows 7&Vista)
- 「Battle Realms」で,ミニマップが表示されない問題(※“0年代”の初め頃に登場したBattle Realmsのことを指しているのであれば,ゲーム画面右下のミニマップのことだと思われる)
- GeForce 500シリーズ搭載環境でFirefoxを利用しているとき,GPUの消費電力が不必要に変動する問題
- GeForce 500シリーズで,3D立体視の有効化後にAeroを有効化すると立体視モードが正常に機能しない問題
- SLI構成時に「The Witcher」を実行すると低いパフォーマンスしか得られない問題
●Release 285.27 Betaで解決した問題(64bit版Windows 7&Vista)
- NVIDIAコントロールパネルの「Adjust Desktop Color Setting」メニュー以下の設定を変更しても,システムを再起動すると変更が保持されていない問題
- GeForce 400シリーズ搭載環境で,3D Vision Kitのエミッタにあるボタンを押しても立体視モードを無効化できない問題
- GeForce 500&400シリーズ搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルの「Brightness」「Color」の設定を変更しても適用されない問題(※「Brightness」「Color」が何を指すのかはよく分からない。「Adjust Desktop Color Setting」メニュー以下のColor ChannelプルダウンとBrightness設定のことか,あるいは,「Video」メニューのColorタブ以下にあるBrightness設定のことではないかと思われるが……)
- GeForce 500シリーズ搭載環境でFirefoxを利用しているとき,GPUの消費電力が不必要に変動する問題
- GeForce 500シリーズ搭載環境で「Battlefield: Bad Company 2」を実行したとき,特定のマップにおいて,ゲーム開始後数分経過すると,画面が引っかかるような挙動を示すようになる問題
- GeForce GTX 560 Ti搭載環境で,Transparency Anti-Aliasingを有効にすると,「Battlefield: Bad Company 2」において,いくつかのオブジェクトで輪郭の表示がおかしくなる問題
- GeForce 400シリーズ搭載環境でTransparency Anti-Aliasingを有効にし,「Company of Heroes」のDirectX 10モードを実行すると,ゲーム画面に黄色い線が表示される問題
- GeForce 400シリーズのSLI構成時に「The Tower of AION」を実行すると低いパフォーマンスしか得られない問題
●Release 285.27 Betaで解決した問題(Windows XP)
- NVIDIA Updateの設定を変更しようとするとエラーメッセージが表示される問題
- NVIDIA Updateが,より新しいドライバが存在するとバルーンで通知してきたとき,そのバルーンをクリックしてもWebブラウザでNVIDIAのドライバダウンロードページが開かれず,代わりにNVIDIA Updateのウインドウが表示される問題
- SLI構成時に,Flash形式のコンテンツをHD解像度で再生し,そのうえでフルスクリーンモードへ切り替えると,BSoDが発生する問題
- SLI構成時に「The Witcher」を実行すると低いパフォーマンスしか得られない問題
●Verde Driver 285.27に関する注意事項
- ドライバのアップデートに先立ち,システムのバックアップ取得を推奨
- Intel製チップセットを搭載し,HybridPowerに対応したノートPCはサポート対象外
- ソニー製ノートPCは,GeForce GT 425M,GeForce GT 335MおよびGeForce 310M搭載のVAIO Fシリーズのみ対応(※それ以外のソニー製ノートPCで,グラフィックスドライバはソニーから提供される。なお,「GeForce GT 335M」は「GeForce GT 330M」の誤りではないかと思われ,その点はNVIDIAに確認中だが,今のところ回答は得られていない)
- 富士通製ノートPCは非対応(※Fujitsu Siemens製ノートPCは対応)
- Dell製ノートPC「Inspiron 1420」「XPS M1330」「XPS M1530」「Latitude D630&D630c」のユーザーには,ドライバのアップデートに先立って「Recommended Software Update」の導入を強く推奨
- 関連タイトル:
GeForce Driver
- この記事のURL:
Copyright(C)2011 NVIDIA Corporation

















