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  • 発表日:2003/10/23
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大規模なバグフィックスを実現した「GeForce Driver 280.19 Beta」登場。Release 280世代の開幕を告げる
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印刷2011/07/29 12:18

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大規模なバグフィックスを実現した「GeForce Driver 280.19 Beta」登場。Release 280世代の開幕を告げる

 北米時間2011年7月28日,NVIDIAは,同社製GPUおよびグラフィックス機能統合型チップセットに対応するグラフィックスドライバの公式最新β版「GeForce Driver 280.19 Beta」および「Verde Driver 280.19 Beta」を公開した。Release 280世代のドライバソフトウェアが登場したのは今回が初めてとなる。

 対応製品シリーズは下記のとおり。「GeForce GTX 580M」「GeForce GTX 520MX」といった,6月下旬発表のノートPC向け新型GPUに加え,OEM向けとなる「GeForce GT 530」,そして同じく「OEM向け」(NVIDIA)とされる未発表の「GeForce 510」「GeForce GTX 460 SE v2」もサポート対象に加わっているのが特徴だ。一方,ノートPC向けに発表済みの「GeForce GTX 570M」は対象外となっている。

  • デスクトップPC向けGeForce 6〜500シリーズ
  • ノートPC向けGeForce 8M〜500Mシリーズ
  • ノートPC向けQuadro FXおよびQuadro NVS(※DirectX 10以降に対応した製品のみ)
  • GeForce 6以降のGPU機能を統合したチップセット

 すぐに入手したい人は,下に示したリンクを利用してほしい。なお,統合される「HD Audio Driver」と「PhysX System Software」のバージョンは順に1.2.23.3,9.10.0514でいずれも変更なし。また,ノートPC用となるVerde Driverにはいくつか注意事項があるので,本稿の最後に別途まとめてある。

32bit版Windows 7&Vista用GeForce Driver 280.19 Beta(139MB)
64bit版Windows 7&Vista用GeForce Driver 280.19 Beta(176MB)
Windows XP用GeForce Driver 280.19 Beta(122MB)

32bit版Windows 7&Vista用Verde Driver 280.19 Beta(144MB)
64bit版Windows 7&Vista用Verde Driver 280.19 Beta(182MB)

 さて,Release 280世代の幕開けを告げる今回の280.19 Betaドライバだが,よく言えば,Release 275世代をベースに,3D Vision周りの拡張を行いつつも,地に足を付けて不具合修正に取り組んできたもの,といったところだ。これはネガティブにいうと「新味がない」ということでもあるのだが,64bit版Windows 7環境を中心に,細かく,多数の問題点が潰されているのはなかなか印象的だといえる。

 「Release 275.50 Beta」で実現していた「AMD 9シリーズチップセットでのSLI対応」や,「Release 270.51 Beta」で実現済みの「3D Vision Controller Driver」統合などが未だ新要素として紹介されているなど,一部に解せない部分はある――NVIDIAのSteven Zhang氏に確認したところ,これらは「Release 280でもサポートされる」という意味だそうだ――ものの,地味ながら,対応製品のユーザーにとって意味のあるアップデートになっているのは確かだろう。
 β版ドライバがこうして登場した以上,遅かれ早かれWHQL認証を通過した正式版も公開されるはずなので,基本的にはそちらを待つのが正解と思われる。ただ,NVIDIAはゲーマーに対し,β版ドライバの利用を推奨しているので,アップデート内容に気になるところがあるのなら,自己責任で試してみるのも悪くないのではなかろうか。

 なおZhang氏によると,今回のRelease 280.19 Betaは,「Battlefield 3」のαテスト推奨ドライバになっているとのことだった。


●GeForce Driver 280.19 Betaの新要素
・対応GPUの拡張(Windows 7・Vista&XP)
  • GeForce GT 530,GeForce 510,GeForce GTX 460 SE v2,GeForce GTX 580M,GeForce GT 520MXの対応を追加

・SLIの拡張(Windows 7・Vista&XP)
  • AMD 990FX・990X・970チップセット搭載マザーボードにおけるSLI対応を追加(※対象はSLIの認証を受けたマザーボードのみ。Release 275.50 Betaが初出)

・3D Visionの拡張(Windows 7&Vista)
  • 3D Vision Controller Driverをグラフィックスドライバに統合(※Release 270.51 Betaが初出)
  • SLI構成時におけるYouTube 3Dおよび3DVisionLive.comのサポート追加
  • 「3D Vision Video Player」のVersion 1.7.2以降で,ウインドウモードに新規対応
  • 3D Vision対応プロジェクタであるAcer製「X1111」,BenQ製「W710ST」,NEC製「NP-V300W」の対応を追加
  • 3D Vision対応ノートPCであるASUSTeK Computer製「G53SX-3DE」「G73JW-3DE」「G74SW-3DE」「G74SE-3DE」,Dell製「ALIENWARE M17x R3」「XPS 17 L702X」,Lenovo製「IdeaPad Y570」,東芝製「Qosmio X770-3D」「Qosmio F750-3D」「Satellite P755-3D」「Satellite P750-3D」「Satellite P775-3D」「Satellite P770-3D」の対応を追加(※IdeaPad Y570のサポートはRelease 275.50 Betaが初出)
  • 「Alice: Madness Returns」「Back to the Future: The Game Episodes 1〜5」「Chuang Shi Xi You▼」「Dao Jian 2▼」「The Darkness 2」「Deep Black」「Dou Zhan Shen▼」「ドラゴンボールオンライン」「Dungeons & Dragons Online: Eberron Unlimited」「Gods & Heroes: Rome Rising」「League of Legends」「LEGO: Pirates of the Caribbean」「The Lord of the Rings Online: Shadows of Angmar」「The Lord of the Rings: War in the North」「Mars」「Might and Magic Heroes VI」「Mount & Blade: Warband」Mount & Blade: With Fire and Sword」「Rage」「Red Orchestra 2: Heroes of Stalingrad」「Rise of Immortals」「Rusty Hearts」「Serious Sam 3: BFE」「Warhammer 40,000: Space Marine」に向けた3D Visionプロファイル追加(※▼を付けたタイトルは中国でのみサービスされているもの)
  • 「Crysis 2」用3D Visionプロファイル更新。レーティングが「Excellent」に(※パッチ1.9以降の導入を推奨)
  • 「Deep Black」のレーティングが「3D Vision Ready」に(※上で本作には新規対応とされているため,本項目は矛盾していることになるが,詳細は今のところ不明)
  • 「Super Street Fighter IV Arcade Edition」で「convergence」(3D立体視の集束距離値)が変更され,レーティングも「3D Vision Ready」に


●Release 280.19 Betaで解決した問題(32bit版Windows 7&Vista)
  • ドライバのセーフモードでインストールしたとき,「NVIDIA Installer failed」のメッセージとともにインストールが失敗する問題
    ※この問題はPhysX System SoftwareがMicrosoftのセーフモードに関する規定と互換性がないために生じる。なので,セーフモードでドライバをインストールするときには,カスタムセットアップの詳細設定からPhysX System Softwareのチェックボックスを外す必要がある
  • NVIDIAコントロールパネルの「Adjust Desktop Color Settings」メニューで,2つ以上の設定を変更したあとに[Cancel]ボタンをクリックしても,変更前の状態に戻らない問題
  • GeForce 500シリーズ搭載環境で,「World of Tanks」を実行すると,とくに視界を動かすとき,画面全体がおかしく動いてしまったり,カクカクした動きになってしまったりする問題
  • GeForce 500シリーズ搭載環境でマルチディスプレイのクローンモードを有効化していると,プライマリディスプレイを変更できない問題
  • Windows 7がセットアップされたノートPCでドライバをインストールしようとすると,ドライバのインストーラが「Win7_」フォルダの代わりに「WinVista_」フォルダを作って,そこにファイルを解凍する問題
  • 3-way SLI環境で3D Visionを有効化すると,2-way構成で同じことをするよりもパフォーマンスが低下する問題
  • GeForce 500シリーズのSLI構成時に「DiRT 3」を実行すると,ゲームのメニューを中心に,たまにインゲームでも画面がカクカクした動きになる問題


●Release 280.19 Betaで解決した問題(64bit版Windows 7&Vista)
  • ドライバのセーフモードでインストールしたとき,「NVIDIA Installer failed」のメッセージとともにインストールが失敗する問題
    ※この問題はPhysX System SoftwareがMicrosoftのセーフモードに関する規定と互換性がないために生じる。なので,セーフモードでドライバをインストールするときには,カスタムセットアップの詳細設定からPhysX System Softwareのチェックボックスを外す必要がある
  • NVIDIAコントロールパネルの「Adjust Desktop Color Settings」メニューで,2つ以上の設定を変更したあとに[Cancel]ボタンをクリックしても,変更前の状態に戻らない問題
  • Windows 7環境でドライバをインストールしようとすると,ドライバのインストーラが「Win7_」フォルダの代わりに「WinVista_」フォルダを作って,そこにファイルを解凍する問題
  • GeForce 500シリーズ搭載環境でマルチディスプレイのクローンモードを有効化していると,プライマリディスプレイを変更できない問題
  • GeForce 500シリーズ搭載環境で,「World of Tanks」を実行すると,とくに視界を動かすとき,画面全体がおかしく動いてしまったり,カクカクした動きになってしまったりする問題
  • GeForce 500シリーズ搭載環境で「Crysis 2」を実行すると,「Seat of Power」マップで武器が正常に描画されない問題
  • GeForce 400シリーズ搭載環境で,3D Visionを有効化すると,DirectX 9世代のゲームのいくつかで,ゲームを読み出すときに「Out of Memory」エラーが発生する問題
  • GeForce GTX 280M搭載環境で,グラフィックスドライバをインストールしようとすると,「Could not find compatible graphics hardware」(互換性のあるGPUが見つからない)というエラーが発生する問題
  • Optimusテクノロジーが有効なノートPCで,NVIDIAのGPUに接続されたディスプレイをセカンダリで使うと,YouTube HDのムービーをフルスクリーン再生しようとしたとき,初回は画面に何も表示されなくなる問題(※ということだと思われるが,Optimus環境でNVIDIA製GPUにセカンダリディスプレイ出力を任せているノートPCがどれくらいあるのか分からないので,当てはまるノートPCがどれくらい存在するのかも不明だ。原文は「[Optimus], Notebook GPUs: With the NVIDIA GPU display set as the secondary Dualview display, a YouTube HD video in full‐screen mode is blank the first time it is played.」)
  • SLI構成時に,NVIDIAコントロールパネルが,「プライマリのGPUが広帯域幅のPCI Expressスロットへ接続されていない」と報告してくる問題
    ※この報告が表示された場合,無視してかまわないとのこと。これは現実のPC環境に即していない,過去のシステムを対象とした文言であり,将来のドライバでは削除されるという
  • SLI構成時に「Homefront」を実行すると,ゲーム内で影がちらついて見える問題
  • 3-way SLI環境で3D Visionを有効化すると,2-way構成で同じことをするよりもパフォーマンスが低下する問題
  • GeForce 500&400シリーズ搭載環境で3D Vision Surround接続しているとき,3D Vision Surroundのグループに入っていないGPUと接続したディスプレイで拡張ディスプレイ表示を行うと,3D Vision Surroundを構成するディスプレイの2台ですぐに何も映らなくなる問題(※3D Vision Surroundを構成する2基のGPUとは別のGPUに4台めを接続したときに限る問題のように読み取れるが,詳細は不明。原文は「[3D Surround], GeForce 500/400 series: Two displays from the Surround group go blank upon enabling extended view on a display connected to the non‐Surround group GPU.」)
  • GeForce 500シリーズのSLI構成時に「DiRT 3」を実行すると,ゲームのメニューを中心に,たまにはインゲームでも画面がカクカクした動きになる問題
  • GeForce 400シリーズによる3D Vision Surround構成時に,3台のディスプレイがいずれも3D Visionモードになっているとき,4台めのディスプレイを追加しても,NVIDIAコントロールパネルから同ディスプレイを有効化できない問題
  • GeForce 400シリーズのSLI構成時に「Dragon Age 2」で影の表示がおかしくなる問題
  • GeForce 400シリーズのSLI構成時に,システムを再起動すると,「Set SLI and PhysX configuration」メニューにある「PhysX processor setting」の設定が「Auto」から「GPU」に変わる問題
  • GeForce 200シリーズのSLI構成時に,「F.E.A.R.」で残念なパフォーマンスしか得られない問題
  • GeForce 200シリーズのSLI構成時に,(NVIDIAコントロールパネルから)PhysXとSLIの両方を同時に有効化すると,「Crysis 2」でゲーム画面がちらつく問題


●Release 280.19 Betaで解決した問題(Windows XP)
  • GeForce 400シリーズのSLI構成時に,システムを再起動すると,「Set SLI and PhysX configuration」メニューにある「PhysX processor setting」の設定が「Auto」から「GPU」に変わる問題


●Verde Driver 280.19 Betaに関する注意事項
  • ドライバのアップデートに先立ち,システムのバックアップ取得を推奨
  • Intel製チップセットを搭載し,HybridPowerに対応したノートPCはサポート対象外
  • ソニー製ノートPCは,GeForce GT 425M,GeForce GT 335およびGeForce 310M搭載のVAIO Fシリーズのみ対応(※それ以外のソニー製ノートPCで,グラフィックスドライバはソニーから提供される)
  • 富士通製ノートPCは非対応(※Fujitsu Siemens製ノートPCは対応)
  • Dell製ノートPC「Inspiron 1420」「XPS M1330」「XPS M1530」「Latitude D630&D630c」のユーザーには,ドライバのアップデートに先立って「Recommended Software Update」の導入を強く推奨
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