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GTX 400専用で「4-way SLI」を実現する公式最新版ドライバ「197.55」
これは,GeForce GTX 400シリーズ専用,かつ32/64bit版Windows Vista&7環境にのみ提供されるものだ。従来,4基のGPUによるNVIDIA SLI(以下,SLI)動作に当たっては,デュアルGPU仕様のグラフィックスカード2枚を用いる「Quad SLI」構成が必要だったが,GeForce GTX 400には(少なくとも)今のところ,そうした製品は存在しないため,4枚のグラフィックスカードを用いるものと思われる。
「思われる」としたのは,NVIDIAが公式に4-way SLIのサポートに関して言及したのは今回が初めてであり,かつ,ドライバダウンロードページにも,
これは、GeForce GTX 480、あるいはGeForce GTX 470 GPU搭載の4-way SLI用 WHQL認証ドライバのアップデートです。
(※日本語公式サイトより原文ママ。英語原文は「This is a WHQL-certified driver update for 4-way SLI with GeForce GTX 480 or GeForce GTX 470 GPUs.」)
とあるだけだからだ。素直に解釈するなら,とくに4-way SLIへの対応が謳われていなかった「GeForce Driver 197.41」,あるいは,非公開のβ版ドライバが「4-way SLIをサポートする最初のリリース」として存在し,今回はそのアップデート版という位置づけになりそうだが,リリースハイライトやリリースノートは公開されていないため,そのあたりはよく分からない。
分からない以上,筆者の推測を交えながら紹介してみることになるのだが,EVGA製マザーボード「X58 Classified 4-Way SLI」など,確かに4-way SLIを謳った製品は市場に登場しているので,おそらく,このあたりが対応製品なのだろう。
ただ,一方でNVIDIAは,GeForce GTX 400シリーズの発表に当たって,全世界のレビュワーに「SLIのテストに当たっては,カードとカードの間に2スロット分のスペースを空ける」(※GPUクーラーが2スロット仕様なので,実質的には1スロット分を空ける)ことを推奨しており(関連記事),果たして既存の“4-way SLI対応マザーボード”で4-way SLIを実現できるのか,できたとして熱周りは大丈夫なのかなど,疑問は尽きない。その意味で本リリースは,公式最新版ではあるものの,多分に人柱的要素の強いものといえそうである。
現時点で,対象となるユーザーが果たして日本に存在するのか,個人的には相当怪しいと思っているが,もし4-way SLIを試してみたいということであれば,下記に示したリンクを利用してほしい。
→32bit版Windows Vista&7用GeForce Driver 197.55(114MB)
→64bit版Windows Vista&7用GeForce Driver 197.55(143MB)
→4Gamer最新ドライバリンクページ
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