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印刷2012/06/22 20:45

イベント

ゲームやホビーの未来をちょっと先取り?「第20回 3D&バーチャルリアリティ展」開催

 2012年6月20日から22日にかけて,東京ビッグサイトで「3D&バーチャルリアリティ展」が開催された。何度か名称は変わってきたものの,今回で20回を数える国内最大級のバーチャルリアリティ(仮想現実:以下,VR)の展示会だ。

 今年の出展で目についたこととして,3D計測や出力のための機器が多く展示されていたことが挙げられるだろう。立体視映像の出力機器はひと段落した感じだろうか。

●doremo3D
そのほかのハードウェア
 立体視表示関連機器として面白かったのは,2D映像をなんでも立体化するという「doremo3D」だ。正確には,これは立体視映像表示機器ではない。デバイスは凹面鏡のみで,PCやスマートフォンなどの映像を映して見るだけという単純なものである。ソースはなんでもよい。
 凹面鏡を介すことで,平面ディスプレイにはなかった右目と左目の視差が発生し,それを脳が立体画像として認識するとのこと。とはいえ,視点からの距離と視差量が関連するわけでもない。理屈でいえば立体に見えるはずはないのだが,実際に見るとなぜか立体感が感じられる。不思議だ。
 反射させたものを見るため,機材の配置に制限が出るので用途は限られるだろうが,完全に裸眼で臨場感のある映像が楽しめるというユニークなアイデアといえるだろう。

●ズーム対応立体視撮影アダプタ
そのほかのハードウェア
 デジカメなどにつけて立体視撮影を可能にするアダプタというのはいくつかあるのだが,簡易なものではズーム機能が使えないことが多い。2眼から撮影した映像を左右に並べて1画面に収めた画像を記録する方式だと,ズームを使用した場合に,撮影されるのは「左目画像の右端」と「右目画像の左端」的な領域になってしまい,それを同時に眺めたところで立体視はできないのだ。
 そういった問題を解決する簡易アダプタのプロトタイプが展示されていた。
 基本的なアイデアとしては,ミラーを組み合わせて左右の画像を上下に配置,かつ画面中心に対して点対称になるようにして記録する。これにより,ズームを用いても立体視の状態が破綻しないようになるという。


 撮影後のデータ加工が必要にはなるものの,一般的なデジカメやビデオカメラ,スマートフォンなどで手軽にズームを使った立体視撮影が可能になる。撮影の制限が減ることで立体視撮影が普及していくことに期待したいところだ。

そのほかのハードウェア そのほかのハードウェア

●モジュール型リアプロジェクタMicroTiles
そのほかのハードウェア
 高級プロジェクタを扱うChristieのMicroTilesが展示されていた。これは,720×512ドット解像度の直方体状のリアプロジェクタを積み重ねて大画面を構成するというモノ。会場では6×4モジュールを並べて4K映像を表示していた。
 映像信号はカスケードで隣のディスプレイに順繰りに回しているだけなので接続はかなりシンプルであり,隣のモジュールとは赤外線通信でやり取りを行うため,キャリブレーションなども一度にできるという。原理上,どうしても継ぎ目は見えるのだが,この製品の場合は1mmとのことで,最小限と言っていいのではないだろうか。
 民生用ではないのだが,壁いっぱいに積んでみたいディスプレイではある。

そのほかのハードウェア
曲線状に配置することも可能
そのほかのハードウェア
1台1台はブロックのようなモジュールになっている

●低価格VRシステム
 日本バイナリーが展示していた,ソニーのヘッドマウントディスプレイHMZ-T1を用いたVRシステム。同社のバーチャルリアリティツールキットVizardとKinectを組み合わせた,VRの体験版のような構成となっている。HMZ-T1には,ジャイロセンサーモジュールが取り付けられており,装着者の頭部の動きに反応して視界が変わるようになっている。
 ほとんど民生機器で構成されているので,同様のシステムをゲームに使うのも無理ではないかもしれない。

そのほかのハードウェア そのほかのハードウェア


低価格化が進む3Dプリンタ


3Dプリンタの出力に着色して作られたフィギュア
そのほかのハードウェア そのほかのハードウェア
 今回は3Dプリンタの出展がとくに多かった。もちろん,こういった展示会なので例年いくつかの出展はあるのだが,今年は一気に増えていた感がある。
 さて,3Dプリンタとは,立体物を出力してくれる機器である。過去に何度か紹介したこともあるZ-Printerの場合,インクジェットプリンタで糊(バインダ)とインクを吹き付け,その上に薄く粉末を載せて積み重ねていくことで立体物を形成する。粉を固めるタイプなのでちょっと脆いとか,粉の影響で色がやや薄くなるといった難点はあるが,フルカラーの立体物を一発で形成できるのが特徴だ。

これが35万円からの3Dプリンタ。原料となる樹脂は巻き線の形状で供給される
そのほかのハードウェア
 似たような積層式ながら強度が格段に高いのが樹脂による積層形成だ。溶かした樹脂を塗りつけていくタイプで,出来上がったものはプラスチックそのものの強度に仕上がるという特徴を持つ。ただし,形成と着色を同時にすることはできない。
 今回目立ったのは樹脂による3Dプリンタだ。なかでもBFB 3D TOUCHシリーズは,高級品より精度は落ちるものの,35万円からの製品が出展されていたのが目を引いた。1ノズルタイプが35万円,2ノズルタイプが38万7000円。
 2ノズルあると,2種類の樹脂が使えるというのがミソだ。材料にはABS樹脂とプラスチックがあり,これらは互いにくっつきにくいので,片方をサポート材にすることで,いくつもの部分に分かれているような複雑な構造の造形も出力できるようになるのだ。3ノズルタイプ(42万5000円)も用意されており,違った色の樹脂を同時に使った造形も可能になっている。
 参考までにランニングコストは,樹脂が1kgあたり1万2000円なので,100g弱のものだと1000円ちょっとの原価で製作できることになる。

表面に少し筋が見える。ちなみに出力時間はホイッスルで,だいたい1時間とのこと
そのほかのハードウェア
 ただ,安価な分,表面の状態はいま一つという感じで,積層による筋が見えてしまう。
 表面がきれいに仕上がる高精度のタイプになると500万〜1000万円コースになるので,「フィニッシングは自前で行うので,とにかく安いものを」という需要に応える製品と考えるのがよいだろう。
 とにかく,数百万円は当たり前だった3Dプリンタがこの値段にまで下がってきたのは画期的といえるだろう。この調子なら,あと数年でパーソナルな機器が出てくる可能性もあるかもしれない。

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単色の出力でも表面加工をすることで着色は可能。これはデカールのようなフィルムを貼り付けている
そのほかのハードウェア
こちらもかなり安い68万円の3Dプリンタ。3D TOUCHよりは表面の状態がよさそうだ

そのほかのハードウェア
 実機展示はなかったものの,同様な積層式の3Dプリンタで金属粉末を電子ビームで溶かしながら形成していくというハイエンドなタイプの出力例がいくつか紹介されていた。純チタン粉末から作られたというボールは,ピンポン玉よりちょっと大きいくらいの球体で,中空かつ表面がメッシュ構造のものとなっていたのだが,コンクリートの床に落とすと,ぽーんと跳ね返ってくるという驚異の強度&弾性を持ったものに仕上がっていた。もとは粉末ながら,完全に溶けて再結晶化するので非常に高い強度が得られるとのこと。
 チタンというと軽くて丈夫ということで,むしろ硬すぎて加工が難しいことでも知られているのだが,それが自在な形状に形成できるのだ。話を聞くと,チタンというのは,むしろこのプリンタでは扱いやすい材料だそうで,アルミなどのほうが困難なのだという。というのも,金属粉末に電子ビームを当てて整形するため,アルミでは爆発の危険が高いのだとか。比較的安定なチタンにしても直径40ミクロン以下の微粒子は扱えないとかで,金属材料には独特の課題もあるようだ。

こちらは紫外線を浴びると固まる樹脂を使った光造形による3Dプリンタと出力例。表面はかなり滑らかだが,1台約600万円〜
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コトブキヤさんによる3Dプリンタの活用例
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その他の出展物


 グローバルウェーブのPic3D-IIは,iPhone用の液晶保護フィルムなのだが,同時に立体視を可能にするというもの。専用アプリを使うことで,YouTubeなどで提供されている立体視対応コンテンツを再生できる。視差量はちょっと少なめなものの,iPhoneを手軽に(?)立体視対応にすることが可能だ(貼るのはそれなりに難しそうだ)。レンチキュラータイプなので,(3Dコンテンツ以外の)通常使用で影響が出そうな気もするのだが?

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Pic3D-IIの特徴
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立体撮影ビデオカメラの映像をiPhoneで見ているところ

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同じくグローバルウェーブの保護フィルム(?)で,3Dともバーチャルリアリティとも関係ないが,iPhoneを防水仕様にするシートというのも出展されていた。iPhone全体をすっぽり覆う感じで,端子部に専用のフタが付くものとなる
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こちらはiPhone用の衝撃吸収シート。ただでさえゴリラガラス採用で丈夫な印象のあるiPhoneの画面。もとから滅多なことでは傷付かないので,グレアタイプの保護フィルムにはほとんど意味がない。貼るならさらに丈夫な保護フィルムが必要になるだろう。ということで,今回出てきたのが,これ。戦闘ヘリであるアパッチのガラスに採用されている保護フィルムと同じ材質とのこと
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 今回は表示デバイスで目新しいものが少なく,ゲームとの関連はいまいち薄い内容が多かったのだが,業務用機器での動向はいずれ民生用機器にも関係してくることは少なくない。とくに3Dプリンタなどは今後のホビーの方向性にも影響を与えるかもしれない。今後もVR業界の動きに注目してみたい。

手軽に空撮を行うためのMKコプター。カメラマウントがあり,1kg程度のものを搭載可能
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半球状のスクリーンに歪みなく映像を出力
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ポータブル3Dスキャナと取り込みの様子
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これもポータブル3Dスキャナの実演
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こちらは,なんと10万円のレーザー式3D計測システム

複数のカメラで高速度撮影を行うシステム。これで撮影すると,スポーツのリプレイシーンなどで,自在に回り込みながらのスローモーション再生などが可能になる
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セルシスのデータ入力用ポーズ人形「クーマリオン」(関連記事
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クーマリオンの開発でも3Dプリンタが使われていた
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こちらは導体だけのマネキンに腕をつけたロボット。腕部分は3Dプリンタの出力がそのまま使われている。以前は既存の腕模型を改造して使っていたそうなのだが,3Dプリンタを使うことでメカ部分の収容も綺麗にでき,大幅な軽量化も実現できたとのこと。デザインから完成まで5日間ほどだったという
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3D&バーチャル リアリティ展公式サイト

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