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「グラナド・エスパダ ルネッサンス」オフラインパーティーで初の国際試合を開催。白熱した戦いを制し,第1回日韓戦の勝者となったのは韓国チーム
実況担当に儀武ゆう子さんとGMグレア氏,解説に中尾圭吾プロデューサーを迎え,ニコニコ生放送でも配信された大会だったが,ここでは,熱く激しい戦いが繰り広げられた本戦の模様をお伝えしていこう。
激しい予選を勝ち抜いた第1回日韓戦への出場者達
グラナド・エスパダ ルネッサンスの最大の特徴は,“1人のプレイヤーが同時に3キャラクターまで操作可能”なことだ。ほかのオンラインゲームでは,盾役,回復役,攻撃役といった役割をそれぞれ別のプレイヤーが担当することが多い。しかし,グラナド・エスパダ ルネッサンスでは,それらを1人のプレイヤーが担当する。いわば,プレイヤー1人で一つのパーティを動かすようなものといっていいだろう。
通常の場合は,3人のキャラクターは同時に動いて同じターゲットを攻撃したりするので,初心者でも問題なく戦闘を行うことができる。しかし,本戦の出場者は,3キャラクターを別々に動かし,さらに戦闘の型ともいえるスタンスを自在に切り替えながら戦っていた。それだけで相当な腕前の持ち主であることがうかがえる。
最高の舞台で行われた個人戦の頂上決戦
では,日韓それぞれで予選を勝ち抜き,本戦へと駒を進めた出場者を紹介しよう。
●日本代表
乱世の奸雄 予選会4位(先鋒)
C.H.A.O.S 予選会3位(次鋒)
デュークβ 予選会2位(副将)
こもど店長 予選会1位(大将)
●韓国代表
EnterKey 予選4位(先鋒)
アルバ天国 予選会3位(次鋒)
インス 予選会2位(副将)
アイフォーン4s 予選会1位(大将)
本戦は,最初に日韓両国の出場者が1人ずつ戦う個人戦が行われた。予選の順位によって先鋒から大将まで役割が与えられ,それぞれ1回ずつ戦っていく。そして,勝った側には”勝ち点1”が与えられる。
試合は,祭壇コロシアムのマップで行われ,乱世の奸雄選手はアスカ,カトリーヌ・トルシェー,ヴァレリアという布陣。バフを掛け主戦場の中央部に向かうと,韓国代表EnterKeyの攻撃で口火が切られ,激しい戦いが開始された。
試合中のポイントはEnterKey選手が若干有利に推移するも,EnterKey選手側のナジブが戦闘不能者になったところで乱世の奸雄選手が一気に攻勢に出て,結果,EnterKey選手が3キャラ戦闘不能になったところで乱世の奸雄選手の勝利となった。
ゲヘナ大橋という細長い場所での戦いとなったが,お互い一歩も引かずガチンコの殴り合いとなった。しかし,C.H.A.O.S選手,アルバ天国選手ともに回復速度が速く,決め手を欠いたまま試合は時間切れとなり,試合中のポイントにより勝敗が決められた。C.H.A.O.S選手のポイントが2945,アルバ天国選手のポイントは2997という大接戦の末,アルバ天国選手が勝利した。
その後は互角の勝負を見せるが,時間が経過するにつれインス選手がじわじわとポイント差を広げていき,デュークβ選手側に戦闘不能者が出てしまう。復活を行おうとするデュークβ選手だが,それをインス選手がうまく阻み,ついにデュークβ選手は3人とも戦闘不能になってしまう。インス選手の勝利だ。
ラウンドスタジアムで行われた試合は,こもど店長選手がカトリーヌ・トルシェー,白虎,ヴァレリアという編成で,アイフォーン4s選手はアスカ,ナジブ,ヴァレリアという布陣。
序盤から,完全に3人のキャラクターを独立動作させるこもど店長選手が攻めまくり,ポイントの上では2倍もの差を付けて優勢に試合を進める。しかし,こもど店長選手のカトリーヌ・トルシェーが,ステージにある回転刃というトラップの奥で戦闘不能に。復活をさせることのできない場所であるため,2人で戦うことになってしまったこもど店長は,そのまま1人ずつ戦闘不能に追い込まれて敗北となってしまった。
個人戦の結果は以下のとおり。
日本代表 VS 韓国代表
先鋒 ○乱世の奸雄 VS EnterKey●
次鋒 ●C.H.A.O.S VS アルバ天国○
副将 ●デュークβ VS インス○
大将 ●こもど店長 VS アイフォーン4s○
勝ち点 日本1ポイント 韓国3ポイント
日韓両国が自国の威信をかけて団体戦に挑む
個人戦に続いて団体戦が行われた。プレイヤーは4人対4人,キャラクター数でいうと12キャラ対12キャラの戦いは,個人のテクニック以上にメンバー間の連携が重要となってくる。なお,団体戦で勝利すると勝ち点は4ポイント。団体戦は最大で3戦行われるので,まだ日本代表にも勝機はある。
団体戦第1回戦のPvPフィールドは祭壇コロシアム。中央の高台を挟んで双方が対峙すると,韓国チームの側から大砲で先制攻撃が行われる。個人戦とは違う,団体戦用の編成を組んでいるようだ。一方の日本チームは個人戦用の,それぞれの選手が使いやすいような編成だ。団体行動を重んじる作戦の韓国チームと,個人の技量で押し切る作戦の日本チーム,それぞれが持ち味を出して白熱した戦いが展開される。
中盤以降,試合は少しずつ乱戦になっていき,日韓どちらのチームにも戦闘不能者が出始める。しかし,同じチーム内のフォローもあり,互角のまま試合は長期戦となる。
試合が動いたのは,日本のC.H.A.O.S選手が集中攻撃を受けて3キャラとも戦闘不能になった場面。日本チームは復活させるべく動こうとするが,韓国チームはチャンスを逃さず,そのまま押し切って勝利を掴み取った。
第1回戦の結果を受けて編成を変えることもできる第2回戦のPvPフィールドはラボラトリー。日本チームは,大砲を入れるなど編成は若干変えてきており,先制攻撃から一気に畳み掛ける作戦のようだ。対する韓国チームの方は,先に1勝してることもあって余裕があるのか,日本チームの攻撃を受け流しつつ適時反撃を加えていく展開となった。結果,日本チームのほうがHPの減りが早い。
中盤以降は集まって戦うというよりも,局地的に細かい戦闘が行われる状況になる。善戦する日本チームだが,序盤にHPが削られすぎたこともあってか,後手後手の試合展開に。最終的には1人ずつ各個に撃破され,日本チームの全滅という結果に終わった。
団体戦の結果は以下のとおり。
団体戦第1回戦 ●日本代表 VS 韓国代表○
団体戦第2回戦 ●日本代表 VS 韓国代表○
勝ち点 日本0ポイント 韓国8ポイント
個人戦と団体戦を合わせ,日本チーム1ポイント,韓国チーム11ポイントとなり,団体戦第3回戦を戦わずして優勝は韓国チームに決定した。
個人戦ではほぼ互角の戦いを見せた両国だが,団体戦では韓国チームの作戦がうまくハマって日本チームに圧勝という結果となった。勝った韓国チームはもちろん,負けた日本チームも随所でテクニカルなプレイを見せ,会場に詰め掛けたプレイヤーは大いに盛り上がり,日韓両チームへ盛大な拍手が送られた。
第一回日韓戦は韓国チームの勝利で幕を閉じたわけだが,GEはグローバル展開しているタイトルでもあり,今後は台湾などのプレイヤーも含めた“世界戦”に発展させていくという発言も行われていた。来年以降の対戦では,今回の敗北を教訓とした健闘に期待したいところだ。
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