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アップデート情報やクイズ大会で盛り上がった,「テイルズウィーバー ユーザーカンファレンス 2007」のレポート記事を掲載
テイルズウィーバーは,丁寧な2Dグラフィックスが特徴的な,カジュアルゲーマー向けのMMORPG。大規模なオンラインRPGとして珍しく,本作には初めから“主人公達”と“ストーリー”が設定されており,プレイヤーはその主人公の一人になりきって,物語を体験していける。
2004年2月にオープンβテストが開始されてから,すでに3年半以上が経過している作品で,2005年10月にアイテム課金制になって以降,順調に会員数を伸ばし続けている。2007年9月時点での登録ID数は,140万にも上っているとのことだ。
ver.4.29のアップデート内容の紹介
テイルズウィーバーでは,アップデートに従ってゲーム内のストーリーがどんどん追加されていく。オープン以来続いてきた「エピソード1」の物語はひとまず区切りがついており,2007年2月からは「エピソード2」が展開中だ。最新のアップデートであるver.4.29では,「エピソード2」の「チャプター2」が楽しめるようになる。
より具体的なアップデート内容としては,すでにゲーム内に存在する「エルラリウムダンジョン」の最奥部のマップが追加されることが明らかにされた。ダンジョンの深部であるだけあり,高レベルモンスターのうろつくかなり危険なマップであるとのことだ。
さらに,プレイヤーキャラクター「ジョシュア」と「クロエ」の追加スキルも紹介された。解説はゲーム内で実際にスキルを使っているところを収めた動画を使って行われ,幽霊を弾のように連続で撃ちだして敵を倒すジョシュアの「ゴーストバスト」の動きの面白さや,炎術系のクロエが使用する火の鳥を呼び出すスキル「フェニックス」の派手なエフェクトに,来場者達は注目していた。
主人公キャラクターの一人「イスピン・シャルル」が,そのトレードマークでもあるベレー帽を脱げるようになるというアイテムのことも発表されたが,これに対する来場者の反応はとても大きく,その様子がスクリーンに映し出されると,女性プレイヤー達からは「カワイイ〜!」という歓声が上がっていた。
さらに会場では,以前に行われたアイテムデザインコンテストの受賞作品が,ゲーム内アイテムとしてどのように制作されていたのかについて,開発現場の映像とともに紹介された。 とくに来場者の注目を集めていたのは,クテッとした感じが可愛い「くまぬいぐるみ」,装着時のルックスがコミカルな「苺頭巾」,そしてちょこちょこと動く様子がキュートな「ゼリッピ集団」といったアイテムだった。
最後に,“たらこ”の形をした被り物「タラコーン」が紹介されたとき,会場は一瞬静かになったが,これが今日の来場者全員にプレゼントされること,および見かけによらず意外と強いアイテムであることが発表されると,一転して歓声があがっていた。若干旬を外したアイテムではあるが,それがプレゼントされるとなれば,嬉しくないわけがない。
第二回テイルズマスター選手権
予選で出題されていた問題は,ゲームをプレイしている人の目から見ても,相当難しいだろうと思われるものが数多く用意されており,参加者たちもだいぶ悩みながら解答用紙の埋めていった様子だった。
人数が絞られたあとの早押し形式の本戦では,スピードが勝負となるような簡単な問題が出題されるのかと思いきや,こちらの問題もかなり難度が高めだった。しばしば正解者が出ないという波乱含みの展開となったが,最終的にはトラバチェスサーバーで活躍しているという女性プレイヤーが勝者となった。
入賞者には,キャラクターの描かれた色紙やインゲームアイテムなどが贈られたが,面白いものとしては優勝者に「優勝者の所属サーバー全体のレアアイテムドロップ率が1週間2倍」,準優勝者に「準優勝者の使用キャラクターと同じ主人公キャラクターを使っているプレイヤー全員が“スノーボード”“イグルー”というアイテムを一般販売日の1週間前から購入可能になる」という特典が用意されていた。
というわけで,トラバチェスサーバーのプレイヤーおよび(準優勝者の使用キャラクターである)ナヤトレイを使っているプレイヤーにとっては,思わぬプレゼントをぜひとも満喫してほしい。
今後のアップデートについて
アイテム関連では,合成のみで作成可能な防具が新たに追加されるほか,装備品に能力値を付与できるアイテム「カード」に,これまでは上昇させられなかったパラメーターを上げられるものが追加される。またアイテムの合成回数を減少させる「インクリスクロール」という重要アイテムに,新たな種類も追加される。
冒険にまつわる部分としては,キャラクターの「二次覚醒」と,それに深く関わる新ダンジョン「影の塔」の追加が予定されている。影の塔は高レベル冒険者を対象としたダンジョンで,二次覚醒クエストの遂行以外にも,通常の冒険エリアとして訪れることが可能とのことだ。さらに「ケルティカ」という街を中心としたいくつかの新フィールドゾーンの追加も予定されている。
ランジエに続く新キャラクターとして準備されている「アナイス」という少女と「イサック」という男性についても,少しだけだが紹介された。35歳の大柄な男性という設定のイサックは,本作の登場キャラクターとしてはなかなか目立つ存在。ストーリー上でも独特の活躍を見せてくれそうだ。
さらに先の予定ではあるが,日本独自のマップとして「忍者の里」を現在準備中だという情報も明らかになった。このような,日本側で企画するオリジナルマップの実装は初めての試みだという。
忍者の里には「悪代官」のようなNPCがいて,そのデザインはどうもスタッフの遊び心により坂下氏がモデルとなっているらしい。本人の談では“よく分からない”とのことだったが,果たしてどうなっているのだろうか。
あくまで参加者が主役のイベント
全体としては完全に「ファン向け/プレイヤー向けのイベント」という印象だった。登壇者は「メディア&来場者」に語りかけるのではなく,現役のプレイヤーである来場者に向かって発表を行っていた。発表内容としてメディアが取り上げやすい大きな情報ではなく,現役のプレイヤーにとってこそ有益な,やや小さめな近い未来のトピックが数多く用意されていたことからも,そのことはうかがえる。参加プレイヤーにとっては,非常に満足度の高いイベントだったのではないだろうか。
聞けば今回のカンファレンス開催に際しては,250名の招待枠に対して約1200名の応募があったとのこと。このようなミーティングに関心を持っているプレイヤーの数は少なくなさそうだ。今後はより大規模な同種のイベントが,もっと頻繁に行われることになるのかもしれない。ゲームそのものの盛り上がりとともに,そのコミュニティの盛り上がりにも注目していきたい。
- 関連タイトル:
テイルズウィーバー
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