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グリーの未成年者利用金額制限にさらなる不備発覚。対象者は楽天Edy利用など5544人
同社は2013年1月7日にフィーチャーフォンとクレジットカード決済の組み合わせで,同社が自主的に行っていた未成年者に対する利用金額制限システムが働いていなかったことを発表していたが,今回はさらに三つのパターンで同システムの不備が見つかったという。
一つめは,決済手段としてGREEの月額コースを設定していた場合だ。利用金額制限の導入時(2012年4月26日)に,未成年者に対しては制限額までの月額コースしか選べなくなっていたのだが,それ以前から月額コースを利用しており,そのまま継続して使用していた人に対して利用制限が適用されていなかったという。月額コースは利用するアプリごとに月額いくら払うかをあらかじめ設定できるもので,これを使うと基本無料だったGREE上で月額固定料金のサービスを展開することができる。月額コースの合計金額が,未成年者の利用制限として設定していた月額(16歳以上で1万円)を超えるケースがあったものと思われる。なお,新規利用はできなくなっているものの,現在もこの障害は解決されていない。
二つめは,フィーチャーフォンで決済手段として楽天Edyを使用していた場合だ。これは先日のクレジットカード利用の例と同様に,利用上限設定が適用されていなかった模様。これについては,2012年8月21日に対応が完了しているという。
※23:40修正:グリーによると不具合自体は今回の調査で判明したものとのこと。8月時点のアップデートで,該当の不具合が意図せず修正されていた模様
三つめは,複数の決済システムを利用した場合で,他社による決済手段を利用している間に別の決済が行われていた場合,タイムラグによりうまく利用金額の上限判定ができなかったとされている。こちらについては,2013年1月18日中に不具合対応が完了する見込みとのこと。
これらの障害により,利用制限を超えて決済を行った人は5544人,上限超過額は4937万170円に達することが発表された。これには前回発表のあったクレジットカードによるもの,および注記がないことから前回は調査されていなかった10歳未満の利用も含まれている思われる。グリーでは,前回同様,超過利用者と連絡を取り,要請があれば返金を行うとしている。ちなみに,前回調査時の対象者733人のうち連絡が取れたのが136人で,1月下旬より返金対応を行うとのこと。
「未成年の利用金額制限設定時に発生した障害」に関する追加のご報告とお詫び
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