業界動向
PlayStation 3の出荷台数が世界累計で7700万台を超え,Xbox 360を上回る。北米のリサーチ会社の最新レポートで明らかに
PlayStation 3の発売は2006年11月であり,発売時には,前年に発売されたXbox 360が,とくに北米市場で大きな市場をすでに形成していた。したがって,約6年での逆転は一つのマイルストーンだと言えそうだ。2012年11月23日の,いわゆる“ブラックフライデー”と呼ばれるショッピングシーズン初日には,各ショップがPlayStation 3の大幅な値引きセールを展開し,1日で52万5000台もの販売を記録したという。この数字も,今回の結果に大きな影響を及ぼしたはずだ。
IDCは昨年末のWii Uに続いて,さまざまな新型ハードが投入されて市場が活気づき,2013年から2014年にかけてパッケージビジネスが息を吹き返すと予想している。ただし,その後はデジタル販売の攻勢にあってパッケージのセールスは低下し,2016年にはデジタル販売が主流になるだろうと続けている。
また,Wii Uについては,2016年までに5000万台ほど売れるとIDCは予想しており,「最後の据え置き型ゲーム市場」とも言われる次世代コンシューマ機市場は,少なくとも2016年までは安泰であるというのが,IDCの見解だ。
67ページにもおよぶIDCの報告書「Worldwide Video Game and Entertainment Console Hardware and Packaged Software 2012‐2016 Forecast」は,IDCの公式サイトで業界関係者向けに販売されている(価格は4500ドル)。次世代機の投入が噂される現状だが,さらに「OUYA」「Steam Box」(仮称)「Project SHIELD」などの新たなゲームハードも市場参入を予定しており,ゲーム業界が激動の時代を迎えているのは間違いないだろう。
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