業界動向
Epic Gamesの看板クリエイター“クリフィB”ことクリフ・ブレジンスキー氏が突然の退社を発表
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1975年生まれの37歳というブレジンスキー氏は,高校生だった17歳のとき,ティム・スウィーニー(Tim Sweeney)氏とマーク・レイン(Mark Rein)氏が起業したゲームメーカー,Epic MegaGames(現Epic Games)の3人めの従業員として入社。以来,約20年をEpic Gamesで過ごし,1994年の「Jazz the Jackrabbit」から,「Unreal」(1998年)や「Unreal Tournament」(2002年),そして「Gears of War」(2006年)まで,同社のほぼすべてのゲームの開発に携わってきた。最近は,クリエイティブディレクターとしてプロジェクトを総括する立場にあったという。
Epic Gamesの公式フォーラムでは,ブレジンスキー氏が同社の社員にあてたメールが公開されている。以下に翻訳しておこう。
ティーンエイジャーの頃から,僕はゲームの開発をしてきました。昨年短い休暇をもらうまでは,ずっと休まずにゲームだけを作り続け,マイク(Epic GamesのCEOであるMike Capps氏)が言うように,僕はゲーム業界の中で成長してきました。そして,完全に成長しきった今,しばらく休みたいと思うようになったのです。
現在のプロジェクト,数々のプレイテスト,議論,そしてなによりEpic Gamesの人達,こうしたものを手放すのはとても寂しいことです。この会社は最高の人材だけを雇用しますが,入ってきたばかりの人でも,昔からいる人でも,みんなと毎日一緒に仕事をするのは本当に楽しかった。プログラミングからアート,マーケティングや広報まで,この業界の側面のすべてに関われたことを幸運に思います。とてつもなく大きく,得がたい経験になりました。
Epicであれ,Chair Entertainmentであれ,People Can Flyであれ,あるいはImmpossible Studiosであれ,現在進められているプロジェクトは最高の仕上がりになるはずです。きっと,多くのゲーマーや批評家を唸らせることでしょう。
Epic Games公式サイト「Cliff Bleszinski Departs Epic」
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ブレジンスキー氏は,数か月前に恋人であり,プロゲーマーでもあるローレンさんと結婚したばかり。これまで休むことのなかった同氏が,家族とゆっくりした時間を過ごしたいと思ったのかもしれない。休暇を終えてゲーム業界に帰ってきたとき,彼はどんなプロジェクトを生み出していくのか。彼の動きは,今後も欧米ゲーム業界の注目を集めそうだ。
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