ニュース
「Need for Speed」や「Dead Space」シリーズの新作発表も間近か。Electronic Arts,デジタル販売が飛躍した最新の業績を発表
Electronic Artsの年間収益のうち,多くは依然としてパッケージ販売が占めており,その額は9億4900万ドルになっている。デジタル販売は4億1900万ドルと全体の半分以下だが,前年同期比で98%のアップになっており,今後の成長が見込まれている。ちなみに,デジタル販売のうちの1億800万ドルは,FIFA 12関連のコンテンツであるという。
Electronic Artsのデジタル配信サービス「Origin」は,サービス開始から1年未満で1100万アカウントを獲得しており,これまでに1億5000万ドルの売り上げを記録。2011年末に正式サービスが始まったMMORPG「Star Wars: The Old Republic」も,現在130万のアクティブユーザーがいると発表されているが,これは今年2月に発表された170万アカウントより低下した数字だ。
ただし,収益から支出を差し引いた利益はわずか7600万ドルであり,また2012年4月から6月までの四半期は目立った新作タイトルもないことなどから,今回の業績発表を受けて同社の株価は下降した。また,噂されていたリストラも事実らしく,全世界での従業員約9000人のうち,500〜1000人規模の削減が2012年内に行われることが明らかにされている。
もっとも,2012年後半には「FIFA 13」や「Medal of Honor: Warfighter」がリリースされる予定とのことで,さらに「Need for Speed: Most Wanted 2」や「Dead Space 3」という新作も用意されている。このほか,ビッグタイトルとなりそうな「SimCity」も準備中だ。それだけに,2012年後半以降も欧米ゲーム市場の大きな存在になることは間違いない同社だが,2013年に次世代コンシューマ機向けゲーム開発のために8000万ドルの予算が計上されているというのも興味深いところだ。
※2012年5月10日追記
初出時,前年の実績について誤りがありました。お詫びして訂正します。
- この記事のURL:
キーワード