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印刷2011/08/04 00:00

業界動向

任天堂の選択をゲーマーはどう受け止めたのか――「ニンテンドー3DSの値下げに関するアンケート」結果発表

 7月28日に発表され,大きな話題となった「ニンテンドー3DS」(以下,3DS)の大幅な価格改定。任天堂の岩田 聡社長自らも「このような前例のないタイミングで値下げに踏み切った」という今回の決断だが,リリースから半年を待たずして40%もの値下げが実施されるという任天堂の方針に対して,当のゲーマー達はどう感じているのだろうか。

 メディアクリエイトと4Gamerでは,そんなゲーマー達の動向を探るべく,急遽「ニンテンドー3DSの値下げに関するアンケート」を実施した。突然の告知,かつ非常に短い応募期間――わずか2日半ほど――だったにも関わらず,寄せられた意見の累計は約7000通。有効回答数も6468通に上り,その注目度の高さがうかがえる数値となった。アンケートに答えていただいた多くの皆様,本当にありがとうございました。

 さて,気になる結果発表なのだが,結論から言うと,任天堂にとってはやや厳しい結果になっている。自由回答欄を見る限り,「値下げ」そのものについての意見は賛否両論といったところである一方,3DSの「購入意欲」を問う設問では,全体的に低めという傾向が見受けられた。

 ちなみに,今回のアンケートは,設問を3DSの「購入者用」と「未購入者用」に分けて行っており,それぞれの傾向や動向を調査している。値下げの発表をそれぞれの立場である読者はどう受け止めたのか。実際のデータを見ながら解説した方が分かりやすいと思うので,早速その内容を紹介(※)していこう。

※本記事での解説は,あくまで4Gamer編集部の見解であり,メディアクリエイトとの共同見解ではありません


アンケート概観


有効回答数=6468
 購入者/未購入者の細かいデータを見る前に,まずはアンケート全体の概観を簡単に説明しておこう。
 これは毎回のお約束だが,大きな特徴として挙げられるのは,アンケートに答えてくれた人の多くが「4Gamer読者」であるということ(当たり前だが)。男女比93.5:6.5で,中心となる年齢層も20代〜30代が中心となっており,いわゆる子供層,小中学生などの意見は,本アンケートにはほとんど含まれていない。あくまでもネット上の,かつ「ゲーマー層」を中心にした調査結果である点には注意していただきたい。
 逆に言えば,ゲーマーの動向をうかがい知る資料として,それなりに意義のあるデータとなっている。いずれにせよ,多少のバイアスがかかっているデータであることを踏まえたうえで,今回の結果を参考にしてほしい。


 属性データで興味深いところは,3DSの購入者はWiiやニンテンドーDSの所持率,稼働率が飛び抜けて高いところと,それに加えて,ゲーム機全体の所持率も一様に高い点だろうか。ゲーム機をローンチ初期の段階で購入している層という時点で,かなりのゲーム好きであろうことは想像に難くないし,マリオやゼルダなどといった「任天堂のゲームを遊びたい」という,任天堂ファンが中心になっているというのも,当然の結果といえるだろう。さらにXbox 360やiPhoneなどの所持率が妙に高いところから推測すると,新しい物好きのコアゲームファン,20〜30代前後で可処分所得の多い層が,初期の3DSユーザーである点などもうかがえる。






ニンテンドー3DS購入者


 ひと通りの概観を押さえたうえで,今度は「購入者」のデータを見ていこう。
 まず購入した時期については,2月の発売日とその直後に買ったという割合が多い。新しいものにまず飛びつくゲーマーならではの傾向と見ることができるし,ローンチ後に販売台数が伸び悩んだ,3DSの動向を良く示す率直な見解かということもできる。まぁこの結果だけではなんとも言えないというのが正確なところか。もしかしたら,最初に飛びついた層とそうでない層では,ユーザーの傾向が異なる可能性もあると思うのだが,今回はそこまで踏み込んではいない。

 また,値下げに対する補填施策として打ち出された「アンバサダー・プログラム」については,評価する,評価しない,保留/興味がないの割合が,きれいに3等分される結果になった。なかでも,今後発表されるタイトル次第と答えている層が20%近くに及んでいるあたり,追加のタイトルによって,ユーザー側の不満感は多少和らげられる可能性もあるし,その逆になる可能性もある。多くのファンにとって満足感が得られるラインナップであってほしいところだ。

 ちなみに,このアンケートでもっとも浮き彫りになったのは,やはり3DSの「タイトルラインナップの弱さ」かもしれない。購入者の半数が「今後の充実に期待できない」と答え,さらに「欲しいソフトがあるならお勧めしたい」という割合が3割強に及ぶという結果を見ても,3DSの普及が,ラインナップの充実(あるいはその期待感向上)にかかっていることは間違いない。

あなたはいつ「ニンテンドー3DS」を購入されましたか?

「アンバサダー・プログラム」の1つ、「ファミコン・バーチャルコンソールタイトルを10タイトル先行無償配信(9月1日より)」について、どう思われますか?

「アンバサダー・プログラム」の1つ、「ゲームボーイアドバンスのバーチャルコンソール10タイトル早期購入者のみ完全限定配信(無償配信)(年内配信開始予定)」について、どう思われますか?

値下げによって、周囲の人にニンテンドー3DS購入をお勧めしたいと思いますか?

新たにニンテンドー3DS専用ソフト「スーパーマリオ3Dランド」が11月発売、「マリオカート7」が12月発売と発表されました。この発表について、どう思いますか?

ニンテンドー3DS専用ソフトのラインナップを、あなたはどう思いますか?

あなたは「Wii U」(任天堂から発売予定の新型据え置きハード)を購入すると思いますか?


ニンテンドー3DS未購入者


 こちらは「未購入者」のデータ。アンケート結果の感触を一言で言うならば,想像以上に3DSに対する関心が薄い,という感じだろうか(あくまでも「ゲーマーの未購入者」の話ではあるが)。
 値下げそれ自体は購入意欲に直結しておらず,あくまでも「欲しいソフトが出たら」という意見が目立つ一方,「今後のラインナップに期待できない」が6割前後となっており,要するに,値下げ発表後でも「買う気がない」というプレイヤーがかなり多いことが見て取れる。
 また,20代〜30代の回答者が中心となっているアンケートだからという側面も強いと思われるが,未購入者に関しては,「スーパーマリオ3Dランド」や「マリオカート7」がキラーコンテンツに成り得ておらず,子供層はともかく,いまやゲーマーの中心層の一つであるファミコン世代,プレイステーション世代以降へのアプローチが,ほとんどできていないという分析が成り立つのも見逃せない。
 上記でも触れたことだが,少なくともゲーマー層の食指が3DSに伸びない最大要因は,とにかくタイトルのラインナップにあり,この問題が払拭されない限りは,値下げという施策の後にも,大幅な販売台数の向上が見込めない可能性が高いのではないか。

 さらに未購入者の多くが,今後欲しい/興味があるゲーム機として「PlayStation Vita」(PSV)を挙げている点も興味深い部分。ゲーム機を購入する意欲そのものは総じて高く,7割近いプレイヤーが「購入する」と答えているだけに,今後,彼ら(未購入者)の関心をどう惹きつけるべきか。任天堂としては,PSVが発売される前に,なんらかの一手が必要になることは確かである。

 なお,8月3日の時点では,3DSの販売台数は下がっている様子。もちろん,11日の価格改定版発売前ということで,買い控えもあるのだとは思うが,一方では,「予約数も伸びてはいるものの,爆発的というほどではない」という話が,販売店からもチラホラ聞こえ,少なくとも4Gamerがヒアリングした限りでは,依然として3DSが苦戦を強いられそうな気配は否めない。

今回の値下げ発表前、あなたは「ニンテンドー3DS」を購入する予定はありましたか?

「ニンテンドー3DS」の値下げについて、周囲の方の反応はどうですか?

今回の値下げ発表を聞いて、あなたのニンテンドー3DS購入予定はどうなりましたか?

新たにニンテンドー3DS専用ソフト「スーパーマリオ3Dランド」が11月発売、「マリオカート7」が12月発売と発表されました。この発売について、どう思いますか?

ニンテンドー3DS専用ソフトのラインナップを、あなたはどう思いますか?

現在発表・発売されている家庭用ゲーム機の中で、あなたが1番欲しいゲーム機を教えてください。実際に購入するかどうかにかかわらず、欲しい、または、興味があるものを教えてください。

前の質問で1番欲しいとお答え頂いたハードを、あなたは実際に購入されると思いますか?


まとめ


 以上,駆け足気味ではあるが,「ニンテンドー3DSの値下げに関するアンケート」の結果を紹介してみた。
 このデータから何を読み取るのか。さらなる分析は,追って出されるであろうメディアクリエイトのレポートなどを待ちたいが,個人的には,結局のところ,遊びたいソフトがなければゲーム機を買う気はおきない,という当たり前のことを,改めて認識させられた。

 確かにゲーム機の価格は,購買意欲を左右する重要な要素である。しかし,任天堂自身が常々口にしているように,(商業的な意味での)ゲームの価値とは,「お金を出してでも遊びたくなる部分」にこそあり,そこの充実を無しには,ゲーム機の普及もあり得ない。とくに,ソーシャルゲームなどを始めとして,Free to Play(基本無料)のゲームがあふれる昨今である。汎用機がゲーム機ビジネスを飲み込むのではないか,という意見が多く聞かれるようになってきただけに,そこの重要性はなおさらだろう。
 思い返せば,WindowsがゲームOSとしての名乗りを挙げた時も,携帯電話が爆発的な普及と高機能化を見せ始めた時も,似たような議論がされていたと記憶している。しかし昨今のそれは,かつてないほどの勢いと説得力を持っていることも確かで,現在のゲーム業界が,ゲーム機ビジネスが立ち行かなくなるのか否かの分水嶺にあるのは間違いない。

 一ゲームファンとしては,今だからこそ,ゲーム機ならではの価値とは何か,お金を出してでも遊びたくなるゲームとは何かを,改めて追求してほしいと思わずにはいられない。ニンテンドー3DSにしても,今回の価格改定をテコ入れとしつつも,3DSでしか味わえないゲーム/体験を,もっと我々に提示してほしいと切に願う次第である。

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