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IntelもPCゲームの進化に期待!? 同社の投資事業部門Intel Capitalがクラウド・ゲーミング技術を開発するGaikaiに投資
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「Gaikai」(社名/サービス共通の名称)は,「こちら」(Game Developers Conference 2010)でもお伝えしたとおり,プレイヤーが高性能のPCを利用することなく,レンダリングなども含めてすべての処理をサーバー側で行なうという“クラウド・コンピューティング”のコンセプトをゲームに応用したものだ。
おおざっぱに説明すると,仕様を満たしたブラウザさえ動作すれば,低スペックなPCでも,負荷の高いオンラインゲームなどを楽しめるようになるという,ここ数年で実現性の高まってきた新しいゲームテクノロジーである。
Gaikaiは,Webサイトやゲームパブリッシャとの提携により,PC起動時や特定サイトのアクセス時に,ゲームへの参加を促すFlash広告のようなインタフェースが表示され,それを1クリックするだけでゲームに参加できるという仕組み。
同じくゲーム配信サービスとして知られる「OnLive」のように,エンドユーザーに直接課金するタイプのゲーム・オン・デマンドサービスではなく,企業側に料金を請求するプッシュ広告型のテクノロジーに近いものである。
今後はWebサイトの巡回中にGaikaiサービスに出くわす,なんてこともあるだろう。
これまでGaikaiは,さまざまなイベントにおいて「World of Warcraft」や「EVE Online」,「Call of Duty: Modern Warfare 2」など多くのゲームデモを行っており,その実用性もかなり高いと感じさせる。
クラウド・ゲーミングは,すでにアメリカでは,上記の「OnLive」が月額制で6月にローンチされているほか,AMDが2009 International CESでクラウド・コンピューティングのデモを行なうなど,PCアプリケーションの次世代型ディストリビューション形式として期待されている。
GaikaiとIntelの提携により,今後PCゲーム市場へのクラウドアーキテクチャの浸透がいっそう加速することになるのかもしれない。
「Gaikai」公式サイト
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