― 特集 ―

PCゲーム新作ガイド2006

Text by 奥谷海人 

 2005年も,ずいぶんと遠いところへ過ぎ去ってしまった感のある今日この頃。あらためて昨年を振り返ってみると,ゲームソフトに相当な額を投資したという読者も多かったのではないだろうか。「Age of Empire III」「Black & White 2」「Call of Duty 2」「F.E.A.R.」「Need for Speed: Most Wanted」「Quake 4」「Sid Meier's Civilization IV」「The Movies」など,9月からの怒号のラッシュに発売されたPCゲームだけでも,未だに全部は満足に遊べていないというのが正直なところだろう。
 また,「ラグナロクオンライン」や「EverQuest II」「Guild Wars」「RF online」などのオンラインゲームで遊んでいる人も多いはず。MMORPGなどのオンラインゲームは月額料金が無料化する動きが増えており,ほかのジャンルでもオンラインモードやMODサポートが充実するなど,一つのゲームで長く遊べる傾向が続いている。

 

 さて,財布のひもが緩みっぱなしのゲーマーの人々に,さらなる朗報(追い討ち?)だ。2006年もまた,非常に充実したゲーミングライフを過ごせそうなラインナップが並んでいる。タイトルだけ見ると地味に感じる,あるいはピンとこないかもしれないが,それは今回紹介する8ジャンル48作のうち,実に7割近いソフトが続編ではなくオリジナル作品だからではないだろうか。そういう点でも,今年は個性豊かなゲーム性に期待してよさそうだ。

 

 各タイトルはグラフィックスも非常にレベルが高く,DirectX 9世代の全盛期を迎えているようだ。またFPSだけではなく,RPGやストラテジーゲームのようなジャンルでも,ビジュアルや物理効果を利用した,見た目の豪華さをウリにしているものが増えてきた。
 今年の末になると新OS「Windows Vista」(ウィンドウズ・ビスタ)が公開され,PCゲームはDirectX 10へと移行していく。Pixel ShaderとVertex Shaderが完全統合されるShader 4.0をフィーチャーし,グラフィックスは次世代へと進化することになるが,実際に対応ソフトが登場してグラフィックスカードが浸透していくのは,早くても2007年末からだろうか。
 Microsoftは,ここ数年はXboxにかかりっきりといった感じで,このことについては同社幹部さえも「我々がPCゲームを殺していたのだ」と,2005年9月に行われたヨーロッパの某誌インタビューで答えている。実際,2002年のXboxローンチ以降,PCゲームの市場シェアは年々減っており,ここらあたりでWindowsというプラットフォームホルダーでもあるMicrosoftに,テコ入れを期待したいところだ。

 

 それでは,今年リリースされそうな作品から48タイトルを厳選し,八つに分けたジャンル別に見ていこう。この特集を参考に,今年1年の“買い物予定リスト”を,今から作っておいてはいかがだろうか。


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http://www.4gamer.net/specials/games2006/games2006.shtml