ニュース
[GC 2007#055]Bohemia Interactiveの新作「ArmA II」が早くも公開。その迫力が分かるムービーをUp
2007/08/25 17:02
 兵器に対するマニアックな姿勢がミリタリーゲームファンから絶大な支持を得ている,Bohemia Interactiveが手掛ける「ArmA」(アームド アサルト)シリーズ最新作「ArmA II」が,GC 2007で初めて公開された。2009年を舞台に,ロシアから独立したばかりのチェルナルス(Chernarus)という仮想国家において,地域の安定化を図るために,プレイヤー率いる米軍海兵隊の偵察部隊Force Reconが潜入するというストーリーになっている。

 ArmA IIは,これまで「Game 2」として知られてきたBohemia Interactiveの最新プロジェクト。まだ技術デモに近かったが,今回は大幅に改良されたゲームエンジンで非常に広大な世界がオープンエンドに描かれており,チェルナルスの国中どこにでも好きなように移動できるらしい。ただしゲーム的には,まだ敵が多くいる場所に安易に突入しても,資源やマンパワーを悪化させるだけで何の足しにもならない。Force Reconを率いるコマンダーとしての能力が,ArmA IIではいっそう求められているわけた。
 ArmA IIではノーマルマッピングが多用されており,車体や兵士のテクスチャはもちろん,建物の壁や路面に至るまで非常に複雑に描かれているように見える。ドローディスタンスが遠くなり,ほとんど街の向こう側にいるのではないかと思われる敵をスコープで眺めつつ,スナイピングもできていた。



 本作で登場する現代兵器の数は,武器や車両合わせて50種類程度が予定されている。壁や鉄板など素材による銃弾の貫通度から,リコイリングの微妙な変化に至るまでシミュレートされているのは,実にBohemia Interactiveらしい。広大なマップには樹木も多く,当然のことながら昼夜や天候の概念も含まれている。計画では,Xbox 360やPLAYSTATION 3でもリリースするとのことだ。
 気になるマルチプレイヤーモードでは50人強が対戦できるとのことで,大掛かりな戦闘を楽しめそうだ。発売は2008年中を予定しているとのこと。特別の許可を得て4Gamerにもアップロードしたムービーなどを見ても分かるだろうが,まだまだ作り込まれている状況にあるとは言い難い。前作はそういう部分で評価を落としていた面もあるので,ぜひ妥協のないミリタリーシミュレーションを完成してもらいたいところだ。(ライター:奥谷海人)

→ムービーのダウンロードは「こちら」(2分43秒:WMV)
ダウンロード詳細:72.3 MB(75,892,641 バイト)


ArmA II
■開発元:Bohemia Interactive Studio
■発売元:Bohemia Interactive Studio
■発売日:2008年内
■価格:N/A

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2007.08/20070825170210detail.html