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[GC 2007#052]「Age of Conan」,「城攻め」の様子が分かるムービーをUp
2007/08/25 16:17
 2008年3月の発売に向けて「Age of Conan: Hyborian Adventures」を開発中のFuncomは,このGC 2007では自社ブースを設けておらず,Eidosブースの一角を占拠してPvP部分のプレイアブル展示を行っていた。
 Funcomはすでに,ライプチヒで行われるこのGCを「E3の代わりとなる重要なゲームショウ」と位置づけているようで,実は今回,開催の数日前に世界中のメディアに「GCで新情報を発表する」との旨の情報を配信していたのだ。そしてGC本番,メディアのみが入れるドアの中でデモンストレーションされたのは,本作のメインフィーチャーの一つである「Siege Warfare」つまり「城攻め」の部分だった。本稿ではその内容をお伝えする。なお,本作のクラスや戦闘システムについては,先日お伝えした記事を併せて確認してほしい。



 デモンストレーションで用意されていたキャラクターは2体。一人めのキャラクターのクラスはBarbarian。革のマントをまとって剣を握っている。もう一人はDemonologist。デーモンのペットを使役するキャスターで,そのそばにはサキュバスが立っていた。サキュバスはかなり露出の高い姿をしており,さすがは大人向けのゲームといったところか。一般的なMMORPGには出てこないようなユニークなクラスがたくさん存在することは,本作の興味深い特徴の一つだ。
 デモンストレーションではまず,この2体によって「ブラックリング・シターデル」というレイドゾーンの紹介が行われた。エジプトをイメージして作られたダンジョンで,実際はレベル80のプレイヤーが24人で攻略する場所だという。しばらく進むと,本来ならばレイドボスと思われる巨大なデーモンが現れた。普通なら1時間以上時間をかけないと倒せないような敵らしいが,デモでは強力な魔法の連射と,メレーによる連続攻撃によって,ほどなく倒されてしまった。本作では戦闘がアクションベースであることに加えて,速いペースで楽しめることにもこだわっており,今回のデモ戦闘も非常にテンポよく進んでいた。



 そして画面が切り替わり,次はいよいよSiege Warfareのデモである。
 本作のPvPは,対人戦闘専用の場所で行われる。プレイヤーギルドはこの専用エリアにSettlement(とおりの良い言葉でいえば“町”)やBattlekeep(砦)を作れる。これらを作るには,PvPエリアでのみ採れる,多くのリソースを必要とする。大きなSettlement,Battlekeepを作るにはかなりの時間と労力が必要になるのだが,今回のデモではまるで早回しの映画を見ているような感じで砦が形作られていった。PvPエリアの中でSettlement,Battlekeepを作れる場所は決まっており,数えるほどしか建てられないため,ギルド間でその場所を巡って戦闘が起こるというわけである。

 デモでは,完成したBattlekeepの内側と外側に,敵と味方のNPCが配置された。もちろん実際のプレイではこれらはすべてPCとなる。そしてさらにシージウェポン(攻城兵器)である投石機が配置された。実際のプレイでは攻撃側のプレイヤーがリソースを持ち寄って作ることになるらしい。シージウェポンは投石機だけでなく,ほかにもいくつか種類があり,中にはマンモスやサイといった動物を武装させたものも存在する。

 シージウェポンによって防壁が壊されると,攻撃側NPCが砦の中へとなだれ込んでいく。本作ではターゲットしていない敵にも,武器が当たればダメージが入るため,大きな剣をブンと一振りすると,そのリーチ内にあるすべての敵NPCにダメージが入っていく。攻撃側が防御側を圧倒していた攻城戦は,勝負が着きそうになったところで,砦のボスだという大型のNPCが登場。Barbarianと攻撃側兵士達はこれを倒し,Siege Warfareのデモは終了した。
 シージウェポンで巨石を放り投げ,マンモスを突っ込ませ,血しぶきを吹き上げて斬り合うこのPvPデモを見ることで,「お行儀の良いファンタジーではなく,野蛮で原始的な世界を楽しむ」という本作のテーマが実感として理解できた。確かにこれは,ギルドメンバーと一緒に,心を少し過激なモードに切り替えて,大騒ぎしながら遊んだらかなり面白そうだ。

 さて,前出の記事とこの記事を併せ読むことで,これまでよりも本作の姿が見えてくるのではないだろうか。AoCには非常に斬新な要素もあれば,過去の作品からの影響が色濃い部分もある。あとはこれらの要素がどの程度のクオリティで組み合わされていくかによって,本作の評価は決まっていくのだろう。
 2007年10月となっていた本作の発売予定日は先日また延びてしまい,現時点では2008年3月のリリース予定となっている。MMORPGファン達は,わくわくできる新世界の登場をいつだって待ちわびている。本作がその期待に応えられる作品であることに期待したい。



 最後に,このデモンストレーションの様子を収録したムービーを4GamerにUpしたので,興味のある人はぜひ見てみてほしい。ただし,注意点が二つある。まず,このデモはテレビに出力した画面で行っているので,画面の美しさという点ではPC用のモニターに出力したときと比べると劣っている。また,フレームレートが低くなっているところがあるが,これは本来は大勢のPCが行う対人戦闘を,大勢のNPCを使って再現しているため,使用マシンのCPUにかなりの負荷がかかっていることが原因だという。実際のプレイではこのようなことは起こらないとのことである。(ライター:星原昭典)

→ムービーのダウンロードは「こちら」(2分52秒:WMV)
ダウンロード詳細:94.5MB (99,183,601バイト)







Age of Conan: Hyborian Adventures
■開発元:Funcom
■発売元:Eidos Interactive/Funcom
■発売日:2008/03/25
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2007.08/20070825161751detail.html