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工画堂のADV&RPG「ジオテイル」独特の戦闘システムと新画面
2007/06/22 18:04
 工画堂スタジオが6月29日に発売する“アドベンチャー&リアルタイムRPG”「ジオテイル」公式サイトで,6月20日に戦闘を含むゲームシステムが公開された。それに関連した新しい画面を,あらためて工画堂スタジオからもらえたので,併せて同作品に関する情報をお届けする。
 まず,5月25日の記事でお知らせした,主人公達と瓜二つの異世界の住人らしきキャラクターについて。公式サイトの「キャスト(登場人物)」ページにあるとおり,それらキャラクターは主要キャラクターと対を為す形で用意され,同一の声優さんがボイスキャストを務めているのだが,キャラクターの性格は同一もしくは正反対を基調としつつも,若干の例外を含むようだ。

左:五十嵐 翔(いがらし しょう) CV:間島淳司
幼少の頃に両親と死に別れ,いまの義理の両親のところにやってきた。感情の起伏があまりなく,年齢不相応なくらい精神的に落ち着いている。

中:神無月 唯(かんなづき ゆい) CV:矢作紗友里
翔の幼なじみで,翔の母と仲がよい。翔の保護者だと思いこんでいる節がある。その割に自分の性格は子供っぽいところが多々ある。子供っぽい体型がコンプレックスで,せいいっぱい背伸びしている感じが,余計に子供っぽさを際だたせることも。自分の感情を素直に表現することが苦手。先読み志向が強く,空回りすることも。

右:豊川 葵(とよかわ あおい) CV:幡宮かのこ
翔達のクラスの学級委員長にして,学園長の娘。感情をあらわにせず理詰めで考え,行動する。怒る時は静かにキれ,理屈で相手を逃げ場のないところまで徹底的に追い詰めるタイプ。
左:日野原 諒(ひのはら りょう) CV:間島淳司
異世界にいる,翔と瓜二つの容姿を持つ人物。性格は理詰めで冷静沈着。知的で鋭い洞察力を持つが冷徹というわけではない。むしろ友人が多く,クラスの中ではちょっとした人気者。異世界に迷い込んだ翔を,なにかと面倒見てくれる。

中:神楽月 悠香(かぐらづき ゆか) CV:矢作紗友里
属性:風 職業:剣士 攻撃方法:剣。諒と幼なじみの関係。異世界の住民で唯に瓜二つの容姿。だが翔と唯の関係と違い,諒は彼女をつきまとわせようとはしなかったため,そこまで親密ではない。唯ほどのコンプレックスは抱いておらず,いつも自然に振る舞っている。そのぶん言いたいことはストレートにズケズケと言う。

右:簸川 碧(ひかわ みどり) CV:幡宮かのこ
属性:水 職業:魔法剣士 攻撃方法:剣と魔法。学園長の娘であることは葵と同様。純粋培養のお嬢様といった風情で,成績は優秀。口調は葵と違い,かなり軟らかい。みんなの意見の折衷案をできるだけ出そうとして,なかなか決断できない場面も。だが,やるときはやるタイプ。
左:伊集院 沙耶(いじゅういん さや) CV:小林ゆう
陸上部所属のスポーツウーマン。直情径行で考えなしに猪突猛進する。怒りっぽいが,後には引かず,極めてさばさばしている。人生なるようになる,ケ・セラ・セラが信条。

中:牧田 弥生(まきた やよい) CV:早見沙織
図書委員。自己主張せず,周囲の意見に流されやすい。その性格を利用され,いろいろとやらなくてもよい仕事まで押しつけられ,黙々とこなしてばかりいる。

右:柏田 結城(かしわだ ゆうき) CV:宮川美保
翔達の通う学園の教師。周囲に優しく,理性的に行動できる大人の女性。両親を事故で失い,寂しい幼少生活を送ったらしく,翔の境遇を自らに重ねることもしばしば。
左:鷹司 紗姫(たかつかさ さき) CV:小林ゆう
属性:火 職業:格闘化 攻撃方法:拳。先に卒業して魔導衛士となった兄を尊敬し,彼の力になれる魔導拳士になれるよう習練を積んでいる。一度決めたことは完遂する鉄の意志の持ち主。無口な武人気質で,武人たるもの惰弱な情は無用とばかりに,心まで鎧をまとっている。兄には,そんな妹の堅すぎて脆く折れやすそうな心のあり方を少し心配されている。

中:神野 末葉(こうの うれは) CV:早見沙織
属性:土 職業:弓使い 攻撃方法:弓。物静か,上品な物腰と言葉遣いで,さすが巫女というキャラ。碧に近いお嬢様タイプだが,より感受性が高く,霊界や魔法に精通している。弥生と近いところは,怒ったり,短絡的な行動をとったりしないこと。逆にコミュニケーションをきちんと取れる(しゃべれる)点は異なる。

右:柊木 雪希(ひいらぎ ゆうき) CV:宮川美保
属性:闇 職業:先生(魔法使い) 攻撃方法:魔法。諒達の担任。結城とは逆の性格で,冷徹,クール,サディスティック。さすがに普段極端な言動はしないが,他人の甘えや,隙の多い人間には容赦ない。とくに翔を嫌っているので,露骨な態度が多い。


 同じく公式サイトで公開された情報として,より注目すべきは,前述のとおり戦闘を含むゲームシステムの部分だ。ゲームは大きく以下の4パートから成る。

ノヴェルパート
移動パート
探索パート
戦闘パート

 基本的なストーリーは,このうちノヴェル(ドラマ)パートで展開される。物語の展開次第で,移動パートに移行したり,戦闘が始まったりするという。
 ノヴェルパートにおいては,学園で起きた事件や各人物が描写され,ときどき示される選択肢を通して,主人公である翔の行動を決めたり,問いかけに答えたりする。要はアドベンチャーゲーム部分である。
 そうした選択によって,ヒロインの好感度が変化したり,エンディングに影響が出たりするそうなので,要注意だ。

会話シーン(左,中)と,異世界ヴァリアスに飛ばされた直後の翔(右)。異世界に飛ばされた翔は,森の中にぽつんといる状態。翔のいるあたりは,学園から少し離れた「鎮守の杜」と呼ばれている場所で,何か大事なものを守っているようだ,とのこと


 異世界ヴァリアスでストーリーが進むと,移動パートに移行して,全体マップが表示される。ここで場所を選ぶことで,調査活動が開始される。ヴァリアスは,現実世界における新宿駅周辺と同じ風景であり,都庁は「元老院」となっている。

ヴァリアスの全体マップ(左)と,学園内の購買部(右)。購買部では,戦闘に必要なアイテムを購入できる


 与えられた目的を達成するのが,探索パートのプレイ内容だ。ゲームの前半では「生徒達を救出せよ」「塔の頂上にあるアイテムを入手せよ」といった目的が与えられる。
 途中,敵と遭遇したり,罠や迷路などの障害が出現して行く手を阻んだりするので,それに備えて「キャンプ(編成)画面」で戦闘準備を整えておく必要がある。また,マップ上の建物の中に隠されているヒントや,仲間達のアドバイスなどが,謎を解くための鍵となる場合があるようだ。
 一度探索パートに入ると,学園に戻ることはできない(ただし,例外あり)ので,必要なアイテムなどは,あらかじめ移動パートの「購買部」で買い揃えておく必要がある。

探索パートにおける「鎮守の杜」(左)と,探索パートで生じた会話シーン(中),キャンプ画面(右)。キャンプ画面では味方の強さや状態の確認,戦闘部隊の編成などができる


 戦闘パートは「リアルタイム制」が採用されている。通常のアクションRPGとてリアルタイム進行なわけだが,ここでいうリアルタイム制とは,参加したキャラクターがあらかじめ設定された思考パターンで行動するなか,個別に指示も与えられるという,独特のシステムを指しているようだ。
 戦闘に参加できるキャラクターは3人までで,火,水,土,風,光,闇という属性を持つ。対立属性/同属性間では,与える/受けるダメージの数値が増減する。
 敵を全滅させれば勝利で,味方が全滅するとゲームオーバー。それを避けるためにも,回復薬を多めに買っておくのが重要らしい。

戦闘前の編成画面(左)と,戦闘画面(右)


 それぞれのパートが具体的にどうつながっているのかなど,必ずしも明確でない部分はあるものの,いままで謎だった「リアルタイム戦闘」なる言葉のイメージは,だいぶ明らかになった。発売まではちょうど一週間,新しい戦闘システムを備えた本作に興味をそそられた人は,いましばらく待ってほしい。(Guevarista)


ジオテイル
■開発元:工画堂スタジオ いるかさんちーむ
■発売元:工画堂スタジオ
■発売日:2007/06/29
■価格:8980円(税込)

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2007.06/20070622180407detail.html