7月3日にサイバーフロントから発売が予定されているストラテジーゲーム，「ヨーロッパ ユニバーサリスIII【完全日本語版】」（原題 Europa Universalis III）だが，開発元であるParadox Interactiveはアメリカ時間の5月29日，拡張パック「Europa Universalis III: Napoleon's Ambition」を8月末にリリースすると発表した。
ヨーロッパ ユニバーサリスシリーズは15〜19世紀の近世/近代ヨーロッパを舞台に，プレイヤーが一つの国の指導者となって戦争や外交，貿易などを通じて自国の繁栄を目指すというもの。こんな国まで！ と思わせる小国が登場したり，こんな人まで！ と思わせる多彩な登場人物などなど，Paradoxならではのむやみに多いデータ量と高い自由度が歴史ストラテジーファンを泣かせながらも大喜びさせるという，罪作りなゲームだ。
今回のNapoleon's Ambitionは，タイトル通りナポレオン・ボナパルトの時代，つまりフランス革命からナポレオン戦争までがテーマとなる。それに伴い，タイムラインも1820年（ナポレオン病没の一年前）までに延長される。
ワーテルローの戦いやトラファルガー沖の海戦，アウステルリッツの戦いなどという単語にクラッとくるような歴史ファンには，今からベートーベンの交響曲第3番「英雄」でも聞いて心の準備をしておくことをオススメする。さあ，ナポレオンとなってヨーロッパに覇を唱え，神聖ローマ帝国を解体するのだ。
交易システムの変更やメニューの変更などインタフェースも改善され，また，いつもながらにデータ周りの追加はかなりの量になりそうだ。
Napoleon's Ambitionは，2007年8月末，オンライン配信システムであるGamer's Gateからリリースされる予定だ。
気になる日本語版についてだが，ヨーロッパ ユニバーサリスIII【完全日本語版】を発売予定のサイバーフロントによると，現段階で公式には何も言えないが，「ヴィクトリア」や「シヴィライゼーション」など，拡張版もほとんどすべて発売してきたこれまでのリリース状況を見てほしいとのことで，かなり期待を持ってもよさそうだ。（松本隆一）
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