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「ファンタテニス」本日午後3時よりオープンβテスト開始
2006/12/14 12:00
 ソリッドネットワークスは,オンラインテニスゲーム「ファンタテニス」のオープンβテスター募集を,本日(12月14日)より開始する。開始時間は3:00PMを予定している。

 ファンタテニスは,ファンタジーRPGの要素を盛り込んだオンラインテニスゲームだ。通常のテニスのルール+αで戦う「ベーシックモード」と,魔法で相手を攻撃しつつゲームを進める「バトルモード」がある。
 バトルモードでは,ときどきコート内に登場するクリスタルを拾うと,魔法攻撃や体力回復などができるようになる。攻撃を受けたり,点を取られたりすることでダメージを食らうようになっていて,試合で普通に負けた場合はもちろん,体力がなくなっても負けとなる。ダブルスでは,一人が戦闘不能になっても,もう一人が魔法で復活させたり,体力を回復させたりということができるという。



 競技部分自体は,比較的普通のテニスゲームに近いのだが,全体的な展開では,ファンタランドの七つの大陸を順に踏破するクエスト形式となる予定である(現状ではクエスト部分は未実装)。攻撃で魔法を使ったり,アイテム(ラケット)に火や水の属性が付いていたり,ペットを使ったりとRPG的な要素が取り入れられている。

 だいたいの雰囲気は,制作元やサービス会社は違うが,「スカッとゴルフ パンヤ」のテニス版みたいなものと思っておいても構わないだろう。多少誤解もあるかもしれないが,おそらくいちばん理解が早い。つまり,MMORPGなどの重ためのゲームの合間に楽しむのにぴったりの,カジュアルスポーツゲームなのである。
 韓国でも現在,第3次クローズドβテスト中と,ほとんど同時進行で開発が進められている。日本からの意見もかなり反映されているようで,キャラクターなどは,女の子のスカートが短くなってときどき白いものが見えるようになっていたり,女性キャラの胸が大きくなって揺れるようになっていたりといった,日本向けの改良が行われているという(えーと……)。



キャラクターのイメージイラスト。実際のゲームとは少し異なる。NPIC Softの社長が自らラフを起こしているという
■可愛いキャラクター

 オープンβテストの時点で使用できるプレイヤーキャラクターは2種類。男の子のニキと,女の子のルンルンだ。
 ニキは,人間界からきたごく普通の男の子。12歳の小学生だ。魔法使いルンルンが,間違って召喚してしまったためファンタランドにやってきた。折しもファンタランドで開催されているテニス大会で優勝すると,なんでも望みを叶えてくれるという特典があるという。そこで,ニキを元の世界に返すため,二人してテニス大会に出場しているという設定である。
 正式サービス以降,キャラクターは順次追加されていく予定で,多彩な種族の多様な職業のキャラそれぞれに,バックグラウンドストーリーが用意されている模様。資料によると,幼い学生,少女魔法師,素敵なバンパイア,セクシーなマジシャン,荒くれな海賊,美貌のトレジャーハンター,機械戦士などが予定されているらしい。

 12月21日開始(予定)の正式サービスでは,吸血鬼ダンピルと女海賊ルーシーが追加される。ダンピルは,吸血鬼とはいうものの,十字架のラケットを使っている絵もあるので,名前からしてバンパイアハンターではないかと思うのだが?(詳細不明)。ルーシーさんは胸が揺れるようになった人である。キャラクター選択画面では,もう一人耳の長い人影が見えるが,これはしばらく実装されないそうだ。
 キャラクターは随時追加されていき,ショップでキャラクターを購入できるようになる。また,キャラクタースロットも増やせるようになるという。



■基本的な操作法

 基本操作は,カーソルキーとA/S/DおよびSpaceバーを使用する。キャラクターの移動はカーソルキーで行い,ショットは,

  A ロブ
  S ストローク
  D アイテム使用
  Spaceバー スキルショット

となる。これらのキーとカーソルキーを併用して,どこを狙うかを選択するという複合的なキー操作となる。
 ストロークとは,要するに普通に打つこと。ロブはトリックショットなので,多用はしないだろうこと,アイテムはバトルモードでしか使わないことを考えると,通常はほとんどSキーで打ち返すことになるだろう。
 相手の態勢が崩れた場合やボールが高く上がった場合は,コート上にスマッシュマークが出るので,そこに移動してショットを打つと強力なスマッシュが打てる。
 スキルショットの内容は,使用するキャラやラケットによって異なるようだ。スキルショットを使用すると,コート俯瞰の試合画面からキャラクターの画面に切り替わり,スキルショットのアニメーションが表示される。ペットがボールを打ったり,キャラが吸血鬼(オープンβテストでは未実装)だと,棺桶が開いてたくさんのコウモリが飛び出したりするという。試合は一時的に中断されるが,相手も同じアニメーションを見ることになるので,進行上とくに問題はない。ちなみにコウモリがいっぱい出てくると,ボールが隠れて打ち返しづらいという「消える魔球」状態となる模様だ。ほかに,蛇行しながら飛んでいく球などいろいろ種類がある(公式サイトのムービー参照)。

 思いどおりにボールをコントロールするには若干慣れが必要だろう。ゲームのチュートリアルとして,ルンルンが基本的なショットの打ち方などを教えてくれるモードも付いている。一通り教わったら,CPU制御のルンルンとの対戦も可能だ。ただ,このルンルンが初心者にも手加減しないなかなかの猛者で,打ち勝つのは至難のワザだとか。ソリッドワークスからは,これに勝てればGMになれるとのお墨付きをもらっている。
 なお,ゲームパッドは,4種類程度に対応している“はず”とのこと。韓国ではゲームパッドは一般的ではないとのことで,具体的にどの機種に対応しているのかは現在不明。おそらくメジャーなものは大丈夫だと思われる。クローズドβテストでは,アダプタで変換したPS2パッドを使用していた人もいたようだ。

上:ルンルンのチュートリアル
下:スキルショット時のアニメーション例


■キャラクターの成長

 試合をすると,経験値がたまっていく。これは勝っても負けてもそれぞれ経験値が入る。強い相手と戦って勝つと多くの経験値が入り,格下相手とばかり試合していてもそれほど経験値は入らない。
 ある程度経験値がたまることでレベルアップしていく。レベルアップしたら,ポイントを各パラメータに割り振ろう。
 パラメータには,HP,力,体力,素早さ,魔力の5種類がある。HPや魔力は,バトルモードでないとあまり意味がないパラメータだが,今後はこのあたりの数値で装備制限のあるアイテムも出てくる予定とのことで,ベーシックモードだけしかやらない人でも無視はできないようだ。

 レベル30のキャラクターとレベル1のキャラクターの対戦を見学したのだが(レベル30は取材時点での最高レベル。オープンβテスト時ではレベル50まで),さすがにレベル1のキャラは1分半で叩きのめされていたものの,レベル差があってもまったく勝負にならないというわけではないようだ。体力や魔力も大事だが,テニスの腕がなによりも重要ということだろう。
 ただ,非常に強力なスキルショットなどは,受け手があまりに非力だと弾き飛ばされたりすることもあるようで,パラメータもやはり重要であることは間違いない。

レベル1 vs レベル30でのバトルモード。残り体力バーに注目


■各種アイテムと装備

 アイテムは,今後アイテム課金でのサービスとなることから,アイテムショップで販売されることになる。ゲーム内で稼いだGoldで買えるもの,課金チャージしたFP(ファンタポイント)で買えるもの,あるいは,両方で買えるものなどが登場すると思われる。このあたりを具体的にどうするかは現在協議中のようで,詳しくは正式サービス開始までお待ちを。

 さて,装備品には,帽子,上半身,下半身,靴,アクセサリー,ラケットの種類があり,見た目を変えたり,能力値を変えたりすることができる。画面では,いちばん安い頭装備のブラックシーフキャップが660Gold。1試合に勝つとだいたい20Goldとのことだが,このあたりはもっと安く調整される予定だという。
 装備を組み合わせた着せ替えセット商品も今後いろいろ展開されていくようだ。

 競技でとくに重要なのは,ラケットだ。普通っぽい形から,まるでテニスのラケットには見えないものまで,いろいろ取り揃えられている。前述のとおり,スキルショットの種類はラケットによって異なる。しばらくは標準のラケットしか使えないかもしれないが,正式サービス後は,かなり多彩な攻撃が行われるようになるだろう。



飛空挺アイオロス
■多彩なステージ

 オープンβテストの時点では,選択できるコートは4種類。エメラルドビーチとトゥインクルタウン,ルビカニの巣,飛空艇アイオロスだ。見た目は,ローンやクレイだけでなく,石畳のハードコートや砂地もうかがえる。ただし,コートによる特性は,現状では実装されていないようで,将来的にさまざまな特徴が反映される模様。
 最初に書いたとおり,このゲームはクエスト仕立てで,最初のスタービーチから順に新しいステージがアンロックされていくようになっている。七つの大陸を見ると,火山,砂漠,氷の大陸や海中,天空の神殿など,多彩な世界が並んでいる。どんなコートが登場するかは,今後のお楽しみである。



■ペット,ハウジングなど

 ファンタテニスでは,ペット「バトルモン」(バトルモンスターの略か)を使用できる(1月実装予定)。「テニスでペット?」というのも微妙な気はするが,どのように役立つのだろうか。資料によると,

・プレイヤーの体力回復,攻撃力向上
・ピンチになったプレイヤーを応援


とある。ペットによってプレイヤーの能力が上がったり,補助をしてくれるというわけである。とりあえず応援にも期待しよう。
 ペットは,基本的にショップで販売されることになる模様。購入がGoldかFPかなどは未定だ。

 同じく1月の実装予定として,プレイヤーの家,すなわちハウジング機能が追加される。友達を招いてチャットルーム代わりとしたり,ペットの体力を回復できる施設となるという。もちろん,さまざまな家具・調度品を置いて,個性的な部屋にすることが可能だ。部屋に配置したアイテムによってプレイヤーのパラメータが影響を受けるようなものも予定されているらしい。



■コミュニケーション機能

 プレイヤー間のコミュニケーション用として,メッセンジャーが用意されている。また,チャットルームも使用できる。これは,キャラクターで各種コート上を自由に動き回れるというもので,最大で8人が同時に入ることができる。動き回るだけでなく,エモーションを交えたコミュニケーションが可能だ。
 そのほか,ギルド機能なども今後追加予定となっている。

 オープンβテスト時点では,まだテニスゲームとしての部分しか見えてこないようだが,今後はさまざまなフィーチャの追加が予定されており,単なるテニスゲームの枠を超えたものとなりそうだ。
 なお,オープンβテストは,ソリッドネットワークスのほか,@Games,ガマニアなどからもテスター登録ができる。それぞれ別々で登録キャンペーンなどが行われる可能性があるので,登録時には注意しておこう。(aueki)

■ファンタテニス公式サイト(オープンβテスト開始と同時に更新予定)
URL:http://www.fantatennis.jp/

左:チャットルームの作成
中:エモーション(座る)
右:エモーション(泣く)

ファンタテニス
■開発元:NPICSoft
■発売元:ソリッドネットワークス
■発売日:2006/12/21
■価格:基本プレイ料金無料(アイテム課金制)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.12/20061213120000detail.html