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テクモの隠し球は西遊記テーマ? World Media Party 2006で公開された「謎の新作タイトル」の設定イラストを入手
2006/09/27 22:38
イラストの左下をよく見てみると,どこかで見たことがあるような「旅の一行」が描かれているが……
 テクモは9月25日,世界中のゲームメディア関係者約100名を招き,World Media Party 2006という懇親会を開催した。これはテクモの開発者とゲームメディア関係者の交流を目的としたパーティだったのだが,テクモ代表取締役社長 安田善巳氏のスピーチの最中に,興味深い内容が語られた。
 安田氏によると,現在テクモは,未発表の新規タイトル3本を開発しているというのだ。そして,その内の1作品(タイトルや対応プラットフォームだけでなく,ジャンルまでもが未定とのこと)に関する設定イラストが公開された。

上段左:如意棒のような武器を持っている孫悟空風(?)女性キャラクター 上段右:カラーリングや武器を見る限り,沙悟浄をモチーフとした女性キャラクターのようだが……? 下段左:こんな猪八戒なら豚でも構わない。いや,あくまで猪八戒風の女性キャラクターでしたね 下段右:古代中国的な世界観を連想させるイメージイラストだが,はたして……


 イラストを見れば分かるように,World Media Party 2006で発表された「3タイトルのうちの1タイトル」は,多分にオリエンタルな世界観を有する作品のようだ。さらに,各キャラクターの武器を注意深く見てみると,如意棒,降妖宝杖,釘鈀(ていは)によく似ており,中国の有名な伝奇小説「西遊記」をモチーフとした作品なのでは? とも考えられる(あくまで推測ではあるが,少なくとも“西遊記”的,“中国”的なテイストは多分に含まれているはずだ)。

 もっとも,現状では設定イラストが公開されているだけのタイトルであり,同作がPCゲームとして制作されている可能性は,それほど高くはないかもしれない。しかし,8月28日に行われたプレスカンファレンスでの発表内容を見るまでもなく,今後,テクモはPC/オンラインゲーム部門にも,多大なマンパワーとリソースを投入してくるはず。オンラインゲーム事業への本格参入を発表し,10月10日には“オンラインゲームプラットフォーム”「LieVo」をオープンするテクモだけに,この謎のタイトルが,PC版として開発されているとしても不思議はない。
 なお安田氏は,同懇親会のスピーチの中で,現在のテクモユーザーが約500万人であることを公表したうえで,「この2年間で,テクモユーザーを1000万人に拡大させる」という主旨のコメントを発している。開発中の未発表タイトル3作は,この計画を実現させるうえで,非常に大きな意味を持っているのだろう。

 ……4Gamerのニュースとして取り上げているために,いささか都合の良い憶測を含んでしまった気もするが,その点はご容赦を。ともあれ,この作品がPCゲーム/オンラインゲームであることが判明したときには,ぜひとも続報をお伝えしたいものだ。(大路政志)


Lievo.jp
■開発元:テクモ/SeedC
■発売元:テクモ/SeedC
■発売日:2006/10/10
■価格:基本無料
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2006.09/20060927223823detail.html