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8割以上の人はRMTに無関心? gooリサーチ「オンラインゲーム実態調査」
2006/06/21 14:48
 インターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」を共同で提供するNTTレゾナントと三菱総合研究所は,「gooリサーチ」登録モニターおよびgooユーザーを対象に実施した,「第3回ブロードバンドコンテンツ利用実態調査」の結果を公表した。
 本調査は,インターネット利用ユーザーのブロードバンドコンテンツの利用状況について,最新の実態を把握することを目的とした定点調査である。本調査を行ったNTTレゾナントと三菱総合研究所は,(NTTレゾナントは「goo ゲーム」で,いくつかのオンラインミニゲームを提供しているとはいえ)オンラインゲームにどっぷりつかったいわゆる“当事者”ではなく,調査の中立性という観点から見ても,ある程度信頼性の高いものとなっていると考えていいだろう。

 本調査では,有効回答者数4万1423名のうち,37.9%がオンラインゲームの利用経験があり,未利用者における今後の利用意向が22.1%と2割以上を占めている。一方で,未利用者からは支払い手続きの簡便化,サービス認知の向上,セキュリティの向上等の課題が指摘されており,これらを提供事業者が解決することが,今後の利用拡大につながるものと予想している。ここでは,調査結果のポイントのみを抜粋しておこう。

調査結果のポイント
(1) オンラインゲーム利用経験者は37.9%、3人に1人以上の割合での利用率
(2) オンラインゲームユーザの利用ゲームジャンルとしてロールプレイングゲーム(RPG)、テーブル&カードゲーム、パズルの利用がそれぞれ4割前後と高い
(3) 有料オンラインゲームの利用料金体系は月額料金課金型が17.7%、アイテム課金型が8.0%
(4) 8割以上のユーザはRMT(リアルマネートレード)やチーティングに無関心
(5) オンラインゲーム未利用者における今後の利用意向は2割以上
(6) 現状の課題は、認知があまり高くないことと料金支払いの手間
(7) オンラインゲーム利用拡大のカギは高いセキュリティの確保
(8) 今後利用したいオンラインゲームは育成型シミュレーション


 調査結果の詳細に関しては,こちらの調査結果ページを参照していただくとして,ここではそれぞれの調査結果について,軽く触れておこう。

 まず,(1)と(2)に関して。オンラインゲームをプレイする環境としてはPC利用の場合が35.2%と最も多くなっており,ゲームジャンルとしては,テーブル&カードゲーム(41.6%)やRPG(36.4%)に人気が集まっているという結果が出ている。このあたりは,実感として頷けるところだろう。周囲の人がほぼ100%オンラインゲームの経験がある筆者としては,オンラインゲームの利用経験が約3人に一人というのは,多いのか少ないのかイマイチつかめないが,インターネット利用者全体を見た場合,妥当な数字なのだろう。

 (3)については,予想通りというべきか,無料オンラインゲームが7割近くという,圧倒的な割合を占めている。意外だったのは,基本料金無料のはずのアイテム課金型オンラインゲームの利用率が,月額課金型と比べて半分以下という点だ。むしろ現在のオンラインゲームの課金形式は,月額課金型からアイテム課金型へとシフトしつつある流れにあり,今後の主流ともなりそうな勢いである。これについては,今回の結果とはむしろ逆の形になっていても不思議はないと思うのだが。しかしこれは,穿った見方をすれば,現在アイテム課金型のオンラインゲームが賑わっている(あるいは,そのように見える)のは,同一のユーザーが複数のアイテム課金型オンラインゲームを渡り歩いているから,と取ることもできるだろう。

 (4)のRMT(リアルマネートレード)やチート行為に関しても,なかなか興味深い結果だ。これらを実際に行っている人はそれぞれ数パーセントであり,今後行う意思がある人も10%台となっている。10%台といえば,当たり前だが約10人に一人の割合でこうした行為をする意思のある人がいるわけで,これはゲーム全体に影響を及ぼすには十分な数ではないだろうか。プレイヤー側から見れば,結構深刻な数字といえるだろう。

 (5)の未利用者における今後の利用意向に関しては,「今後はぜひ利用したい」が1.9%,「今後はやや利用したい」が20.2%と,合わせて2割以上を占めている。これまでオンラインゲームに関心を持っていても,なかなかプレイするまでには踏み切れなかったユーザーを引き付ける魅力的なコンテンツが登場すれば,オンラインゲーム市場が拡大する余地はまだあると思われる。

 (6)と(7)に関連しては当サイトでも,個人認証不要で,コンビニで気軽に購入できるプリペイドクーポンの販売をオンラインゲーム提供会社が開始することをお伝えした(「こちら」「こちら」)。やはり,ユーザー側から見たときに,料金支払いの手間やセキュリティに関しては一つの壁があるようだ。

 また,面白かったのは(8)において,今後やってみたいオンラインゲームに,育成シミュレーションが入っていることだ。育成シミュレーションのオンラインゲームというと,これまたもう一つピンとこないが,現状では競馬育成シミュレーションなどがこれに当たるのだろうか。それとも「ポケモンオンライン」のようなものを想定しているのだろうか。キャラクターのパラメータを上げるのではなく,オシャレを楽しむようなタイプのアイテム課金型オンラインゲームなども,この育成シミュレーションに近い部分があるので,今後もしかしたら伸びていく分野なのかもしれない。

 以上のように,オンラインゲームに関心のある人にはなかなか興味深い調査結果となっているので,一度チェックしてみてはいかがだろうか。(ginger)


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http://www.4gamer.net/news/history/2006.06/20060621144833detail.html