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ベクター,「MicMacオンライン」プレスカンファレンス実施
2006/05/19 20:40
 ベクターは本日(5月19日),MMORPG「MicMacオンライン」プレスカンファレンスを開催した。
 本作の開発元は,韓国のジョイスペルで,韓国内ではテレサービスが独占配信権を取得し,現在はオープンβテスト中。その日本国内における独占配信権を,テクノブラッドの仲介により,ベクターが獲得したという形だ。ベクターにとって本作は,初めて手がけるオンラインゲームということもあり,その手腕に注目が集まっている。

 本作では,5月26日(金)までクローズドβテスター募集を実施(関連記事は「こちら」)。6月1日(木)から2週間程度クローズドβテストを,クローズドβテスト終了後1か月以内にオープンβテストを行う予定。なお,オープンβテストはCJインターネットのゲームサイト「ネットマーブル」でも行われる。
 正式サービスの開始時期は未定だが,昨今のMMORPGの課金モデルにおいて標準的な,基本プレイ料金無料のアイテム課金制が採用されるとのことだ。

 プレスカンファレンスの冒頭,挨拶に立ったベクターの梶並伸博代表取締役社長は,現在のインターネット利用者の目的を「情報」「ショッピング」「エンターテインメント」「コミュニケーション」の四つに分類。そのうち情報とショッピングに関しては,ベクターは以前よりソフトウェアのダウンロードサイト「Vector」を通じて行ってきたが,これからはエンターテインメントにも力を入れるべく,オンラインゲームに着手したことを明らかにした。また同時に,コミュニケーションも重視するということで,カジュアルゲームではなくMMORPGの本作を,第一弾タイトルとして選んだと語った。

●左:ベクター 梶並伸博代表取締役社長
「プレス関係者やプレイヤー達からいろいろ教えていただき,叱られながら,日本で最もいいサービス運営会社という評価を得られるよう,できる限りの努力をしていく」

●中:テクノブラッド 崔 秀根代表取締役社長
「開発初期から見守り続け,思い入れを持っているMicMacオンラインを,オンラインゲーム初進出となるベクターの第一弾タイトルとして紹介できて光栄」

●右:ジョイスペル シン・インギョン代表取締役社長
「MicMacオンラインは,ベクターに情熱があるから,日本で成功すると思う。日本のサービスが成功するよう,開発元としても初心に戻って努力する」


■ソロプレイ派も安心のクエスト配置

 まずは,本作の世界観を紹介しておこう。基本的には,ライトファンタジーをベースに,スチームパンクのテイストを加えたものになっている。

#####以下,配付資料より#####

太古の昔、人間が言葉という道具を手に入れ、自分の想像の世界を言葉で表現しはじめた遥か古の時代に誕生した世界――それが、MicMacオンラインの舞台となる「オムニバス・ワールド」。
オムニバス・ワールドの誕生とともに、この世界の創造神――「世界樹・ティリア」が生まれました。

ティリアは、人々の想像力をオムニバス・ワールドの魂へと変えて、5つの世界――地の「アルペオン」、火の「インフェロス」、水の「アクアオン」、風の「アエリス」、光の「ルクシアン」を創造し、さらにそこに住まう生命をすべて生み出していきました。

しかし、現実世界の進歩によって人間たちが夢を忘れ始めたせいでしょうか?
いつの間にか、豊饒なる夢の世界にはモンスターがあふれ、いつしか闘争の世界へと変貌を遂げ始めました。
?
そこで、ティリアは、オムニバス・ワールドを救うために、現実世界でまだ夢を持つ人々の魂を夢の国へと誘うことにしたのです。


#####


 成長システムは,オーソドックスなレベル性に,戦闘用にはポイント型,ステータス用にはツリー型のスキルシステムを組み合わせている。これにより,遊びやすさと奥深さを両立させようとしているようだ。


 MMORPGといえば,クエストが重要な要素だが,本作ではこのクエストが非常に重視されており,大きく分けて「シナリオクエスト」「転職クエスト」「分岐クエスト」の3種類が存在する。

 シナリオクエストは,本作の世界観を中心にしたストーリー進行型のもの。NPCを起点としたクエストをクリアしていくことで,本作の世界に隠された謎が解き明かされていくという。なお,クリア時には,経験値とアイテムなどを獲得できる。

 また,本作には,「ウォーリア」「アーチャー」「ウィザード」の3系統のクラスが存在。それぞれ,レベル9で一次職の「ファイター」「レンジャー」「メイジ」に,レベル24で二次職の「パイクマン」「スカウト」「エレメンタリスト」に,レベル40で三次職の「グラディエーター」「チェイサー」「ソーサラー」に転職できるのだが,転職するためには,転職クエストを完了する必要がある。そのさいには,アイテムも獲得できる。
 ちなみに今後のアップデートにより四次職や五次職,さらに四次職転職時にほかの系統のクラスに転職し,異なるクラスのスキルを身につけられる「デュアルジョブ」システムも実装される予定だ。

 そして分岐クエストは,NPCにより複数提示されたクエストの中から,プレイヤーが選択したものによって,内容,連携するクエスト,難度,報酬が異なるというものだ。

 なお,ソロプレイを好むプレイヤーも,クエストをこなしていくことで経験値を獲得できるため,パーティプレイよりもレベルアップがしやすい側面もあるとのこと。今後は,パーティ専用クエストも実装されるようだが,基本的にはソロプレイを重視していきたいそうだ。



■最大の特徴「ソウルメイト」システムと「ソウェルアイテム」システム

 本作の最大の特徴に,「ソウルメイト」システムがある。これは,友達や恋人同士で一緒に遊ぶための,“二人だけのコミュニティシステム”だ。
 ソウルメイトを結ぶと,各キャラクターの経験値とは別に,ソウルメイト専用の経験値が得られ,プレイヤー二人でキャラクターを成長させることができる。ソウルメイト同士で会話するための専用チャットや,ソウルメイト専用のスキルも用意されている。
 なお,ソウルメイトの組み合わせは,キャラクターの性別に依存しないため,従来のMMORPGに見られるような「結婚」システムとは異なっている。

 ソウルメイト専用のスキルとしては,離れた場所にいるソウルメイトを自分の側に召喚するもの,自分のHPを消費してソウルメイトのHPを上昇させるもの,敵モンスターからのターゲットをソウルメイトから自分に変えるものなどがある。だが,最も独特なのは「魂の委託」と名付けられた機能だろう。これは,互いのキャラクターを共有するためのもの。ソウルメイトの一方がログアウトするときにこのスキルを使っておけば,ゲーム内に残っているもう一方のソウルメイトが経験値を稼ぐと,ログアウト状態のキャラクターにも経験値の一部が加算されるというものだ。これにより,同時にプレイすることができなくても,一緒にキャラクターを成長させるという楽しみを味わえる。

 さらに,自分のキャラクターではなく,ソウルメイトのキャラクターを使用してプレイする「憑依」機能も用意されている。
 これは,ソウルメイトの一方がログアウトした状態のとき,もう一方を操るプレイヤーが,一時的にログアウト状態のキャラクターを使用してゲームを遊べるというもの。憑依時に得た経験値は,そのままそのキャラクターに加算されるので,代理でキャラクター育成を請け負うことなどができる。なお,憑依している間は,アイテムの取り引きや破棄はできない。
  ちなみにこれらソウルメイトの機能は,元々忙しい社会人のために,信用できる友人にキャラクターを預ける「キャラクター育成委託」をシステムでサポートしてやりやすくするためのもの(と,韓国メディアのインタビューに答えている)。日本においてはそういう習慣があまりないが,友人と二人で,夫婦で,など非常に少人数でMMOを楽しむユーザーが多いことだし,別な部分でヒットする要素になるのではないだろうか。



 このように,ソウル(魂)が,どうやら本作のキーワードになっているようだが,これを冠したシステムはもう一つ用意されている。それが,「ソウェルアイテム」システムだ。
 「ソウェル」とは「ソウル」と「ジュエル」を合わせた造語で,「魂の力の結晶」という意味がある。ゲーム内では,装備アイテムに,ダメージ性能や属性などを付加するもの。このシステムにより,同じ外見でも,異なる属性を持った装備品を作ることができる。逆に,同じ属性でも異なる外見の装備品を作成可能だ。
 前述のとおり本作では,アイテム課金を予定している。販売されるアイテムは,強力なアイテムではなく,例えば見栄えのする装備品などを予定しているようだが,これもソウェルシステムが前提になっている様子。つまり,有料で購入した装備品にソウェルを加え,キャラクターの見た目の個性を際立たせているプレイヤーと,ゲーム内で獲得できる一般的な装備品にソウェルを加えて遊んでいるプレイヤーに,見栄え以上の格差が生じにくいようにしたいということなのだろう。プレイヤーの資金力によって,ゲームプレイ時の格差が生じることを避けるという意味では,興味深いシステムといえる。



■クランやアイテム取引所の実装も予定

 今後は,「クラン・システム」の導入も予定されている。クランは,レベル10に達すれば誰もが創設でき,初期段階で50人,クランを成長させることで70人まで集めることができるそうだ。
 なお,クランには「平和クラン」「戦闘クラン」の二つがあり,平和クランはコミュニケーションを主目的としたもの,戦闘クランはPvPなどを主目的としたものとなる。
 複数のクランに,同時に加入することはできないが,クラン内のプレイスタイルに対する認識の差から,軋轢が生まれるようなことは,避けられそうだ。

 また,プレイヤー間でアイテムをトレードするための「アイテム取引所」も実装予定。アイテム取引所は,街ごとにレベル別に存在し,種類や価格で検索することもできる。
 個人商店を出して,のんびりとトレード相手が現れるのを待つのではなく,アイテムを取引所に預けることで,円滑なアイテム取り引きを実現するシステムという位置づけらしい。


 本作について,「また同じようなMMOが来るのかー」程度に思っていた人も多いだろう。見た目こそ新しさはないが,上記のように独特のシステムが複数盛り込まれており,なかなか意欲的なタイトルとなっている。興味を持った人は,まずはクローズドβテスターに応募してみてほしい。

■「MicMacオンライン」クローズドβテストへの応募はこちら


 なお本日,プレスカンファレンスで上映されたプレイムービー2種類を,4GamerサーバーにUpした。ゲームが持つ雰囲気を知りたい人は,ぜひチェックしてほしい。(TeT)

「MicMacオンライン」プレイムービー30秒版は「こちら」(30秒:10.2MB,WMV)
「MicMacオンライン」プレイムービー90秒版は「こちら」(90秒:31.0MB,WMV)


MicMacオンライン
■開発元:JOYSPELL
■発売元:VerX
■発売日:2006/11/01
■価格:基本プレイ無料(アイテム課金制)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.05/20060519204029detail.html