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[E3 2006#117]「Dungeons&Dragons Online」用の拡張モジュール第2弾「Twilight Forge」発表
2006/05/13 23:59
 「Dungeons & Dragons Online: Stormreach」(以下DDO)が,著名なテーブルトークRPG「Dungeons & Dragons」を,若干のアレンジを加えつつオンラインRPG化したもの,というのはもはや言うまでもないだろう。英語版は2006年2月28日から稼働しており,日本ではさくらインターネットによるサービス提供がアナウンス済み。現在はローカライズの真っ最中である。

 さて,英語版の稼働開始から1か月強が経過した2006年4月7日。開発元のTurbineは「Dragon's Vault」という「モジュール」(Module)をリリースした。
 モジュールとはこの場合,拡張パック(Expansion Pack)と呼ぶほどには大きくない,ダウンロード提供による小規模なコンテンツ拡充のこと。Tubineは今後,このようなモジュールを継続的に提供していく意向のようだが,E3 2006に合わせて発表された「Twilight Forge」は,この第2弾という位置づけになる。
 Twilight Forgeは2006年7月のリリースが予定されており,Dragon's Vaultと同様,今回も課金中の全ユーザーに対して無償で配布されるとのことだ。



■新プレイヤー種族「Drow」が追加されるTwilight Forge
■ソロプレイ用コンテンツ&新ダンジョンの追加も


James Jones氏
 Twilight Forgeの注目要素は,プレイヤーが選択できる新しい種族「Drow」が追加される点だ。Drowはいわゆるダークエルフ。
 ちなみに,どのような特性やレイシャルの能力を持っているのか「調整中なのでまだ教えられない」とは,同タイトルのエグゼクティブ・プロデューサーであるJames Jones氏の弁である。



 さらにTwilight Forgeではソロプレイ用のコンテンツが追加される。身近なところでは,これまでリピータブルなクエストを取得するときには「Easy」「Hard」「Very Hard」という三つの難度の中から一つを選択できたが,Twilight Forge導入後はこれに「Solo」という新たな選択肢が加わるのだ。DDOのクエストは,難度(Difficulty)をEasyにしても,ソロプレイはかなり難しかったので,もっと短い時間で,1人で冒険を手軽に楽しみたいと考えていたプレイヤーにとっては,この要素追加はまさに待望のものといえるだろう。

 もちろん,Twilight Forgeでも新ダンジョンは追加される。デモ機では拡張版の「The Waterworks」をプレイできた。The WaterworksはDDOのサービス開始時から存在する低レベル冒険者向けのダンジョンなのだが,Twilight Forgeではその高レベル向けアレンジバージョンを探検できるようになる。
 さらにアウトドアのエリアと地下鉱山が組合わさったダンジョンも追加されるようで,ここでは新モンスターの「Ogre Mage」や「Mummy」と遭遇。果たしてどれくらいの規模でエリアが追加されるのか気になるところだが,Jones氏いわく「だいたいDragon's Vaultの追加内容と同じくらいだね」とのことだった。



 このほかには,新たな武器防具,低レベル用のいくつかのスペル,新しいエンハンスメントなどが追加される模様。また今後の予定としては,2006年秋のモジュール第3弾でレベルキャップが引き上げられ,さらにPvP戦闘が可能になるという。

 最後に,気になる日本語版のローカライズだが,これはかなり順調に進んでいるらしい。以前4Gamerで行ったインタビューにおいて,さくらインターネット代表取締役の笹田 亮氏は正式サービスの開始時期を「遅くても“夏”と呼べる範囲」と語っていたが,現時点ではその言葉に期待していいかもしれない。(星原昭典)



ダンジョンズ&ドラゴンズオンライン:ストームリーチ
■開発元:Turbine
■発売元:さくらインターネット
■発売日:2006/08/10
■価格:ダウンロード版 1500円(税込) 利用料金:1500円/1か月(税込)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.05/20060514015251detail.html