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「FFXI」拡張ディスク「アトルガンの秘宝」最新情報が公開に
2006/03/24 00:00
チョコボレース
 スクウェア・エニックスは本日(3月24日),2006年4月20日にリリースされる次期拡張ディスク「アトルガンの秘宝」の最新情報を公開した。

 今回公開された情報は,3月10,11日に米カリフォルニア州サンタモニカで行った「ファイナルファンタジーXI Fan Festival 2006」で発表された情報がメイン(期間限定ブログでイベントレポートも掲載されている)。しかし,新情報として見逃せない部分もあるので,そこをメインにお伝えしていこう。

 その情報とは,「モグロッカー」の実装だ。同作では,クエストやミッションの進展,キャラクターの複数ジョブ育成などで,他人に渡せないアイテムがどんどんと増えていくという状態となり,プレイヤーからは追加のアイテム置き場の要望が強く挙がっていた。
 この問題には,プレイステーション2のメモリが関わってくるために難しいという回答を出していた同社だが,今回ついに追加のアイテム枠が用意されることとなり,それがモグロッカーというわけだ。
 その容量だが,最初は30程度でさらに50程度まで拡張できるという。継続コストが必要になるとのことだが,いままでアイテム枠の制限でいろいろと装備品をやりくりしていた人にとっては朗報といえるだろう。

■モグロッカー (リリースより)
 プロマシアの呪縛当初より、倉庫数への不満があり、我々としてもできるだけ早く枠を増やしたかったのですが、メモリー容量の問題やキャラクタデータ容量を増やすためコンバート等を必要とするので大変お待たせしてしまいました。
 そして、アトルガン発売なら新しい枠をとれそう、との見込みがたち、今回この仕様を追加することになりました。
 既にある80個以上、となるとクライアント側のメモリ等の問題から、かなり困難、と判断し、さらに新しい枠を設けることにしたのです。最初は30程度から50まで拡張が可能なようにします。それ以上は今後のバージョンアップにて拡張を検討します。
これはアトルガンの地で契約し、継続的なコストがかかる予定です。ただし現状のデフレ 傾向を勘案し、ギル以外の方法にする予定で、それほど高コストにするつもりはありません。コストが払えないからといってアイテムがなくなりはしないのでご安心を・・・一時取り出せなくなるだけでコストを払えばまた取り出せるようになります。


 また,アトルガンの秘宝での新ジョブ3番め「からくり士」についての情報では,

■からくり士[Puppetmaster] (リリースより)
 自らカスタマイズした自動人形「オートマトン」を操り、時に客を笑わせ、時に敵を葬る、さすらいの大道芸人。軽やかな身ごなしを活かした格闘技も身につけている。


とあり,既存のペットジョブとして位置づけられる「獣使い」「召喚士」とも異なるタイプのジョブとなるようだ。新ジョブの青魔道士やコルセアについての詳細も,正式に公開されたので,すでにジョブチェンジをする予定という人はチェックしておくといいだろう。

 最後は,新しい2エリアの情報だ。

■ゼオルム火山〔Mount Zhayolm〕
 皇都のあるマザカラ半島から、偃月海峡を挟んだ対岸に位置するザザーダ島とボゾルド島。その両島を形成した双子の活火山が、ゼオルム(地獄の裂け目)火山である。トロール傭兵が護るこの一帯は、かつては聖皇からハルブーン傭兵団領として自治を認められていた皇国属領のひとつであった。しかし、領地とはいえ、絶えず降り注ぐ火山塵と時折流出する火山ガスによって、ほとんど植物や動物が生育しない死の島であったため、魔笛紛争が始まるまでは使節以外に足を踏み入れる人間はなかったようだ。

上段:からくり士
中段左:チョコボレース
中段中,右,下段:新エリア「ゼオルム火山」


■ハルブーン〔Halvung〕
 ゼオルム火山の麓にある、トロールの傭兵団が築いた軍都。市内の建物は、耐熱板で覆われた防衛施設や兵舎こそ地上に建っているものの、主要な施設は地下に集中している。その理由はトロール傭兵の雇い主、つまり都市の主が、はるか昔ムバルポロスと袂を分かったモブリンの一派だからである。ハルブーンは、彼らの地下街を基礎としてトロールも住めるよう増築を重ねて形成された都市なのだ。なお、地下施設では、地熱を応用して、鋳物や宝石の製作、南方の薬用植物の栽培等が日夜行われており、都市の貴重な闇収入源となっているらしい。

 ほかにも,ビシージやアサルトといった新システムの情報もある。リリースまで1か月を切ったので,今までに公開された情報をもう一度チェックしておこう。(Seal)

軍都ハルブーン


(以下,リリースより)

■ビシージ
 ビシージとは「アトルガンの秘宝」の舞台である新大陸(エラジア大陸)でのコンクェストに替わる新しい要素です。せっかく新しい町を追加するのですから、ユーザーの皆さんからの要望も多い「獣人が攻めてくる町」にして市街戦を出来るようにしよう!というところからビシージの企画はスタートしました。そこから、獣人がなぜ攻めてくるのか?などの理由を考えていくうちに、ひとつの宝を奪い合う要素を思いつきました。
 「アトルガンの秘宝」で登場するエラジア大陸の西端では、アトルガン皇国と蛮族とが『魔笛』と呼ばれるひとつの宝を巡り、日々争いを続けています。

 皆さんはその争いに参加し、『魔笛』を蛮族の脅威から守ってください!
 蛮族が宝を奪いに街を襲い、冒険者たちはそれを迎え撃ち、『魔笛』を守り抜きます。
 もし、冒険者たちの力が及ばず宝を奪われてしまったら、今度は冒険者たちが協力して蛮族の拠点に乗り込んで宝を取り返しに行かなければなりません。
 恐らく、従来のコンクェスト以上に冒険者としての力が試されることになるでしょう!


■アサルト
 『アトルガンの秘宝』メインターゲットである高レベルのユーザーが、短時間で気軽に遊べるモノを目指し、大勢の人数を集めなくても遊べるよう、3-6人向けで開発しています。
 ユーザーの目的やPT構成にあわせて、アサルトの種類や目的地、レベル制限の有無を選べます。
 毎日コツコツと参加して「作戦戦績」を貯めることで、目的地別に用意されたさまざまな報酬と交換できます。ポイント以外にも1回ごとのお楽しみとして不確定アイテムを得られる可能性があります。(アサルト成功時のみ)不確定アイテムは町の鑑定屋で鑑定してもらうことで、通常アイテムとして入手できます。
 アサルトの達成を繰り返すことで、プレイヤーの傭兵としてのランクを上げることができます。ランクをあげることで選択できる作戦の種類が増えていきます。


■アトルガンミッション
 アトルガンミッションは『アトルガンの秘宝』のメインストーリーとなります。
 このストーリーはアトルガン皇国を中心に、さまざまな新キャラクターや意外なゲストも巻き込んで展開していきますのでご期待ください。
 またミッション進行においては特にレベル制限などは予定していませんが、一部バトルフィールドなどでは行われる可能性があります。
 最後に・・・すでにマウラからアトルガン皇国行きの船が出ることはご存知だとおもいますが、『アトルガンの秘宝』オープン時にマウラでログインしても、アトルガン行きの機船にはある条件を満たしていないと乗せてもらえませんのでご注意ください。


■チョコボ育成
 ひそかに要望の多かった「自分のチョコボを持ちたい」「チョコボを育てたい」そういった声を実現することにしました!これはFFXIのどんな遊びとも一線を隔した、全く新しいカテゴリの遊びです。
 チョコボ育成を設計する際に、現実世界の生活が忙しく、ログイン時間が少ししか取れない方も問題なく遊べるように工夫を進めています。モグハウスにおける「栽培」のように、短い時間でチョコボのケアが済むようにしていると言うとイメージが伝わりやすいかもしれませんね。
 チョコボを育てることに「コアプレイヤー」や「ビギナー」といった垣根はありません。必要なのはチョコボに対する愛情!これだけです!毎日少しずつ、徐々に大きく育っていくチョコボに、たくさんの愛情を注いでください。チョコボが大きくなった暁には、きっとあなたのベストパートナーとして、旅のお供をしてくれるでしょう。
 あなたのチョコボがすくすくと育ったら、お友達のチョコボをお見合いさせてみてください!
 新たな命は、新たな外見を伴って生まれるかもしれません
 そして、みなさんはチョコボたちの能力を競わせたいと思うでしょう。例えば、競馬のように。
 誰が1着になるのか気になるでしょう?OK。我々はその準備もすすめています!!!
皆さん、ぜひ楽しみに待っていてください!
 ちなみにチョコボ育成はLV1から楽しめます。


■闘獣場
 モンスターとモンスターを戦わせる場所です。
 レベルに関係なく、楽しむことができるようにする予定です。
 あとは想像にお任せします。実装をお楽しみに!


■青魔道士
 青魔道士がメインジョブのときだけラーニングできます。ラーニングするには、その技をつかったモンスターを倒す必要があります。覚えるタイミングは経験値を入手するタイミングで、経験値をもらえる範囲にいる必要があります。ただし戦闘不能ではもらえません。
※補足:経験値をもらえるレベルのモンスターである必要はありませんたくさんのモンスターが数多くの技をつかって来ますがすべての特殊技をラーニングできるわけではありません。
 青魔法はラーニングで覚えただけではつかえません。青魔法をセッティングする必要があります。各青魔法には青魔法ポイントというパラメータがあって、その合計が「青魔道士のレベルに応じた最大値」を超えたものはセットすることはできません。
 セットできる個数や最大値は青魔道士のレベルによって上がっていきます。青魔法の命中率や威力は、ラーニングもとのモンスターの種族と今戦っているモンスターの種族の強弱が影響します。アビリティを使用することで、物理系の青魔法で連携を、魔法系の青魔法でマジックバーストを狙うことができます。2hアビはみなさんの目で確かめてください。


■コルセア
 コルセア専用のアビリティには、様々な効果を持った「ファントムロール」という技があり、ダイスの数字によって様々な効果を得ることができます。このアビリティを使った後、重ねて同じアビリティを使うことができます。いわばブラックジャックでカードをもう一枚引くような感じのものです。ダイスの数字が11になると一番高い効果がでます。ただし11を越すとバストというペナルティ状態になります。
 そのアビリティの効果は様々なジョブにちなんだもので、戦士だとダブルアタック確率ボーナスだったり、黒魔道士なら魔法攻撃力ボーナス、シーフならばクリティカルヒットボーナスといった感じです。パーティメンバーにそのジョブがいればより一層効果が高くなります。
 もうひとつ、「クイックドロー」という技があります。 八属性のカードがあり、それを消費することによって銃の攻撃を魔法扱いのダメージに変換し、そのとき戦っているモンスターにかかっている弱体効果をさらにたかめる効果もあります。
 コルセアのその他のアビリティとして、コマンドのリキャストを短縮するようなものを考えています。


画像左:青魔道士
画像中,右:コルセア


■トロール〔Troll〕
 ゼオルム火山一帯に割拠し、アトルガン皇国に敵対している大柄な獣人。本来トロールは中央エラジアの険しい山岳地帯に住まう種族だが、その恵まれた体躯と勇猛さから、北方の巨人族や南方のミスラ族と共に古くから数多くの傭兵を輩出してきた。ゼオルム火山のトロールの先祖も、かつて皇国軍の下で活躍した、そうした傭兵の一団であったと考えられる。その後、彼らが主をモブリンに変え、現在の領地に住み着いた経緯は定かではないが、魔笛紛争が始まるまでは属領「ハルブーン傭兵団領」として歴代聖皇にも自治を認められていたようだ。彼らトロール傭兵は、ナフサを用いた焼夷兵器や量産に優れた鋳造甲冑など、モブリンの技術が惜しみなく注がれた近東蛮族中もっとも発達した装備を保有している上、苛酷な環境でも生きられるよう肉体強化手術まで行われていると云われており、今や皇都の最大の脅威となっている。


■ケルベロス〔Cerberus〕
 軍都ハルブーンを徘徊する、不気味な三つ首の魔獣。伝承によると、ケルベロスは冥府の門を護る番犬であり、冥界から脱走した亡者を再び葬るため、どこまでも追いかけると云われている。しかし、このハルブーンのケルベロスは都市拡張工事現場で溶岩の中から掘り起こされ、大暴れしていたところをトロールの傭兵団長によって手懐けられたものらしい。団長にこそ忠実だが、三つ首のいずれかが常に腹を減らしており、いらいらして毒気を含む炎の息を辺り構わず始終吐き散らしている。そのため不慮の犠牲者も数多く、歴戦のトロール傭兵でさえケルベロスの金属質の遠吠えが聞こえてくると、思わず耳を塞いでしまうと云う。

上段,下段左,下段中:トロール
下段右:ケルベロス


■ブラックプリン〔Black Pudding〕
 別称、フラン。ゼオルム火山に棲息する数少ない自然動物の一種。ゲル状の肉体をもつ軟体動物であるにも関わらず、目敏く獲物を探すぎょろりとした大きな眼とずらりと牙の並んだ伸縮自在の口を備えている。また、見かけによらず知能が高いことでも知られ、おそろしく高度な魔法を唱える個体の存在も報告されている。しかし、一方で感情の抑制は不得手とみえ、怒りや笑いといった心の変化が、そのままストレートに行動に反映されてしまうようだ。群れで棲息する彼らの個体間には、目に見えない不可思議な連絡手段がある、との報告もあるが、あまりにも危険な生物であるため、研究は一向に進んでいないのが現状だ。

ブラックプリン

ファイナルファンタジーXI アトルガンの秘宝
■開発元:N/A
■発売元:スクウェア・エニックス
■発売日:2006/04/20
■価格:オープンプライス
→公式サイトは「こちら」
ファイナルファンタジーXI
■開発元:スクウェア・エニックス
■発売元:スクウェア・エニックス
■発売日:2002/11/07
■価格:オープン
→公式サイトは「こちら」

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