ニュース
Radeon X1000シリーズがズラリ 「ATI Winter Festival’05」開催
2005/12/05 23:43
 12月3日に秋葉原のダイビルで開催された,ATI Technologies(以下,ATI)主催の“ATI Winter Festival '05”。今後の主力商品となるRadeon X1000シリーズや,CrossFireテクノロジーの出展とPRが主な内容で,最新製品をいち早く体験できる機会に,イベントホールは会場直後から大盛況であった。

 会場には国内で製品を販売するパートナー各社の展示ブースが並び,ATIのスタッフによるステージ上での解説,プレゼント企画なども実施された。ATIスタッフ“漣氏と礼子先輩”の,ハードウェア展示会とは思えないほど腰砕けなマイクパフォーマンス(ATIではお約束?)で始まったステージでのイベントのほうは,ATI創立20周年を記念したクイズ大会をはじめ,新製品の技術解説,プレゼント大抽選会などが行われた。



 ASUSTek,日本ギガ・バイト,MSI,HISなどパートナー企業各社のブースでは,Radeon X1000シリーズの新製品や,CrossFireによるデモンストレーションが行われており,これらのデモ用に,発売されたばかりの「コール オブ デューティー 2」「ガン」「F.E.A.R. 日本語版」などが,その場にいたゲームのパブリッシャ広報でさえ「こんなにスルスルと動いているのを初めて見た」とコメントするような状態で展示されていたのが面白い。

 中でも4Gamer的に注目だったのは,日本ギガ・バイトブースの「ギルド ウォーズ」だろう。ギガ・バイトは,11月30日に発表されたばかりの「GV-RX16P」(ギルド ウォーズの15時間無料チケットがバンドルされるグラフィックスカード)の発売を控えており,ブースはまさにギルド ウォーズ一色といった気合の入りようであった。
 現地では,これが初となる日本語版のプレイアブル展示もされていたのだが,現在は一般プレイヤー向けのβテストは行われていないので,つまりほぼ無人のサーバーが起動されていたのだ。なお,このギルド ウォーズは,ギガ・バイトの“ゲーマー向けマザーボード”こと「GA-G1975X」上で,「GV-RX13P」のCrossFireで動作していたのだが,この環境で一般公開されたギルド ウォーズは世界初だろう。

左:Intel 975Xを搭載したPCゲーマー向けマザーボードのGA-G1975Xと,CrossFireで動作するGV-RX13P
中央:初めて一般向けに公開された日本語版「ギルド ウォーズ」。ほとんど誰もいないサーバー上で遊べた
右:展示されていたGV-RX18T512V-B,GV-RX18L256V-B,GV-RX16P256D-RH,GV-RX13P256D-RHは,その多くが初出展


 それでは,ATIのイベントにおいて,ハードウェアで気になったものをいくつか紹介しておきたい。
 まずATIは,Radeon X1800 CrossFire Editionを利用した動作デモを実施していた。ベンチマークテストを利用した具体的なスコアなどは公開されなかったが,“普通”に動作しており,登場は近そうな気配である。
 ちなみに,Radeon X1600シリーズでは,Radeon X1300シリーズと同様,CrossFire EditionがなくてもCrossFire動作を実現させられるようだ。サードパーティとなるカードメーカー各社の話を総合すると,Radeon X1600 CrossFireは2006年1月版――要するにCatalyst 6.1――で有効になるらしい。

上段左,中央:勢いよくファンが回っていたデモ機。CrossFire専用ケーブルでつながっていた。ちなみにマザーボードはRadeon Xpress 200 CrossFire Edition搭載製品。R580は2006年1月……?
上段右:GECUBEもRadeon X1800 CrossFireを実演。こちらは追加ファンなしで動作していた
下段左,中央:ファンレスのRadeon X1300 Proカード「Sapphire RADEON X1300 PRO」のCrossFire動作。販売代理店であるアスクの呉澤邦氏によると,動作はかなり安定しているとのこと。専用接続ケーブルは使っていない
下段右:同じく,こちらは玄人志向製Radeon X1300 Proカード「RX1300PRO-E2H」のCrossFireデモ。MSIも同様のデモを行っていた
左:ASUSTeK Computerは,ACアダプタを利用した電力供給に対応する,オーバークロック版のRadeon X1800 XTカード「EAX1800XT TOP/2DHTV/512M」を展示。コアクロック700MHz,メモリクロック1.6GHz相当(800MHz DDR)で,リファレンスよりそれぞれ75MHz,100MHz高速だ
中央,右:同じくASUSTeK Computer製で,こちらはファンレスのRadeon X1600 XTカード「EAX1600XT Silent/TVD/256M」。動作クロックはコア600MHz,メモリ1.4GHz相当(700MHz DDR)で,こちらはリファレンスより順に10MHz,20MHzと,ちょっとだけオーバークロック済み


 そろそろグラフィックスカードの買い替えを検討しているゲーマーには,大変興味深い今回の展示品の数々。会場を訪れた人々は,そのパワーに魅せられながらも,どのメーカーの製品を購入すべきか贅沢な悩みを抱えて会場をあとにすることになったのではなかろうか。(Kawamura / 佐々山薫郁)


ギルド ウォーズ
■開発元:ArenaNet
■発売元:エヌ・シー・ジャパン
■発売日:2006/01/27
■価格:オープンプライス(パッケージ版) / 月額課金料金980円
→公式サイトは「こちら」
ATI Radeon X1800
■開発元:AMD(旧ATI Technologies)
■発売元:AMD(旧ATI Technologies)
■発売日:2005/10/05
■価格:製品による
→公式サイトは「こちら」
ATI Radeon X1600
■開発元:AMD(旧ATI Technologies)
■発売元:AMD(旧ATI Technologies)
■発売日:2005/10/05
■価格:製品による
→公式サイトは「こちら」
ATI Radeon X1300/X1550
■開発元:AMD(旧ATI Technologies)
■発売元:AMD(旧ATI Technologies)
■発売日:2005/10/05
■価格:製品による
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.12/20051205234347detail.html