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[G★2005#016]スチームパンクMMORPG「Neo Steam」が公開
2005/11/12 01:10
各街にあるネオスチームレシーバー。超エネルギー(らしい)ネオスチームを採集している
 HUEでの日本サービスなどはすでに発表されているのに,いま一つ内容のよく分からなかったHanbit Softの新作MMORPG「Neo Steam」。ゲームエンジンには,ダーク・エイジ・オブ・キャメロットで使われているNetimmerseが使用されており,低スペックPCでも軽快に動作する。グラフィックスを見ても,広く誰にでもなじめそうな雰囲気で,気になっている人も多いのではないだろうか。G★ 2005では,プレイアブルな展示がされていたので(韓国では先週オープンβテストが開始されたばかり),できるだけ広範囲にゲームの概要を紹介しよう。

 まず,タイトルとなっている「ネオスチーム」という言葉について確認しておこう。背景世界が特異的に蒸気機関の発達した社会だというのは,うすうす感じ取っていただけていると思うが,そういった通常の蒸気機関(スチーム)とは別に,特別なエネルギー源として設定されているのが,「ネオスチーム」というものだ。これは地下から取り出しているものらしく,このネオスチーム資源をめぐって三つの国が争っているというのがゲームの背景となる。

 この世界の国家としては,
エリアッド王国(神秘国家)
ログウェル共和国(技術国家)
タクシャン連合(自然国家)
があり,それぞれについて,二つの街と一つの城が存在する。
 国の中には,
ヒューマン(人間)
エルフ(妖精)
ポム(小人?)
タルン(犬?)
といった4種類の種族が住んでいる。

 プレイヤーはどれか一つの国家を選んでキャラクターを作るのだが,同じアカウントではほかの国家は選べない。
 職業としては,
戦士
魔法使い
技術士(武器や鎧などを作成)
放浪者(アサシン系)
といったものがあるようだ。

各種族の様子。順にヒューマン,エルフ,ポム,タルン


気球に乗れば一度行った土地なら移動も簡単になる
●ペット
 キャラクターは生まれたときから1匹のペット(召喚獣)を持っており,ペットを成長させつつ冒険を続けることになる。このペットは,街への帰還など特殊な能力を覚えていったり,プレイヤーをガイドしたりもするようになる。生涯の相棒といったところだろう。ペットは街でNPCに教育してもらうことで5段階まで成長する。
 
●乗り物
 このゲームにはさまざまな乗り物が登場する。街と街の間には地下鉄が開通しており,短時間で長距離を移動できる(1000Gold程度必要)。とはいっても,ロード時間中に列車の絵が出ているだけではあるが,それなりに雰囲気のある移動方法だ。
 比較的短距離間の移動には,熱気球が使用される。気球は,自由に操作できるわけではなく,特定の区間を結ぶ交通手段である(EQIIのグリフィンのようなものだ)。なお,気球では,一度行ったことのある場所にしか移動できない。
 こういったものとは別に,ゲーム内で自由に動かせる乗り物もある。スチームライドは,ロボットのような2足歩行の乗り物だ(未来少年コナンでダイス船長が乗っていたロボノイドに似ている)。RvRなどの戦闘時に使うチャップリンという種類もあるという。
 
●スキルと装備
 スキルにはクラススキルと特性スキルがあり,特性スキルは種族や国家によって付加されるスキルだ。
 またスキルではないのだが,スキルと並んだタブに配置されているのがスチームマシンの装備画面だ。キャラクターには,ごく普通の装備画面があって鎧や武器を装備できるのだが,それとは別にスチームマシンを装備するスロットが用意されている。スチームマシンとは,(よく分からないが)蒸気機関を利用したハイパー装備のようで,装備するとさまざまな能力が付加され,インベントリでは,アイテムのアイコンに「M」の文字が付く。

左:ログウェルのマップ。赤い旗はクエストで行かなければいけない場所を示している
右:NPCにはちゃんとNPCと書いてある


左が通常装備,右がスチームマシンの装備
 さて,ゲームの概略をざっと述べてみたのだが,これってなんだかRF onlineに似てないかと思っている人も少なくないのではないだろうか。そのあたりのところで,ずばりRF onlineとはどう違うのかを聞いてみた。

 最大の違いは世界観である。SFを基調にシリアスっぽい路線でまとめているRF onlineに比べ,スチームパンク(RF onlineでもベラートだけはスチームパンク路線を目指していたのではあるが)を主体とした柔らかめのテイストでまとめられている。ゲームの雰囲気という意味では,重要な部分であろう。
 RF onlineでは,国家ごとにまったく違う形態(そもそも出身星が違う)であったのだが,Neo Steamではもともと1種類の種族が分化して4種族に変化したものであり,基本的に根は一つのものである。また,それぞれの国家に,それぞれの種族すべてが混在しているので,1国家=1種族といったRF onlineとは違って,種族と国家を独立して選択できる。
 さらに,RvRなどの戦闘を強く押し出しているRF onlineに対して,Neo Steamでは,クエストが中心のゲーム構成となっており,国家間の対立が設定されていてRvRも可能にはなっているが,それほど比重の高いものではないそうだ。



戦闘の様子。戦闘時に気絶するとスペースバーを連打して回復などといったものも盛り込まれている
 キャラクターのレベルは現在100まで設定されている。レベル1〜10まではまごつくこともあるだろうが,そこから先は,このゲームの本題である「スチーム」を活用することができるようになる。このスチームの使い方がなかなか中毒性のあるものらしいので,期待したいところだ。
 気になるゲーム難易度は,「EQIIやWoWなどほどは難しくないミドルクラス」だそうだ。すでに日本展開も決まっているタイトルだけに,実際に遊べるようになる日もそう遠くはないだろう。未実装の部分もいろいろ残っているようだが,できるだけ早い時期に日本でのβテストを期待したいところだ。(aueki)


ネオスチーム
■開発元:Mars Team
■発売元:ハンビットユビキタスエンターテインメント
■発売日:2006/10/19
■価格:無料(アイテム課金)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.11/20051112011018detail.html