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[韓国ゲーム事情#377]オンライン上でゲーセンは復活するか
2005/07/11 15:58
Kimの韓国最新PCゲーム事情#377

オンライン上でゲーセンは復活するか(2005/7/11)

Text by Kim Dong Wook特派員


 「オンライン上のゲームセンター」を標榜する対戦ゲーム専門サイト「POPORU」が登場して話題になっている。
 長年,日本のアーケードゲームおよび家庭用ゲームソフトを流通してきたMEGA Enterprise社は,日本のSNK PLAYMORE社と協力して「オンラインゲームセンターのPOPORU」をスタートした。7月7日のオープン当日にはサーバーがダウンするほどユーザー達が殺到し,大人気を集めた。

 特筆すべきは,古き良きアーケードゲームをプレイするのではなく,今でも現役でゲームセンターで稼働しているゲームがそのままサービスされるということだ。これは,日本とは違って韓国のアーケードゲーム市場がPC BANGのブームの影響でほとんど消えてしまったことも,理由の一つに挙げられるだろう。
 同サービスは,単純にアーケードゲームをオンライン化して稼働させるのではなく,ゲームの特性にふさわしい多様なモードを実装したり,チャット,3 vs. 3 バトルを可能にしたりなど,オンラインならではの魅力を持たせている。また,一人でプレイしている途中に,急に新しいプレイヤーが"乱入"してくれば,すぐ対戦形式のバトルが始まるといったゲームセンター独特の臨場感もオンライン上で再現している。

 POPORUにはキャラクターカードが用意されている。これはプレイヤーの分身のような役割で,自分がプレイしたPOPORUのすべてのゲームのレベルとコイン,勝敗データが格納されている。プレイヤーのレベルが上昇すれば,特別な「アバターカード」を取得することができるので,このカードがプレイヤーをPOPORUへ引き入れる要素になることもあるかもしれない。

 現在は,格闘ゲームでは「ザ・キング・オブ・ファイターズ '98」「サムライスピリッツ天草降臨」,アクションジャンルでは「メタルスラッグ2」「メタルスラッグ3」「メタルスラッグX」「Top Hunt」,シューテング&パズルでは「ティンクルスタースプライツ」「ジョイジョイキッド」,スポーツジャンでは「ベースボールスターズ」「ネオジオカップ'98」などがサービスされており,今年末までに20種類以上のゲームが追加される。その後も,SNKの100種以上のゲームの中で韓国ユーザー好みのゲームを選択して,持続的にサービスされる予定。

 同サービスの総括ディレクターであるKim, Min Soo氏は「プレイヤーにゲームセンターと同じ感覚でプレイできる環境を提供するため,パケットのディレイタイムをなくし,キー入力による反応速度を最大限合わせるように努力し,今は独自のノウハウを持つようになった」と語り,「ザ・キング・オブ・ファイターズ,サムライスピリッツのような対戦ゲームではキャラクターごとの能力バランスが重要なので,POPORUはゲーム内の能力値などには絶対に手を加えず,外部的なUIとオンラインゲーム用の環境のみを作った」と強調した。

 ちなみに,今回の取材を通じて「メタルスラッグ Online」が同社の制作チームによって現在開発中だという情報を手に入れた。残念ながら,それがMMORPGか,FPSか,また2Dか3Dかなどの基本的な内容もまだ社外秘という。オンラインゲームセンターのPOPORUと共に,全世界的に有名なタイトルであるメタルスラッグのオンライン化に対しても,これから新情報を追っていきたい。


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http://www.4gamer.net/news/history/2005.07/20050711155834detail.html