Kimの韓国最新PCゲーム事情＃361
進化したオンラインFPS「WarRock」人気急上昇中（2005/6/13）
Text by Kim Dong Wook特派員
2年ほど前に「こちら」でお伝えしたが，韓国のオンラインゲーム市場では，FPS人気が過熱している。最近では，広い戦場マップで乗り物への搭乗も可能なオンラインFPSの進化系タイトルが登場し，熱い注目を集めている。
Dream Excutionが開発し，NEXONがサービスを運営しているオンラインFPS「WarRock」（公式サイトは「こちら」）がそれだ。
5月6日にオープンβテストがスタートして以来，1か月で同時接続者2万人，会員数54万人を超えるという，非常にハイペースで人を集めていることからも，WarRockの人気の高さがうかがえる。
個人用銃器の使用がメインのFPSとの最大の違いは，大規模な戦場でK1A1戦車，K200装甲車，機銃搭載型ハンビー，バイクといった地上戦で有利な搭乗装備を活用し，戦略的でスピード感に溢れる戦闘が楽しめる点だ（「バトルフィールド2」によく似ているような……）。
WarRockの人気の理由は，Dream Excecutionが5年あまりの歳月を費やして完成させた独自エンジン"JINDO 3D"による，リアルな物理表現とゲーム性にある。
例えば，各種の銃器類で砲撃をしたときの反動や，攻撃を受けたときの方向と，使われた武器や火力によって兵士の倒れる位置と向きが変わる効果，戦車のキャタピラが屈曲した地面に合わせて変形する様子などが，見事なまでにリアルなグラフィックスで描かれている。
戦闘兵, 衛生兵, 工兵，重火器兵，スナイパーという5種類のスタイルのキャラクターが用意され，それぞれのキャラクターは，固有の属性を持っている。また，経験値を積むことでレベルアップしていくという，RPG的な要素もある。
対戦は4 vs. 4，8 vs. 8，10 vs.10，12 vs.12，16 vs. 16で行え，選択できるマップの大きさはこの人数に応じて異なる。つまり，WarRockならではの大きなマップで遊ぶには，できるだけ大人数での対戦を選ぶ必要があるということになる。
Dream Executionの企画室長，Yang，Bae Young氏は，「ゲーム性に自信を持っているのはもちろんだが，重厚なシナリオを土台にしたゲームなので，一つの戦争映画のように楽しめる作品としても企画している。エピソード1が完了する7月末には，世界各国の戦闘機，ヘリ，空母などを追加して，これまでよりもさらにバラエティに富んだ戦場を提供できるだろう」とコメントしている。
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