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優勝は4dN.psymin!「CPL夏季大会日本予選」レポート
2005/05/31 22:36
近鉄上本町駅の真ん前,アミューズメント施設の集合体のような場所にあるNEXTAGE。階下にコンビニもあるし,便利な感じ
 5月28日,29日の二日間,大阪は上本町のインターネットカフェ「NEXTAGE TEN-ICHI BB」で開催された,e-Sportsの祭典CPL(Cyber athlete Professional League)の日本国内予選「CPL2005夏季大会日本予選」
 2005年初頭は,1月にCSクラン4dNが株式会社PSYMIN/才民のスポンサードで4dN.psyminに,また同月の末には,ソロのFPSプレイヤーであるSIGUMA氏が株式会社アスクをスポンサーとして獲得して日本初のプロゲーマーとなるなど,e-Sports界にポッと明るい火が点っている。この火が燃え盛る炎となるか,逆に小さくしぼんでいくかは,このCPL,またACONWCGといった世界大会での日本選手の成績にかかっている。その代表を決めるとあって,選手側はもちろん,運営側も実に気合の入ったものとなっていた。


会場の様子。談笑する人,メインスクリーンで観戦する人,HLTVで観戦する人など,各自リラックスしてイベントを楽しんでいたようだ


 さて今回は大阪での開催のため,やはり関西勢対関東勢という構図が注目を浴びた。とりわけ,現在国内で最強の名をほしいままにしている4dN.psymin(以下,4dN)と,会場となったNEXTAGEを本拠とするAggressive Geneとの対決は,公式戦初顔合わせということもあり,誰しも一度は見てみたかったカードである。
 そのほかにも,直前に行われたACON5日本予選(※PC部品メーカー,ABIT社主催の世界大会日本予選)の結果も,本大会に多くの視点を与えていている。例えばACON5日本予選でポッと出てきていきなり2位となった新鋭のFearLess(2005年3月結成だとか),また準決勝で4dNに敗退したwaNtedなどに注目していた人も多いはずだ。


左は対戦の実況を含め,イベントの総合司会を務めていたPSYMINのNao-K氏(メガネをかけている人だ)。たまに選手を呼んでインタビューをしたりと,しゃべり詰めで本人はつらそうだったけど,うまいイベント運びだ。右はメインスクリーン左側に表示されていたCSの全体マップ。各チームの戦略が丸見えの,なにげに超重要な映像が流れている場所である。録画しておけばよかった


■フタを開けてみれば4dNが圧勝。AXGとFearLessが後に続く形に
決勝トーナメントにはバシッとチームユニフォームでキめてきた4dN.psymin。やはり国内では敵なしといったところか。試合中,チームメンバーへのかけ声や激励はちょっと恐いが,リップサービスでギャラリーを笑わせることも忘れない
 すでに公式サイトに結果も出ていることだし結論からいうと,下馬評どおり4dNが日本代表の座,そして米国ダラスで開催されるCPL本戦へのキップを勝ち獲った。後に続くのはAXGとFearLess。決勝はギャラリーの予想(希望?)どおり,4dNとAXGという筋書きどおりの展開である。
 以下に,4dNとAXGが繰り広げた決勝戦のスコアを記載しておこう。

【前半戦】
AXG(T) 1 2 3 3 3 4 4 4 4 4 4 4 4  4  5
4dN(CT)0 0 0 1 2 2 3 4 5 6 7 8 9 10 10
T……テロリスト / CT……カウンターテロリスト

 ピストルラウンドを落とした影響で序盤にすこしもたついた4dNだが,8ラウンド以降はほぼストレートな展開。29日は,予選トーナメントが行われた28日より若干ギャラリーが減って少し寂しい気もしたが,この決勝だけは多くのギャラリーで埋め尽くされた。
 大型スクリーンでは,Spectorモードでマップを真上から見下ろした戦略マップが見られ,両チームの動きが一目で分かる。ギャラリーはかなり目の肥えた人の集まりのようだったが,一般のプレイヤーが見たら驚嘆に値する内容のはずだ。
 ちなみに画面の表示を見る限りでは,200人強の人が,この決勝戦の模様をSpectorモードで観戦していた。

【後半戦】
4dN(T) 1 2 3 4 5
AXG(CT)0 0 0 0 0
T……テロリスト / CT……カウンターテロリスト

 後半戦はピストルラウンドを取った4dNが,そのままの勢いで15勝に到達。ほぼ完全勝利と言っていいゲーム内容である。

 筆者が個人的に本大会のベストバウトだと思ったのは,2日め,決勝トーナメント敗者復活側(※)で見られたAXG対FearLessの一戦。終始AXGが押してはいたのだが,後半FearLessがカウンターテロリスト側に回ってから驚異の集中力を見せ,あわや15勝/15勝のイーブンに持ち込むというところまで猛追したのだ。
 最終的にはAXGに軍配が上がったわけだが,このカードはもう一度見てみたいと感じさせる。接戦だけに,FearLessのメンバーもさぞ悔しいところだろう。

※……「AXGは決勝まで出ているのに,敗者側にいたの?」と感じた読者もいるだろう。このような不思議な表現になってしまうのは,本大会がダブルイルミネーション方式を採用しているため。かなり複雑なので説明は省略するが,要するに"どのチームも1度は負けていい"ルールなのだ。ちなみにAXGは,決勝トーナメントのファイナル前に4dNに負けており,敗者側で再び挑戦権を獲得して4dNに臨むという形となった。ルールを知らない人には,次の対戦カードが分かりづらいなどの不満があるかもしれないが,チームの実力を発揮するチャンスが多いし,見ているほうも面白い



自らの試合が終わっても,ライバルチームの対戦模様を凝視して情報を収集する。右は,決勝戦終了直後,軽口をとばしながらお互いを称え合う,4dNとAXGの選手達


■ゲームセンターよりもさらに濃いコミュニケーションの場
 ほとんど来場者が顔見知り(?)

優勝した4dNのメンバー達。彼らにはデバイスが中心の賞品と,副賞の10万円が授与された。さらに今後,CPL本戦が開催されるダラスへの渡航費などもサポートされる
 筆者は,こういったe-Sportsの取材をするのは今回が初めてだった。会場の雰囲気は,ゲームセンター主催のゲーム大会+αといった感じだろうか。
 とくに印象的なのが,ギャラリー,選手,運営スタッフのほとんどが顔見知りか,そうでなくとも顔見知りのように親しく話していた点である。マシントラブルが発生したら,たとえ敵チームであろうと,スタッフと共にテクニカルサポートに回る選手を何度も見かけた。"自分達でイベントを作り上げている"という自覚があるのだろう。

 その半面,ハタから見たら一見"閉鎖的"にも見えてしまう空間に,初めて訪れたギャラリーがどういう印象を持つのかという部分はちょっと気になる部分だ。いわゆる"常連"チームをキッチリとサポートしつつ,新しいプレイヤーやチームをいかにこのコミュニティに迎えるかが,e-Sports普及の現時点での課題かもしれない。もちろん,ゲームで一度対戦してしまえば,そんな些細なことは問題ではないのかもしれないが。

 さて本大会は,AceGamerのコアメンバーの抜けた後のテクノブラッドが初めて主催した大会でもある。AceGamer時代にこの手のイベントを数多く仕掛けてきた,GoodPlayer.jpの犬飼氏にすれば「思ったよりもうまくまわっている。ノウハウがキチンと生きている」といったところらしい。今回のイベントでは多くのボランティアスタッフが携わったようだが,そういった人材の育成も含めて,今後もテクノブラッドには運営ノウハウの蓄積が期待されている。
 CPL2005予選が終了した現在,公式サイトではそういった疑問点や指摘を受け付ける掲示板(「こちら」)が用意してあるので,来場者は気になった点を書き込むといいだろう。(Gueed)


この日は協賛スポンサーの代表者も来場していた。左からトッププレイヤーの代表取締役の米本氏,輸入ゲームやPCデバイスのオンライン販売を手がけるGDEX清水氏,そしてicematでお馴染みSoft Tradingのアジア事務局Mr. Vincent Tang氏。会場では,マウスからスピーカーシステムまで,数多くの来場者プレゼントが配られていた


◆◆おまけ◆◆
 4dN.psymin優勝おめでとうございます! というわけで,決勝戦が終わったあと同チームのTak氏にお願いして,チームメンバーが使っているマウス,マウスパッド,キーボード,ヘッドセットといったデバイスの一覧を作成してもらった。日本最強チームが使っているデバイスだけに,FPSプレイヤーは必見かも(※敬称略)。

【Tak(タック)】
マウス    : Logicool MX-510
マウスパッド : GotFrag Eclipse Pad(布)
キーボード  : Topre Realforce101
ヘッドフォン : Sennheiser HD570

【KeNNy(ケニー)】
マウス    : Microsoft IntelliMouse Explorer 3.0 USB
マウスパッド : X-ray Thunder 8
キーボード  : Topre Realforce101
ヘッドフォン : Sennheiser HD570

【Paranoiax(パラノイア)】
マウス    : Microsoft IntelliMouse Optical
マウスパッド : FatPad
キーボード  :生産国不明
ヘッドフォン : Plantronics DSP500

【XrayN(レイ)】
マウス    : Microsoft IntelliMouse Optical
マウスパッド : Power Support AirPad Pro(超大)
キーボード  : Topre Realforce101
ヘッドフォン : Sennheiser PC155

【Iceberg(アイスバーグ)】
マウス    : Microsoft IntelliMouse Optical
マウスパッド : DKT Pad
キーボード  : US-101(米軍仕様)
ヘッドフォン : Sennheiser PC155



ハーフライフ:カウンターストライク正式ライセンス版
■開発元:N/A
■発売元:サイバーフロント
■発売日:2001/03/09
■価格:5800円(税別)
カウンターストライク:ソース【日本語版】
■開発元:Valve Corporation
■発売元:サイバーフロント
■発売日:2005/12/02
■価格:6300円(税込)
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2005.05/20050531223629detail.html