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[E3 2005#160]熱狂的D&Dファンから圧倒的な支持を得そうな「Dungeons & Dragons Online」
2005/05/23 23:26
 Origin Systems,Verant Interactiveと,MMORPGの黎明期を開拓した仲間達が次々と大企業に吸収されていく中,Turbine Entertainment社は,かたくなに開発会社としてのポジションを維持しようと頑張っているメーカー。わざわざMicrosoftから「Asheron's Call」の権利を買い取ってまで,プレイやへのサービスに力を入れる同社からは,そんなイメージを受ける。
 その彼らが,すでに何度か公開されてきた「The Lord of the Rings Online」(旧名Middle-Earth Online)と共に開発している超大型ライセンス作品が,「Dungeons & Dragons Online」(以下,D&D Online)なのである。発表は遅かったが,開発はThe Lord of the Ringsよりも先に進んでおり,すでに1000人規模でのαテストに突入している。予定どおりに進行すれば,本年度中のリリースも夢ではないだろう。

 テーブルトークRPGの元祖「Dungeons & Dragons」の人気は,アメリカやヨーロッパでは未だ根強く,今回もたった4台並べた21インチモニターの前に,多くのファンが群がって,デモの様子を見ていた。その人波をかき分けて,足早に説明会を行っていたので,紹介しよう。

 D&D Onlineは,そのゲーム性から,MMORPGではなく,オンライン専用アクションRPGというのが正しい。Dungeons & Dragons第3版公式ルールブックに則っており,最大6人でプレイできる。
 常にPvEプレイを基本にしているなど,そのコンセプトは,例えば「バルダーズゲート」と同じく,紙とペンで楽しむ雰囲気をできる限り再現しようというものだ。
 ただし,本作では剣を振り下ろそうがスペルを発動しようが,すべてのプレイヤーのアクションはコンピュータ上の20面ダイスが自動的に回転して決定していく。バルダーズゲートや「Star Wars:Knights of the Old Republic」のようなBioWare社の作風とは異なり,とにかくスピーディなアクションが楽しめる快適なD&Dへと変貌しているのである

 最もD&D作品らしい仕様の一つが,"DM Text"と呼ばれる機能だ。これは,プレイヤーキャラクターに何かが起こったときや,近い将来に何かが起こりそうなときに,まるでDM(ダンジョンマスター:テーブルトークRPGでは,ゲームの主催者となるDMの存在が不可欠)の声と共に「あなたは毒に犯されました」「ダンジョンの奥から物音が聞こえます」というようなテキストが表示されるのだ。テーブルトークを知らない人にはたわいもないことに感じられるだろうが,しばらくプレイしていると,何か大きな力によってガイドされている気分になってくる。数人がDMのもとに集まってプレイする雰囲気と,なぜだか非常に似ているのである。



 今回デモとして公開されたクエストは,30分もかからない短いもの。多くのMMORPGのクエストは,依然として長い時間をかけてクリアする形式のものが多く,悪い意味で本家D&Dの雰囲気を継承していたといえる。
 その壁を,あえてD&D Onlineが打ち破ろうとしているのだ。30分程度で終わらせることができるクエストは,いくつも用意されており,一度クエストが始まると,後はアクションの連続で,ダンジョンクロウルの楽しさもよく表現されていた。もちろん,じっくりと楽しみたいプレイヤーには,数時間規模のクエストも同数ほど用意されている。

 パブリッシャがAtari社なのは,そもそもD&Dの版権が同社にあったからだと考えられる。すでに記述したように,Dungeons & Dragons Onlineは2005年中には北アメリカでリリースされる予定だ。(奥谷海人)


ダンジョンズ&ドラゴンズオンライン:ストームリーチ
■開発元:Turbine
■発売元:さくらインターネット
■発売日:2006/08/10
■価格:ダウンロード版 1500円(税込) 利用料金:1500円/1か月(税込)
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2005.05/20050523232611detail.html