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[E3 2005#126]Eidosの最新作は,GTA風の「Just Cause」
2005/05/23 17:38
 「Just Cause」は,Eidos Interactiveが販売権を取得したばかりの最新アクションゲームだ。制作を担当するのは,Avalanche Studios社というスウェーデンを本拠にする開発チーム。Just Causeは同チームの処女作なので,その実力のほどは,現時点では本作から推し量るしかない。

 Just Causeの主人公リコ・ロドリゲスは,ラテン系のバックグラウンドを武器に,中南米の政権を転覆させる任務を得意とする,CIAの秘密工作員だ。今回もまた,カリブに浮かぶ(架空の)国,サンエスペリートに政変を起こすためにやってきた。サンエスペリートは,テロリストやゲリラ達と結託して大量破壊兵器を確保していると目されているが,実際にはさまざまな政治グループが暗躍する非常に不安定な状態なのである。
 リコは,このサンエスペリートの内情を暴き出し,特定グループに加担して組織の影響力を向上させていき,最終的には新政権を発足させるのが目的だ。

 主人公は,政治勢力の見極めも一任されているという設定のため,このサンエスペリートでは,プレイヤーはなんでもできる"Grand Theft Auto"並の自由度の高さで,政治グループや島の住民からどのようなミッションを受けるのかは,プレイヤー次第となる。そもそも現政権を尊重する必要もないため,警察と対峙しようが破壊活動を行おうが,少なくともゲーム内では正当化されているのである。

 Just Causeの画面を見て驚くのは,その描写距離の深さ。島全体は1225平方マイル(およそ2000平方km)で作られており,ジャングルに覆われた島と,それを囲む海が,実によく表現されている。雲も自然に流れており,嵐やスコールもランダムに発生するのだという。

 この島には400におよぶ都市,港町,農村が存在し,国際飛行場や波止場,さらには売春小屋のような建物もある。基本的にはゲーム開始時から好きな場所に移動できるらしいが,特定の建物や敷地に入るには,管理している組織の信用を得る必要がある。



 リコは,車やボートはおろか,軽飛行機やヘリコプターを使って自由に移動可能。デモを見せてくれたAvalanche Studios社のクリエイティブ・ディレクター,Christfer Sunburg(クリストファー・サンブルグ)氏によると,プレイヤーが搭乗できる乗り物は,これまでのどんなゲームより種類が多くなるかもしれないとのことだった。

 警察とも交戦できるので,GTA的なクライムアクションのように感じられたが,実際はかなりシリアスな大人のゲームといったところか。まだ発売時期は決定していないようで,不安定なEidos Interactive社の立場を考慮しても,Just Causeが今後どうなるかは予想しがたい。面白そうなゲームだけに,早く遊んでみたいものである。 (奥谷海人)


Just Cause
■開発元:Avalanche Studios
■発売元:Eidos Interactive
■発売日:2006/09/26
■価格:39.99ドル
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2005.05/20050523173807detail.html