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[E3 2005#087]FPSだけどコマンドス「Commandos:Strike Force」
2005/05/21 18:59
 かのユニークな傑作ストラテジー「コマンドス」がFPSになる(「こちら」)と聞いて,興味を抱いた半面,ちょっと悲しくなった人もいたのではなかろうか。あんなに面白かったコマンドスが「ただのFPS」になってしまうなんて,これも時代のせいなのだろうか……。


 ところが,スペインのPyro Studiosが開発中の,コマンドスの名を冠するFPS「Commandos:Strike Force」は「ただならぬFPS」であった。本作は名前だけではなく中身もコマンドスであり,あの芸術的なアクション&ステルスストラテジーを一人称視点でやってしまおうというゲームなのだ。
 第二次世界大戦をテーマとしたこのFPSは,ヨーロッパ戦線におけるフランス,ノルウェー,ロシアが舞台の3キャンペーンを収録しており,これらのキャンペーンは物語が相互にリンクしている。



 ここからがコマンドスっぽい要素だが,主人公として「グリーンベレー」「スナイパー」「スパイ」の3人が用意されており,プレイヤーはこの3人を切り替えつつ操作し,それぞれの特技や個性を発揮させながらミッションを攻略していく。
 なぜ第二次大戦にグリーンベレーが? といった疑問はおいといて,グリーンベレーは戦闘的で肉体派のアクション野郎。スナイパーは名前の通り優秀な狙撃手で,スパイはステルスアクションを得意とする。一人では突破できない複雑な構造の任務やマップを,3人を上手に配置/運用していくことで勝ち進んでいくのだ。ルートの攻略方法は一つとは限らず,アイデア次第で複数のルートを見つけ出せるだろう。



 グラフィックスは渋くて美しく,背景のオブジェクトは細かく描き込まれていて,クオリティは高い部類に入る。第二次世界大戦中の暗く悲しげなヨーロッパを見事に再現しているといえるだろう。また,銃声などのSEがとても重厚にズシリと響いていたのが印象深かった。
 マルチプレイにも対応しており,PC版では16人対戦可能。詳細は不明だったが,数多くのゲームモードを搭載し,シングルに匹敵する内容のマルチプレイということだ。



 発売時期は海外で2005年中。日本でのリリースは未定だ。往年のコマンドスファンもミリタリーFPSファンも楽しめる傑作として発売されることを期待しよう。(Kawamura)


Commandos: Strike Force
■開発元:Pyro Studios
■発売元:Eidos Interactive
■発売日:2006/04/04
■価格:29.99ドル
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.05/20050521185950detail.html